スタッフと院長のやりとり備忘録 相武台脳神経外科の取り組み

スタッフと院長のやりとり備忘録 - 当院の強みと当院の目的 の違い –

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<スタッフと院長のやりとり備忘録>

スタッフ:
2018年7月26日
73歳女性
14:00 症状発症
14:56 病院着15:03 頭部CT
15:22 t−PA
投与15:36 脳血管内治療開始

その後 〇〇分で閉塞血管を再開通させた。入院後症状改善し後遺症なく退院。とありました。

つい先日も当院から紹介搬送された患者さんが血栓回収術されてましたね。明らかに脳血管疾患が疑われる場合は、患者さんにも救急車呼んで欲しいですが、なかなか判断出来ないと思うので、周辺の脳外科対応が出来ない医療施設にもクリニックへの紹介ではなく、入院加療ができる病院への紹介や救急車を呼ぶことを促すよう心がけてもらうことで、発症から治療開始までの時間短縮ができると思いました

回答
脳梗塞や脳出血、くも膜下出血の患者さんは、発症して、当院に来院して、診断し病院選択し搬送まで、非常に多くのイレギュラーな判断を強いられるのですが、3次病院での治療開始までの時間と、治療開始時の全身状態が非常に、予後に影響するため、とてもその一つ一つの判断に多くのエネルギーを必要とします。

判断を違えると全く、その患者さんの予後がかわってくるので、、

先日のかたも、当院の新患者うけつけ時間をすぎて、電話での問い合わせがあったのですが、電話であきらかに脳梗塞であることがわかり、その場で救急車を呼んでほしかったですが、他院の受付でみてもらえず、当院にむかっている途中とのことで、すぐに受け入れ体制をととのえました。

当院は、救急病院ではないので、救急の患者さん以外にも多くの業務をおこなっているものの、救急の患者さんがこられたらすぐにそのように対応できるのは、前職のSCU(脳卒中ケアユニット)で一緒に悪戦苦闘した 優秀な看護師さんがふたりもいるのでチームとしては非常に心強いです。

また、tPAや血栓回収などは新型コロナ対応などで近隣の病院が厳しくても、すこし遠目の大学病院まで脳卒中ホットラインをつないでいただいているのでそこは都会ならではの安心感があります。

一クリニックで患者さんの運命を良い方向に変えることができたとチームで年に数回も実感できることは、本当に関わりある方々への感謝しかありません。

とはいえ、当院の本当の目的は、そんな土壇場にならないように患者さんに生活指導をしていくことなのでそれを粛々をこなしていきたいです。

相武台脳神経外科
頭痛、めまい、耳鳴り、海老名、厚木、新百合ヶ丘

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