こんにちは。相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は、平成27年の3月29日の日曜日です。今日は、よくその頭が痛いという症状を、患者さんから伺うのですが、大抵、当院に来られる患者さんの多くは、共通しています。この頭痛が、脳梗塞とか脳出血とか脳腫瘍とか、怖いものではないのだろうかという不安から、脳神経科という病院に初めて来られる方が多いです。
その中で一つ、皆さんが自覚される頭痛の中で、基本的には、そういった絶対怖くない頭痛であるという、一つの頭痛の種類をご紹介いたします。
それは、皆さんが訴えられる頭痛の中で、頭を押したら痛いのですけれどという表現です。頭を押したら痛いのですけれど、という風に表現された途端に、僕たちはその途端に、怖い頭痛ではないなという風に、すごく緊張度が下がります。
何故かと言うと、こちらの模型があるのですが、こちらの模型で。例えば、皮膚があって、こうやって手を当てます。そして、脳と皮膚の間には、このベニヤ板ぐらいの熱い頭蓋骨という骨があります。
頭蓋骨という骨が、外と中を分けているのですが、押して痛いと言った瞬間に、実は、その痛みというのは、骨より外の世界の話です。押して痛みを感じる時は、お腹が痛いということはありません。なぜなら、押した時の圧力、手の圧力というのは、脳の中には行かないからです。ちょっと押したぐらいでは、行かないからです。
机があって、机の上の板を叩いても、机の下にいる人は、痛みを感じません。それと同じで、押して痛いと言った時の痛みというのは、基本的には、頭蓋骨の外の痛みなので、頭の中で起こっているということ。脳梗塞とか脳腫瘍とか脳出血とか。そういった病気は、そう言われた瞬間に、除外することが可能です。
なので、ご自身が自覚される頭痛の中で、押したら痛いという風に自覚される時は、そんなに緊急性はないものだと思ってください。ただ、やはり何か身体のそういった症状というのは、意味があるわけなので、どういった意味があるかなというのは、考えることをお勧めいたします。今日は、以上です。
相武台脳神経外科
頭痛、めまい、耳鳴り、海老名、厚木、新百合ヶ丘