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心が病んでいる時、問題は心だけではない。

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こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は平成27年12月15日の火曜日です。
診察させていただいて、患者さんからよく聞かれる質問に、今の私の症状って心の問題ですかね?っていう話をされる方がいます。
心の問題、確かに気持ちが落ち込んでいたり、やる気がなくなっていったり、気持ちが鬱々としていろんなことに行き詰まってる場合は、今の心の状態は良くないということは確かなんですけれども、先日お話させていただきましたように、そういう状態のときは僕自身は被害者意識というか、誰かのせいでこうなっているとか、させられているとか、そういう気持ちになりがちなんですが、確かにそういうときっていうのは、心が病んでるというふうに僕自身は判断します。
けれども、ご自身の体と心に向き合うときに、調子がいいか悪いか、治していこうかということを考えていくときに、特に注意しなければいけないのは、心と体というのは別々のものではないということを意識しなきゃいけないかなと思います。
心に問題がある場合、体に問題ないことは通常ないです。おそらく体の問題が連動して心に起きてるという意識が必要ですし、もちろん病院や診療内科や精神科へ行かれると、夜寝られなければ睡眠薬出されたり、鬱々としてるんであれば抗うつ薬など処方される場合があります。
意識しなきゃいけないのは、それは応急処置であって、心が病んでる結果眠れない、気持ちが落ち込んでるというのを、無理やり状態をよくしてるだけであって、心そのものをよくしてる行為ではないということを意識しなければいけないと思います。
一時的な応急処置が必要であれば、そういう薬を飲むのも必要だとは思いますけれども、そういった薬を飲みながら今ご自身自身は悪い状態にあるので、それを治していく。
じゃあ心をどうやって治していくんだということに関しては、以前からお話させていただいてますように、やはり心を直接コントロールすることはできないという観点に立つということが必要かなと思います。
軽症の時は、よく患者さんは、まあ患者さんじゃなくても、普通の日常生活の中でちょっとショックを受けたときというのは、どういう行動にでるかというと、部屋の模様替えをしたり旅行に行ったり髪型を変えたり服装を変えたり、環境からアプローチしようとします。
そのときは、ご自身自身は直接心というのはコントロールできないんだなというのを、無意識にわかってるからそういうアプローチをされるんですけれども、重症になってくると気持ちが落ち込んだときに無理に直接的に盛り上げようとして結局盛り上がらなくて、なんで俺は盛り上がらないんだといって自己嫌悪に陥って泥沼にはまっていくパターンというのはよくあります。
ただ人間の状態というのは、よくよく考えてみると、心と体というのは連動してますから、まずはできることとできないことをわけて戦略として考えていく。
心は基本的には直接的にコントロールすることが難しいわけですから、身動きのとれないようなときは病院に行って、家族の援助も得ながら体からアプローチするということを意識されていくと、じょじょに体の状態がよくなってくれば心の状態もよくなってくるというふうに連動していきますので、そういた意味で心の問題と向き合っていただけたらなと思います。
特に注意しなければいけないのは、睡眠薬だったり抗うつ剤を飲んでいるからといって心がよくなっているわけじゃない、そういうのを飲まないと維持できない悪い状態にあるんだというふうに問題意識をもって、今は心身ともに健康状態に関しては借金状態にあるということを意識されて、特に体にフォーカスして改善されていく、アプローチされていくということを診察室ではオススメさせていただいています。今日は以上です。

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