こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。
今日は平成27年11月26日の木曜日です。
僕自身は人生生きていくなかで一番大切なのは自分自身の感情状態、人生でいろいろ味わって何をかんじるか、っていうのは感情だと思うんですが、病気がちの方であるとか大変な状況である方、症状に悩んでいる方が一番感じる感情はどういう感情かと言うと、「不安」という感情を感じられると思います。
僕自身が診察させていただいて、なんで僕自身含めて「不安」という感情を感じるのかなと考えたときに、「不安」というのは自分が知りたいことがわからない状況っていうのはすごく不安になってくると思います。
理解できない状況、わからない状況というのはすごい不安です。自分でどうもすることがなくて、何か対象のされるがままになっている、奴隷状態になっているというのは、不安です。
状況的には、例えば車を運転していて唐突にエンストしちゃった。車のことが全然わからなくて、なんでエンストしちゃったのかということになってくると、すごく不安になって、これからこの先旅行できないんじゃないかな。ということを考えちゃいますけども、一緒に乗ってた方がよく見ると「ガソリンが無いだけじゃないか」と言われると、「じゃあガソリンがなくてエンストしたのか」ということがわかれば、ガソリンを入れればまた動くわけですから、不安は一気に解消されるわけです。
やはり状況がわかっていれば、そんなに不安は感じないというふうに僕自身は思います。
患者さんのなかには、あまり体のことを考えるとどんどん不安になってくるのであまり考えないようにしている。っていう方がいるんですが、考えないようにしているっていうことは逆に不安を大きくさせちゃうというか、不安から逃げているということになりかねない。
じゃあなんで体のことを考えると不安になるかと言うと、ますますわかんなくなってきて考えてる対象がわからない方向に行ってる、ということだと思います。
例えば、血圧の値ばっかり気にすると不安になってしまう。って、血圧の値を考えるってことは体を考えるってことと勘違いされているってことです。
血圧っていうのは体の状態の結果としての数字ですから、その結果がお体なんで高いのか低いのかっていう理由が段々わかってくれば、それは不安じゃなくなってきます。
それは血圧の変動が大きい小さいっていうのはどういう状況かって言うと、通常は体の調子が良いか悪いかに反映してきますので、不安じゃないか不安であるかっていうのはご自身のお体の状況が良い状態にあるのか悪い状態にあるのかっていうのは、生活されていくなかでまったくわかってなくなってきているっていうのが大きな不安要素の一つかなと思います。
そのなかで、漠然と不安を抱えているんじゃなくて、積極的に体の情報を取りにいく。っていう習慣を毎日こつこつしていくと、お体の情報が入ってくる。情報っていうのは、つまり、体が調子良いか悪いかっていうのはわかってくるようになりますから、そういった意味で当院の診察あるいはリハビリでは、体の状態をわかる練習をやるように毎日毎日お伝えさせていただいています。
1日1回2回、体の状態をわかるように、体の声を聴くって言うんですけども、体の状態をわかるように訓練していくと、徐々に今日調子がいいのかな、悪いのかな、というのがわかってくれば、そんなにこれから調子が悪いときにはバタバタ動かなければ、そう大きな病気になることは通常ありませんので、一番大きなことになるっていうのは、調子が悪いのに調子が悪いっていうことに気付けずに、バタバタ動いて、疲労が蓄積していって、いつの間にかバーンと大きな病気になっていく、っていうのはよくあるパターンですから、調子が悪いっていうことをわかっていくっていうこと。そのための訓練を当院ではさせていただいております。
今日は、「不安」というのはなぜ起こるのか。それは情報を取ることができないから不安になってくる。状態がわからないので不安となってくるので、積極的に自分自身でわかるというふうなことを取りに行きましょう。その情報を自分自身の力で取りに行きましょう。というお話をさせていただきました。
今日は以上です。
相武台脳神経外科
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