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一つの質問が、行動できない理由を浮き彫りにする。

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こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は平成29年6月12日の日曜日です。
診察させていただいて、症状がよくなる方とよくならない方がいらして、その違いっていうことをいつも考えてますけども、以前にお話させていただきましたように、何か自分自身に嫌なことがあったときに、そのことを本当に自分ごとに捉えていると状況的には好転してくるし、逆に絵に描いた餅とか、辛いけど自分ごとと自覚できてない場合は、うまくいかないような感じがします。
頭が痛いとか目眩がするとかっていう辛い状況は、もちろん症状があるので自分自身で認識して、辛いな辛いなと思ってらっしゃるんですが、それが本当に自分のことがどうなのかっていうのを、自覚できていないとそれがよくならない。
こういう話を、言葉だけで言ってもわかりにくいので、例え話として、例えば患者さんにデパートで買い物されたときに、もし火災報知器が鳴ったらご自身はどういう行動されますか?ってお話しします。
多くの方は、火災報知器を聞いた途端に、ひとまず逃げるというふうに答えていただきます。もうひとつ、もしご自宅に火災報知器があったら、寝てるときにご自宅の火災報知器が鳴りだしたらどういう行動されますか?っていう質問をします。
そうすると、多くの方、子供さんは特に答えとして、逃げるという答えを言う人が多いんですが、大人になってくると家で火災報知器が鳴ってくると、行動パターンとしては、どこで火が出てるのか、火の元を見に行くっていう話をされます。
これがまさに、認識していることと自覚していることの違いだと思うんですが、デパートの場合は燃えてしまっても、人のものだから人ごとなので、別にとりあえず自分の身が守れればいいので逃げる行動をとります。
自宅の場合は、ひとまず自分の財産のものが多いので、損害を最小限に食い止めようと行動する。そのためには、火災報知器が鳴ってたら、原因の火の元を見に行って、もし消せそうだったらすぐ消すし、ちょっと手に負えなさそうでしたら、すぐに消防車を呼ぶとかいう行動に繋がってくると思うんですけど、やっぱりデパートで火災報知器が鳴るときと自分自身の家で火災報知器が鳴るときと、行動が全く違って、これが認識しているということと自覚しているということの大きな行動の違いだと思います。
頭痛とか目眩とか、そういう症状で辛いのかもしれないですけど、結局は自分ごととして捉えてないと、これからは自分ごとというのは自分自身で何とでもなるし何とかする。自分の責任だっていうふうに自覚するということ、周りが忙しいから頭が痛いんだとか、自分は不遇な環境にいるから頭が痛いんだ、病気になるんだとか自分ごととして捉えず、悪い状況の原因を周りのせいにしてしまうとよくならないので、今の嫌な状況を肯定したいという脳の意識というか、自分自身の気持ちのマインドセットとしては、まず症状を自分ごととして捉える、自分の責任として捉える。自分の何が悪かったのかなとか、自分の生活スタイルの中でどこを変えたらよくなるのかなとか、いうことをしていくということが第一歩なのかなということを絶えず診察室では感じています。
自分ごととして捉える捉え方として、どのようなものがあるのかなっていうのを、また明日考えていきたいなと思います。今日は以上です。

相武台脳神経外科
頭痛、めまい、耳鳴り、海老名、厚木、新百合ヶ丘、新宿

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