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脂っこい食事していないのに、コレステロール高いのは、どうして先生!

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こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は平成29年6月23日の金曜日です。
当院では、基本的には脳卒中予防だったり1回脳卒中になられた方の再発予防ということが、現実的にやってることのメインになってきていますけれども。
予防していくために何ができるかというと、医学的には血管の動脈硬化の進行の予防になってきます。動脈硬化を進行を止めるために何ができるかというと、血圧、コレステロール、糖尿、尿酸、タバコ、ストレスといった動脈硬化に対しての危険因子というのがあるんですけれども、そういったところの管理をしていくということに繋がっていきます。
ただ患者の個人レベルでは、動脈硬化を予防していくには、最後のストレスというのがありましたけれども、体の状態が毎日いい状態であれば進行していかないので、やっぱりいい状態を保っていくということを心がけていくようなことをしていけばいいんだと思うんですけれども、病院のチェックの仕方、診療所としてのチェックの仕方としては、血圧、コレステロール、糖尿、尿酸、タバコっていうチェックをしていきます。
そこで、コレステロールとか尿酸とか糖尿とかのチェックは、どうやってやるんだっていうと、ほとんどが採血検査になるんですけれども、採血していくときにコレステロール、中でも動脈硬化に関係するコレステロールが、悪玉コレステロールと言われてますけれども、LDLコレステロールという値が高いと動脈硬化を進行させてしまう可能性があるので、コントロールして下げていくのに薬を使ったりしていきます。
60代ぐらいの方で、ちょっと悪玉コレステロール高いですねって、今後先長いですし今食事でそんなに暴飲暴食してるわけでもないのであれば、お薬で少し下げましょうかねっていう話をしていきます。
患者さんとしましては、そんなに脂っこい食事をしてるつもりないのになっていうような話をされることがあると思うんですが、何で自分は採血とか悪くなっちゃうんだろうっていう気持ちになっちゃう方がいると思うんですけれども、冷静に考えてみて、日本でいえば日本の歴史が始まって2000年ぐらいですけれども、世界で始まっても何千年か多分あると思うんですが、生まれて60歳になるまで、あまり空腹感というか飢餓状態にならなかった、経験しなくて人生を歩んでこれたことっていうのは、多分人類の歴史上少ないと思うんです。
やっぱり何かご飯が食べれない時期があったり厳しい時期があって、生き延びる方がいたら60歳まで生きるし、そこまでいかない方もいると思うんですが、まず歴史上60歳まで生きたっていうことは、長生きになると思うし、その間絶えず空腹ということをほとんど感じずに、朝昼晩と3食きっちり食べてこられたっていうのは、人類の歴史上極めて稀なことだし、この1世代か2世代においての特異的なことなので、あんまり空腹感を感じずに60代までこれた人間というのは、大多数か少数派かというと、かなり人類の中で少数派だと思います。
人間の機能として、そこまで毎日朝昼晩と油分を代謝する能力というのは、今までもしかしたら培われてきてなかったと思うので、普通の食事を3食しっかりとるということが、もしかしたらずっと診察させていただく中で、人間としての代謝能力というのを実は超えてる可能性があるというか、ひとつ僕たちの中で思い込みというか食事に対しての何か思い込みがあって、それで結局何で3食ちゃんとバランスよく食べてるのに、採血結果がコレステロール上がってるんだろうということになってくると思うんですが、現実の物理法則と世間一般的な食に対しての常識とひとつ思い込みがあって、そのズレがあるので結果としてちゃんと健康的な生活をしているにも関わらず、コレステロールが高いという状態にひとつ結果としてなってきてるのかなというのはあります。
それが日常診察をさせていただいてよく気づくことなので、どういうところで思い込みがあって常識的なことが現実と違うのかなっていうのを、ちょっとまた明日詳しく考えていきたいと思います。今日は以上です。

相武台脳神経外科
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