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「まじめな人が、意外に成績が悪い」ことへの脳科学的考察。

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こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は平成29年6月10日の土曜日です。
先日から勉強法に関して2種類あるというお話をさせていただいて、僕自身だったり今の日本の教育制度の中での勉強法が、ひとつの方に傾き過ぎてるんじゃないかというお話をさせていただきました。
脳はコンピュータみたいに、知識を蓄積すればするほど能力が上がっていくというような、無意識にそういうベースがある行動心理学的な勉強法。行動すればするほど脳の能力が伸びるということ。練習すればするほど伸びる。知識を入れれば入れるほど伸びるという考え方。
実はこういうことっていうのは、人間の能力をあまりあげないことというのは最近わかっていて、それを浮き彫りにされているのは、インターネットのグーグルとかヤフーとかの検索システムであったり、あるいは人工知能の出現であったり。
そういうものに対して、自分自身の脳のアイデンティティは何かというのを考えていく機会に恵まれて、僕たちはそういうのと違って、知識の蓄積じゃないんだということが最近わかってきて、知識を蓄積してもなんら自分自身は変化がない。
それよりも、ひとつ知識を入れていく中で、頭の脳の中で化学変化を起こすことによって、気づくという化学変化を起こすことによって、脳が違った世界を見れるようになってくるということが、学習することの意味なのかなっていうことを最近注目されるようになったのが認知心理学的な勉強法で、感じることとか気づくことを目的とした勉強法。
日本語の諺に一を聞いて十を知るという諺がありますけれども、何も感じられない人というか、わからない人というのは、十をそれぞれ覚えていかないと何もできないけども、全て一で体の中で化学変化を起こして気づいてしまった人というのは、そういうことだったのかなということで十を知ることができる。
自転車を乗るのも学ぼうとしているときに、自転車に乗るときに前を向いて視線を真っ直ぐ向いて、ペダルを下に漕いで左足をそれに突き出すようにもってきて、両手のハンドルをぶれないようにもって、お腹に力を入れてっていうふうに体の動きをひとつひとつ教えながら伝えていく行動心理学的な伝え方もわかっていく方法ありますけど、一度その自転車の乗る方法をわかってしまえば、こういうことだったのかとわかってしまえば、あまりごちゃごちゃ自転車の乗り方こうだよ、こうだよ、こうだよっていうふうに教えなくても、わかってしまえば乗れるようになるという。
逆にわからないと、どんなに細かく言っても、なかなかわかるというところまでは、乗れるというところまではこない。それは何が違うかというと、脳の中で情報が化学変化を起こして、結果として気づきということが起こるかどうか。
そのことで自分自身が、そういうことだったのかなということがわかる世界に入ってくる。これが勉強する目的だと思います。
人間学習していく中で、絶えずゴール一直線に気づくことばっかりということはできないと思いますので、ある時点でなかなか自転車に乗ることができないときに、突破できないときに、試行錯誤しながらひとつひとつ覚えていってやっていく。そういうときは大量行動していくということしかないんですが、大量行動をしていくときに重要なのは、絶えず頭の中で化学変化を起こすということから離れないということが大切なのかなと思います。
僕自身広島カープのファンだったんですけど、大学時代は広島カープの人たちは、キャンプのときにすごい猛烈な練習をして、他の球団の人よりも激しい練習をして、猛特訓して本番に臨んでいくんですけれども、結局いつもオープン戦ぐらいまでは調子いいんですが、5月の鯉のぼりが終わったあとは疲弊してしまって落ちていってしまう。
そのときよく言われていたのが、練習のための練習をやっていると結局試合に勝つことはできない。大量行動をするときでも、絶えず勝つということを意識しながら、目的は勝つことで目的は練習することじゃなくて、勝つということを意識しながら行動していくと試合に勝てるんじゃないかなというふうに、みんなの中でそのとき無責任に話していたんですけれども。
よくそういうこともあって、テストの点をとるということが必要なのに勉強することが、長時間勉強すればいいやと思って長時間勉強することだけダラダラやって、それで自己満足しちゃって結局テストの点がとれないというふうになっちゃったりしますので、目的を絶えず意識づけしていくということが必要だと思います。
なので、ある時期行動心理学的な要素として、練習量増やしたり勉強量増やしたりするということも必要なのかもしれませんが、そういった教育の中でも特に目的は何かというと、目的は気づいていくということが最終目的だということを、教える講師陣とかが共通認識を持っていると、学校教育にしてもいい教育ができるんじゃないかなというふうに僕自身は感じたので、自分自身でもそういうことを実践していきたいなと思いました。今日は以上です。

相武台脳神経外科
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