こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は平成28年2月19日の金曜日です。
当院は脳神経外科なので、もちろん脳神経外科の手術をしたあとの患者さんという方も、たくさんいらっしゃいます。
その方が、ときどき悩んでることに、頭を手術したあとの傷がときどき疼くように痛くなったり気持ち悪かったり、辛いというふうな話を僕に診察室で言うことがあります。
診察させていただいて、傷口自体は炎症が起こってるわけでもなく、何か処置をしなきゃいけない状態ではない状況で、それでもご本人にとっては、痛かったり疼いたりする。
これは、どういう状況が起こってるかというと、以前に人間の体というのは借金できるというお話をさせていただきましたが、一時的にある程度無理はできます。
無理をしてきたときに、ちょっと無理がかかってるよというサインが、体から出ることがあります。ちょっと調子悪いよ、弱いよ、体が弱ってますよって。
サインを無視してると、将来的に病気になっていくという形になっていくんですけれども、サインの出やすいところというのは、自分自身の体で弱いところに出やすいです。
その出やすさとして、偏頭痛が出る方もいたり、目眩が出る方もいたり、不眠症が出る方もいるんですけれども、脳神経科の手術されたあとの方っていうのは、傷口はご自身にとっては弱い部分ですので、体の調子が悪くなってきてるときに、そういったところに疼いたり傷んだりという症状が出るというふうな考えでいいんじゃないかなと。
そういう考えができると、じゃあ疼くときに傷を痛み止め、塗り薬とか、あるいは飲み薬とか、それで傷口をどうこうしようというんじゃなくて、疼くというのはどういうことかな?自分の体の調子がいまいちで疲れが溜まってるのかな?っていうことを認識していただいて、体の状態を良くしていくということに終始していくということをすると、傷の疼きというのもじょじょに減ってくるのかなと思います。
脳神経外科の手術のあとに、傷が痛いということを訴えられる方がよくいるんですが、傷が痛いというのは、体からどういう意味か?っていうのを考えていくと、ご自身に対しての体の向き合い方というのは、よくなっていくのかなと思いました。今日は以上です。
相武台脳神経外科
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