こんにちは。相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は、平成27年の4月29日の水曜日です。このビデオ講座の中で、良く人間の思考回路の癖に関して、お話しをさせて頂いているのですが。その一つとして、人間は奴隷的な思考回路になりやすいというお話を、今日はさせて頂きたいなと思います。
当院のスタッフは、ほとんどが女性なのですけれども。その中で、子どもさんを持っている方というのは、何人かいます。プラス、シングルマザーの方というのも、3名いるのですけれども。やはりシングルマザーというのは、相当環境が厳しいです。そんな中で、病弱な子どもさんをおもちだと、インフルエンザの時期とかには、インフルエンザにかかってしまって、職場を休まなければいけなかったり。
あるいは、さらにそのご自身の子どもさんがインフルエンザになった後に、ご自身自身もインフルエンザになってしまって。さらに、職場を休まなければいけなくなったりということで。何かと厳しいのですけれども。やはり、子育て世帯を応援したいという部分が、当院ではありますので。皆でバックアップをして、なんとか仕事を回しているという状況ではありますが。
そのシングルマザーのお母さんに、僕自身がちょっとひとつの質問をしてみました。その質問とは、あなたが良く体調を崩して、職場を休むのはどうしてですかという質問をさせて頂きました。一件、少し酷な様な質問かもしれないのですが、少しその方の思考回路を見てみたいなと思ったので、その質問をさせて頂いたのですが。
その方の答えとしましては、やはり今は、子どもさんが少し病弱な状況にあるということ。プラス、ご自身のご両親も近くにいなくて、子どもさんの面倒を見てくれる方もいないですし、ご自身は独身ですし、という様な話を聞かせて頂いたのですが。その話を要約すると、つまりご自身が体調を崩しやすい理由というのは、お子さんや環境のせいにあるということを、僕に答えとして言いたかったのかなと思います。
人間の思考回路としてやはり怖いのは、何か悪い状況が起こった時に、環境のせいにしてしまうと、そこで思考がストップしてしまうので。そういう思考になりやすいのですが、厳しい状況になればなるほど。そういった思考になってしまうと、ちょっと状況が打開できないのかなと思います。つまり、環境のせいにしてしまうということは、ご自身は今の環境の奴隷状態にあるということを、周りにアピールしているということに他なりません。
だけれども、一つの質問をしてみることで、自分はその環境の奴隷状態から、一気に打開できるわけです。今は厳しい状況にあるけれども、この状況を打開するために、私ができることがあるとしたらなんだろうという様な質問を自分自身にしてみると、一気にその環境の奴隷から、その主体的に生きるという生き方に変わってくると思います。
もちろん、厳しい状況であればあるほど、ご自身が出来ることというのは、限られてくるとは思うのですけれども。ただ、限られてくるにしても、ご自身ができることというのは、ゼロではないはずなのです。やはり奴隷として諦めてしまったら、もうお手上げで、何もしなくなってしまうと、どんどん状況が悪くなります。
やはりそのゼロではないながらも、自分でできることは何だろうというのを、コツコツ積み上げていくと、必ずその状況を打開できますし。プラス、どんな状況であっても、やはり主体的に生きる。自由自在に生きるというのは、やはりそういう質問を自分自身に絶えずしていく。そして、色々な物事に向き合っていくということが、自由自在に生きることではないかなと思います。
そういう質問を自分に投げかけることで、本当にこの自分の人生の主体性というか。自分の人生は自分のものだということを取り戻せますし、自分の人生が自由自在に生きられるということを、取り戻せます。その環境のせいだとか。あるいは、ご自身の思う病状のせいだ。症状のせいだという風になってしまうと、じゃあ、ご自身は環境の奴隷なのか。ご自身は病気の奴隷なのか。ご自身の人生は、病気に乗っ取られてしまっているのかということを、自分で言っている様なものになってしまうので。
同じ状況でも、ご自身は何かできることがあるとしたら、何ができることがあるのだろうということを考えていくと、一気に自由自在な人生になりますよ。主体的な生き方が出来ますよということを、今日はお話しをさせて頂きたいと思います。
やはり今日、お伝えしたかったことは、長くなってしまいましたけれども。どんなに厳しい状況でも、今の状況の理由を、その環境のせいにしてしまうと、自分自身はその環境の奴隷になってしまいますが。同じ状況でも、自分にもできることがあるとすると、どんなことができるだろうかという、自分自身に問いかけることによって、どんな状況でも主体的に生きる。自由自在に生きるということ。自分の人生を、自分のものに問いかけることができる、ということができますよというお話をさせて頂きました。今日は、以上です。
相武台脳神経外科
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