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新薬であれば安全という訳ではない。(抗凝固薬)(脳梗塞 脳卒中 厚木 海老名 町田 相模大野 小田急相模原)

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 こんにちは。相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は、平成27年の9月15日の火曜日です。当院では、その脳梗塞を予防するために、来院される患者さんが多いのですが。脳梗塞を予防するためには、今流通している内服薬としては、ある程度の種類としては、2種類の薬を飲んでいます。一つが、抗凝固薬というものです。血栓の生成を防止することにより、血液をサラサラにしてくれます。それは、脳梗塞を防ぐことになりますので。

 

 血液中では、血小板がそういった働きをしますし。もう一つは、血液中の原子というのが、そういった血液中で働きをするため、それぞれに作用する薬が2種類あるのですけれども。抗凝固薬に関しては、昔からワーファリンという薬が主流でした。ただ、ワーファリンという薬というのは、他の薬との相互作用というのが、ある程度、ちょっとある薬です。

 一つは、その納豆が食べにくいだとか。あるいは、その効きすぎてしまったり、効かなすぎてしまったり。若干、ちょっとコントロールが難しい薬ですから。そういった意味では、数年前から新しい新薬として、製薬会社、各社から多く出ております。新薬の工業区役というのが、何種類か発売されております。

 やはり、その新薬が出たら、製薬会社というのは、その開発費というのを取り戻そうと、猛烈にプロモーションをかけてくるのですけれども。 もちろん、そのワーファリンと効果はほとんど同等だと。血液を固まりにくくするということは、副作用として一番怖いのは、やはりその出血するということが怖いので。そのどこに出血するのか。その頭の中、脳出血があったり。あるいは、メインとしては、その消化管の出血。消化器の中での出血というのが、二つですね。頭蓋内の頭の中での出血と消化管出血というのが、メインに副作用としては怖いわけですけれども。

 そういった出血のリスクというのが、ワーファリンとその引きを取らない、リスクの低さというのは引きを取らないので。それに比べたら、そういった毎回、毎回、バファリンみたいに不具合をチェックする必要もないですし。プラス、納豆も食べれますし。使いやすい薬なので、新しい薬を使ってくださいよという風に、猛烈に販売してくれるのですけれども。確かに、使いやすい薬ではあるので、僕自身も、凝固療法中。抗凝固薬を飲む必要があれば、最近は、新しい新薬を使うことが多いのです。

 2015年4月の24日に、ブリヂストン・メジカル・ジャーナルのオンライン版に発表された、アメリカでの大規模な研究によりますと。76歳以上においては、その消化管出血 に関して、ワーファリンをきちんとコントロールされた分というのは、その新しい工業額。略して、マークティーという呼び方をするのですけれども。ワーファリンの方が、そのリスクというのは低かったというデータも、出ております。

 そういったデータというのは、なかなか少ないので、貴重なデータだと思うのですけれども。やはり今は必死になって、その新しい薬を売り込もうとしている。別に悪意があってやっているわけではないと思うのですけれども。同等ぐらいであれば、やはり煩雑でなく納豆も食べられるのであれば、それを使った方が良いのではないか。有効性もワーファリンに引けをとらないのであれば、それを使った方が良いのではないのかという風なことで、売り込んできてはいるのですけれども。

 やはり冷静に、76歳以上のある程度の高齢者に、そういった抗凝固薬を使用するというリスクは、やはりこういったクリニックとか診療所においては、意識をする必要があるのかなとは思います。そういった、抗凝固薬というのは、副作用はきちんとしっかりと怖い副作用はあるわけなので。それであれば、こういった 一般診療所であれば、通ってくる患者さんというのは、1ヶ月に1回、2週間に1回は通ってきてくれるわけですから。その都度 、ワーファリンの不具合をチェックして、しっかりとコントロールをしていくということで。そういったことが、様々防げるのであれば、消化管出血が防げるのであれば、何もそういった新薬。高い値段の新薬ではなくて、ワーファリンで76歳以上の方はやった方が良いのではないかなと、僕自身は考えていますけれども。

 そういったリスクの高い薬においては、あんまりこうそのチェックもせずに、放置状態で飲んでいることをすると、やはり処方する医師も患者さん自身も、そういったリスクをちょっと忘れてしまいがちになってしまいますので。そういった意味でも、そのまま76歳を超えてくれば、ちょっとそういったリスクを再認識する上でも、お金も安いですし。ワーファリンの方が、僕自身はちょっと良いのかなという感じは、今は認証としては受けています。

 どちらにしても、そういったデータというのは、なかなか、やはり今は、新しい新薬を追い込もうとする流れの中で、目につきにくいデータにはなってきますので。それはやはり、その情報弱者である患者さんは、なかなか触れる情報ではないと思いますから。そういったことは、今後、もしビデオで見られましたら、主治医の先生に、こういった情報もありますけれどどうですかねと一言、相談されてみると良いのではないかなと思います。積極的に、何か疑問があったら、主治医の先生に質問していくということが、ある程度は、積極的な医療の受け方に繋がっていくのではないかなと思いました。

 今日は、やはりその新しい新薬。抗凝固薬で新薬がたくさん出ていますけれども。その流れの中で、一つちょっと76歳以上に関しては、昔の安いワーファリンという薬の方が、ある程度、そのリスクが減りますよという論文が一つありましたので、ご紹介させていただきました。今日は、以上です。

相武台脳神経外科
頭痛、めまい、耳鳴り、海老名、厚木、新百合ヶ丘

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