こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。
今日は平成28年の1月29日の金曜日です。
以前スポーツドクターの辻秀一先生が来院されてお話をいただいたときに、物事で起こることっていうのは、すべて意味がないということを仰ってました。起こる出来事に対して意味付けしているのは、それぞれ僕たち一人一人であって、検証の出来事のみに関しては特に意味はないんだっていうことを認識するってことが大切だっていうことを仰ってましたけど、意味がないってことは、逆に言えばいろんな意味付けが僕たちで可能かなことを僕自身は考えました。
例えばがん患者さんで、末期で大変な状況だって言われても、よくなっていく方っていうのは、いらっしゃいます。他の病気にしても、例えば脳卒中だったり、脳梗塞だったりして、医者に絶対寝たきりですよって話を受けたとしても、ご本人がリハビリいろいろがんばっていただいて、車いすあるいは杖歩行で、なんとか日常生活、少しずつできるっていうレベルまで劇的に改善される方も脳外科医の領域では、いたりします。病気を患ったとしても、医者の見立てでは、どんどん悪くなるしかないっていうふうな状況であったとしても、科学的に説明付きづらい状況であったとしてもよくなっていく方います。また普通の会社経営にしても、本当にどん底だったとしても、それからよくなっていく会社もいれば、そのまま倒産してしまう会社もあったり、あるいはいろんなことを悩んでる方であったとしても、その状況からどんどん良くなっていく人もいれば、その状況に迷い込んでしまって、陥ってしまって、うつ病になって、どんどん泥沼に嵌っていくっていうパターンの方もいます。
そういった方々の違いっていうのは、なにかなって考えたときに、僕自身の経験でいえばやはり、病気の方と接しさせていただいて、疑似的によくなっていく方と、調子悪くなっていく方の違いっていうことを考えたときに、僕自身も思うんですけど、本人にもよく抱えているんですが、気持ちの方向性だと思います。それは、前向きな気持ちを絶えず持っていけるかどうかだと思うんですけども、前向きな気持ちを持っていくっていうことはどういうことかっていうと、物事の意味付けが前向きに出来ているんじゃないかなと僕自身は思います。
例えば今受験のシーズンですけども、高校にちょっと不合格になってしまったときには、あの高校行って、あの高校生活、ああいうことして、楽しいことしたいなって思い描いていることが達成することができなかったんで、とてもすごく落ち込みますけども、その高校不合格になったってことは、逆に高校に行かないでもできる可能性をたくさん自分自身が手に入れたっていう事実があるわけです。なので、逆に言えば高校行かないでできる無限の選択肢を得たっていう考え方もできるわけで、とても自分自身が尊敬して好きだった恋人と何らかの形で別れなきゃいけなくなって、もちろん失恋してしまったら非常に落ち込む、つらい状況にはなりますけども、そういう状況であったとしても、逆に冷静に考えてみたら、そのほかの女性の方と付き合うことができる無限の可能性を自分自身は手に入れた、あるいはその子を付き合っていたら得ることができなかったような同性友達との何らかの飲み会だとか、旅行行ったり、何か趣味をしたり、するっていう選択肢を得ることができるっていう側面もあるわけです。
物事っていうのは、意味はないんですけども、その物事を悲劇的に意味付けしているのは僕たちであって、例えばその出来事、想像していたものとは違うとすごくショックではあるんですが、別の意味付けっていうのは、元々は意味がないわけですから、先生が仰るように、意味付けは自由にできます。その意味付けの方向性として、自分自身もうだめだというふうに意味付けするのか、あるいは可能性が得ることができた出来事だったというふうに意味付けするのか、で、やはり自分の生きるエネルギーっていうのは、どんどん変わっていく、自分の身の回りに起こる、自分に降りかかってくる出来事をやはり一つ一つ自分自身の命のエネルギーのアップに繋がっていくような意味付けにしていけるっていうことが要するに、がん患者さんでいえば、前向きに生きているということになっていくんだと思います。
いろいろ厳しい状況はあって、僕なんかでは相当できないような苦しい経験や厳しい経験をされている方いるんですけども、やはりそういった方であったとしても、苦しいって意味付けしてるのは、そういうことを第三者として見ている僕自身であって、ご本人にとっては、もしかしたら命のエネルギーを増幅させる、ご自身自身をとてもいい方向動かせる、非常にいい経験ができてる可能性を選択されている場合もあるわけです。
ちょっと考えていくと、どんな現象においても、自分の命のエネルギーを縮小させていく意味付け、あるいはその自分の命のエネルギーをどんどん増幅させていく意味付けっていうのをどんな出来事にも二つの意味付けができると思います。人生生きていくっていうことは、命のエネルギーをどんどん増幅させていく意味付けっていうのを自分の身の回りに起こる出来事に一つ一つ置いていくっていうことがどんどん元気になっていく一つの方法なんじゃないかなと思います。
船を操縦していくときに、こっちの方向に操舵していけば目的地に着くっていことができるように、ご自身の人生における方向性っていうのも一つ一つの出来事がある意味道標になってくれるっていうふうに僕自身は感じていますので、その道標を使って自分の命を縮小させていく方向にいくのか、あるいは自分の生命エネルギーを増幅させていく方向にいくのか、その選択を一つ一つの出来事にしていくってのは自分自身であり、自由なんだなってことが、日々患者さんと相対していく中で実感します。
ということは、本当に僕たち自身は可能性の場にいるっていうか、可能性しかないっていうことを最近感じています。そういったプラスの選択肢をしていくってことが自分を満たす豊かな人生を掴んでいく上で非常に大切なのかなっていうことを僕自身は感じました。
今日は以上です。
相武台脳神経外科
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