相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は、平成27年の3月17日の火曜日です。今日の話は、もし状況を変えたいならば、理想とする状況をまずイメージ・意図することが大切ですよという話をさせて頂きたいと思います。
当院に来院される患者さんの中で、やはり非常に大変な環境にさらされている方も、中にはいらっしゃいます。育児が大変であったり、仕事が忙しくて徹夜が続いてしまったり。あるいは、老々介護で非常に介護の度合いがひどくなってしまったり。にっちもさっちもいかない方というのが、いらっしゃいます。
そのような方が来院されて、頭が痛い、耳鳴りがする。身体がだるい、もう限界だということをおっしゃいますけれども。私はちょっと、冷たいですね。どういう状況になりたいですかという、質問をさせて頂いています。その中で、なかなかどういう状況になりたいですかと問いかけられた時に、明確に答えを出してくる患者さんというのは、意外に少ないです。
さらにもっと少ないのは、じゃあ、もしその理想の状況へと変えたい時に、例えば症状を軽減させたいだとか。身体を健康にさせていて行きたいという答えが出た場合、じゃあ、そういう状況になっていきたいのであれば。どういう行動ができますか、という質問をした時に、ほとんどの方が答えられません。
もしかしたら、誤解があるかもしれませんが。何かその病気があってではない、特に大きな病気のない、頭痛やめまいや耳鳴りや、不眠症などというのは。医者が治すことは出来ません。薬で治すこともできないのです。薬は症状を軽減することが出来ますが、根本的にそういう状況を治すということは、不可能です。まず、そこを前提として頂きたいです。
じゃあ、ご自身がそういった症状を改善したいという状況、理想とする状況をイメージする。まずは、イメージして頂いて。じゃあ、そういう状況をイメージするのであれば、どういう風な行動ができるのかということをぜひ、考えて頂きたいです。
まずは、ご自身がどんな身体・健康状態になりたいのかということを、イメージすることが大切です。荒波に揉まれている船があって、船長とか船員の皆さんは、転覆しない。波にさらわれないように、すごく必死になっていて。どこに船が向かっているのか、結局わからなくて。嵐が治まってしまったら、大変方向違いの見当違いの方向に進んでいたという、状況も考えられます。
だけれども、どんなに激しい嵐の中でも、船長とか船員が、少し心の片隅に行きたい方向というのが、皆さん共通して持っているのであれば。ちょっとイメージしているのがあれば、波の間から見える星を見ることによって、ちょっとずつ方向をイメージしながら、波と戦うということができます。
ちょっとその方向性をイメージするという。意図をするということと。もう本当に、状況と戦っている。波と戦うことだけに追われてしまうということの行動では、結果が全く変わってきますので。是非、皆さんも環境がひどい。ひどく激しい時であっても、ご自身はどのような状況になっていきたいのかということを、まず意図する。イメージをする。頭痛がないご自身、よく眠れるご自身。耳鳴りのないご自身を、イメージしていただいて。
では、その様な状態になるためには、どのような行動ができるだろうというご質問を、少しずつ少しずつで良いですから。ご自身にイメージして頂くと、圧倒的に結果が変わるという。365日、それが毎日。1年間続くと、それをイメージしない一年間と、イメージした一年後では、圧倒的に結果が違ってくるということを、今日は、是非お伝えしたいです。今日は、以上です。
相武台脳神経外科
頭痛、めまい、耳鳴り、海老名、厚木、新百合ヶ丘