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channel S 第一回 さかもとはるゆきさん 2

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《 坂 》 その頃ですね、横須賀の米軍基地で太極拳をしていたんですけれど。マリーンの方が、いらっしゃるんですね。一人の方が休暇でアメリカに帰って戻ってきた時に、ボディワークといって。ボディワークというのは、マッサージの総称なんですけれどもね。で、坂本先生受けてくれと言うんです。

《 加 》それは、海軍の方がですか?海軍の方が施術をする?

《 坂 》 そうです。自分が帰って習ってきたので、練習をさせてくれと。固く断ったんですけれども、いや、お前に触られたくないと思ったんですけれども、本当にしつこかったので、受けたんですね。そしたらですね、初めてだったんですが、気持ち良かったんです。心地良かったんですね。尚且つ、終わった後に、そのマッサージベッドから立ち上がったらですね。今までに感じたことがない程、まっすぐになったんですよ。

 その頃、十何年太極拳をやっていましたから、立つ事に関しては非情に自信があったんですけれども。それはですね、何故か。今までに感じたことない以上にしっかり立てたんですね。その方の技術が上手いのではなくて、きっと習ってきたものが凄いんだと思って。トレガー・アプローチというものなんですけれど。

《 加 》その方が習ってきたものが、トレガー・アプローチ一なんですね。

《 坂 》 一生懸命聞いて、翌月に、丁度日本人のグループがサンフランシスコでそのコースを受けに行くというのを聞いて。では、という事で、一生懸命に電話をして、その1ヶ月はサンフランシスコに行って、そのコースを取ってきて。そうしたらですね、整体とは全く違うんですね。やり方がと言うよりも、考え方が違ってですね。整体というのは、例えば、歪んだ背骨があればそれを治すとか。右にねじれたらそれを戻すとか。悪いものを治すという考え方なんですね。ですけれど、そのトレガー・アプローチというものは、今ある状態はそれでOKなんです。

《 加 》今ある状態はそれでOK?

《 坂 》 それでOK。ねじれていようが歪んでいようが。ただ、もうちょっと良くなれますよねって。ただ、こういう状態がOKですよという形で接する。触るというだけなんですけれど。それがですね、整体でやる以上の効果があるんですね。それで言ったら、僕が真っすぐ立ったっていったのも、その外人の方が、僕の真っすぐじゃない所を真っすぐにしようと思っってやっていたら、僕の体は受け付けなかったと思うんですけれど。アプローチとして、今はOK。もっと良くなれるよという風な形で、それを言葉とかではなくて、手で触る時にそう思ってやる。簡単に言うとそれだけなんですけれど。

《 加 》凄いですね。

《 坂 》 それがね、本質的な変化を起こす。

《 加 》出発点が、否定するのから始まるのか。出発点が、認めてあげるのか。全然違うような気がしますけど、結果がそんなに違うとは、あんまり想像できないんですけれど。そんない違うものなんですか?

《 坂 》 違いますね。コミュニケーションの時にね。今は当たり前だと思うんですけれども。否定から入るより、承諾・承認から入ると、全然コミュニケーションが変わりますよと言うんですけれども。まさしく、体とのコミュニケーションなので、それが本当に、これがまた第2の転機だったんですね。すっかりそれを、その6日間のコースで習ってきたんですけれども。今までの整体の悪いものを治す。マイナスをゼロにというのが、本当に嫌になりまして。仕事が嫌になるんですよね。その整体という仕事が。これが資格を取って、このトレガーアプローチのプロにならなきゃいけないと思って。3ヶ月後、翌年だったんですけれど、またアメリカに渡ってコースを受けてきて資格を取って。で、ガラッと切り替えて。経営者さんに対するアプローチもそういう風に変えて行った事で、経営者さんも変わっていったんですよね。

《 加 》認めてあげるところから始まって。

《 坂 》 そうなんです。不思議なんですけれど、治すと言うと良くなるんですけれど、やっぱりまた戻って悪くなったりするんですよね。それはですね、上からこうなれって言われているのと同じ事なんですよね、たぶん。

《 加 》上から目線ですね。

《 坂 》 けれど、同じ目線で、こういうのはどうですか?って提案ですよね。

《 加 》提案ですね。なるほど。

《 坂 》 これ良いよって言ってくれると、それは戻らないんですよね。自分が選んだ事なので。で、マイナスがゼロじゃなくて、段々とプラスがさらにプラスになっていくので。右肩上がりに。

《 加 》なるほど。人からされている事と、自分がした事と全然違うんですね。

《 坂 》 全然、経過が違うんです。で、そういう形で身体へのケアも、経営者さんの心のケアも、ビジネスのケアも。そういった形で認めるという事。ですから、コーチングってそういう事なんですよね。コンサルティングと言うのはどちらかというと、こういう事をやりますよ、こうやって下さいっていう提案とか、指示に近いんですけれど。

 コーチングというのは、加藤先生、今はどんな感じですか?っと、色々な事が出てきて、それ良いですねという風に、お互いに探していくんですね。それを、体でもやるし、心でもやるし、ビジネス業でもやるという。

《 加 》コーチングと、そのトレガー・アプローチというのは相通ずるものがって、コーチング的にはどうですか?

《 坂 》 そうですね。僕の中では、まるっきり一緒ですね。

《 加 》すみません。勉強不足なんですけれども、コーチングというのは色々と聞くんですが、大体基本的には、どれもそういうスタンスとしては同じなんですか?認めてあげる所から出発すると言うのは。

《 坂 》 そうですね。いわゆる、メンタルコーチとかビジネスコーチとか言うのは、どちらかというと、その方のあるリソースを引き出していくのが基本ですね。

《 加 》面白そうですね。

《 坂 》 元々ね、スポーツから出ているゴルファーとか、イチローにもコーチがいますよね当然。

《 加 》いるんですか?

《 坂 》 います、います。フィジカルなコーチもいますし、バッティングのコーチもいるでしょうし。タイガーウッズだったら、ゴルフのスウィングのコーチなんかもいるはずですよね。

《 加 》そうですよね。

《 坂 》 そういった方ってこう別に、イチローより野球が上手いわけでは無いし、タイガーウッズよりもゴルフが上手い訳では無いんですけれども。どういう風に体を使ったりって、アドバイスが出来るんですよね。あるいはやってもらっているうちで、今のよりこっちはどうですか?っという提案は出来ますよね。それを、メンタルでやったりフィジカルでやったり、後はビジネスでやるのが、いわばコーチング。

《 加 》トレガー・アプローチとコーチング。トレガー・アプローチもアメリカで出来たやり方なんですか?

《 坂 》 はい。そうですね。

《 加 》そうですね。一回受けてみたいですね。

《 坂 》 もっとそれからさかのぼると、僕ら太極拳も、僕の中では全部一緒で、どうやってその緊張を取ってあげるかということですね。始めに言いましたけれども、力を抜くのが太極拳の基本ですけれど。トレガー・アプローチでやっている事も、体の緊張、その気持ちの緊張が体に現れた緊張を取ってあげる。それもただ取るのでは無くて、こういう提案はどうですか?っという風な形で取るんですね。無理なくという事で全部繋がってくるかんじなんですけれども。

《 加 》今日はこういう場ですけれど、トレガー・アプローチって、整体から繋がっていったんですけれど。例えばその患者さんがいて、施術者がいて。患者さんは、基本的にはこうされるままなんですか?そういう主意をされるままなんですか?施術者がそういう気持ちで施術をするという事なんですか?

《 坂 》 二つありまして、一つは、メンタルスティックスっという造語なんですが。メンタルとジムナスティックス、運動を組み合わせた造語なんですが。イメージを使って体を動かしていくかんじなんですね。それは自分でやる、セルフケア法です。

《 加 》じゃあ、能動的に患者さんがするパターンもあるんですね。

《 坂 》もう一つは、マッサージベットに寝て頂いて、こちらがやる方法があります。それ二組、二つセットなんです。で、マッサージベットでこう味わって体が楽になった感覚を、日常でどうやって再現しましょうかというのがメンタルスティックスというものなんです。
それも凄くパワフルで、月に一回、東京と名古屋でその講習会をやっているんですけれど、腰痛の方とか、20年来の腰痛の方が来られても、始めの10分~15分で、そのメンタルスティックスでイメージを使って体を動かす事をやってあげると、無くなります。気質的な腰痛だったら別なんですけれど、機能的な物がほとんど。気質的なものでも、5、6割り痛みは無くなります。

《 加 》今、腰痛の原因はほとんど、ストレスとかっていう節もありますからね。

《 坂 》単にこう、常に腰が痛くなることをその方がやっているだけなんですけれど、それに気が付いて頂いて、その方に合ったイメージで体を動かしていただく。それだけで、腰痛とかって無くなってしまうんですよ。

《 加 》普通に生活をしていて、自分の体にイメージを向けるという事は、あまりしないですよね。

《 坂 》しないですよね、はい。のがやつを岡田愛ラプロスでやってることも体の緊張をそ

《 加 》それをやるだけでも、凄く効果が出そうな気はしますけれど。

《 坂 》先生がおっしゃっている通り、体に意識を向けるというのが大事なんですけれど。普通の方の意識の向け方というのは、痛い時だけ。あぁ、痛い痛いと。でも、調子が良い時って全然体は無視ですよね。

《 加 》そうですよね。まったく無視ですよね。

《 坂 》これもコミュニケーションだと思うんですけれども、他人に対して何か失敗した時、お前!って言って。上手くいった時は、全然無視と同じなんですよね。

《 加 》体とコミュニケーションが。

《 坂 》そうすると、体が嫌になりますよね。

《 加 》嫌になりますね。なんか、いつも痛い時だけって。

《 坂 》そうなんですよ。それで、文句を言うんですよ。

《 加 》何で痛いの、なんで痛いのって。ずっと普段は頑張って動いてくれているのに。
《 坂 》そうなんですよ。普段、頑張っている事を全然認めずに。これは認めていないんですね。何かあった時にこう、非難するというのは。まったく、さっき言った様に整体的な扱いなんです。で、それを、もっとニュートラルに、痛い。左側の膝が痛いんだったら、大変だねと。でも、右の膝の方が楽なんですよね。こっちは痛くない。そしたら、こっちに意識を向けると、悪い所にだけ意識を向けるという事で、なんの解決にもならないんですが、こっちは痛いけど、こっちはもうちょっと楽だよなって言うと、この楽な感覚って、じゃ、左足も同じようにしてあげるとどうなるか。っという風に、扱ってあげるとそれだけでも痛みって変わってくるんですね。

相武台脳神経外科
頭痛、めまい、耳鳴り、海老名、厚木、新百合ヶ丘

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