《 加 》 こんにちは。相武台脳神経科の加藤貴弘です。今回はグレートジャーニーでおなじみの、関野吉晴さんをお迎えしてちゃんねる S 第4回目をお送り致します。どうぞよろしくお願い致します。
採血を南米からずっと予定があると書かれていたんですけれども。
《 関 》 それは結局、諦めたんですよ。凄く難しい採血は。で、結局、最終的にやったのは、頬の粘膜ですね。細い歯間ブラシみたいので、大体3回ぐらいこすると、ミトコンドリアDNNが取れるんです。で、ミトコンドリアDNNのデータバンクがあって、世界中の民族。どれから、日本人でも、時代時代によってデータが揃っているんですね。で、僕自身がやってみて、一番近いのはどれか。どこの民族やどこの時代かって調べてみたら、礼文島のミトコンドリアDNA、縄文人なんですよ。で、それは、ミトコンドリアDNAの母型ですね。だから、私と母は同じだけれども、父は違うし。母型の祖母は同じだけれど、祖父は違うんですね。母型を辿っていくと、北海道の縄文人ってなる。そういうのが分かるので。
僕は、チベット医学をチベット医から習って、西学をそのチベットの若いチベット医に教えるというやり方で。結構、例えば、チベット医が、自分はこう内視鏡で検査して胃潰瘍だと言われたんです。薬を飲んでいるけれど、どう飲んだら良いか分からないから、飲み方を教えてくれって持ってきたんですね。で、そしたら、タガメットって最初のH2ブロッカーなんですね。それを飲まして。だから、西学の強さは必要だって事は凄く感じていて。ただ、やっぱりほとんどが漢方ですよね、基本は。彼らのチベット医学って漢方と凄く似ていて。お灸も難しいのは、藻草が燃えないですよ。標高四千メートルで、酸欠で。だから、直に鉄の棒をジュって。
《 加 》 え~!!
《 関 》 火鉢みたいなので。ジュってやる。
《 加 》 面白いですね。
《 関 》 後は、薬草なんですね。薬草の知識は凄いのでそこの土地の。ただ、違うのが、厄介なのが、やっぱり前世があるわけですよ。来世もあるけれども。前世が悪いから病気になったとかね。病院論で、全然西洋医学では、理解が及ばないというか。前世がこんな事をやっていたから、こんな事になっちゃっただとか。
《 加 》 西洋医学と東洋医学って分かれているのですが、僕自身の捉え方としては、距離感だと思うのですね。例えば、西洋医学ってどんどんどんどん人間に近づいて行って、分解していく。部品、部品に診ていくんですけれども。東洋医学は、もうちょっと離れて大きい所全体で診るのが、東洋医学だったり。例えば、もっと離れて、時間的にも幅を持ってみるというのが、宗教も入ってくるようなチベット医学であったり。人間を診る時の、距離感じゃないのかなと思って。
癌って、自分にとっては凄く、怖い物であったり辛いものかもしれないけれど。もしかしたら、距離感を変えて、前世とか来世とかって部分で診れば、凄く自分を鍛えてくれる教えかもしれないですね。そういった意味で、チベット医学っていうので、病気としての捉え方、身体としての向き合い方というのは、良いヒントになるのではないかなと思って。西洋医学って一辺倒で行くと、森に入って一つ一つの木を見てしまって、わけがわからなくなってしまうと思うんですけれども。ちょっと距離を取って離れてみると、凄く良く分かる事もあると思うので。
《 関 》 薬草なんかを見てみると、なんかこれは肝臓が良いとか、臓器事に言う事もあるけれども。何にでも効くのが結構あるわけですね。それは何かって言うと、良く調べてみると多分、その免疫力が強くなるとか、活性酸素を抑える効果があるとか。そういう薬ですね。それは、大体の病気の原因になっているから。
《 加 》 全体的に効くんですね。
《 関 》 何にでも効く。だから、最初は僕は、なんか何にでも効くなんて怪しいなと思っていたけれども。良く考えてみれば、そういう薬があっても良いはというか。やっぱり、活性酸素が、結局、癌にも難病にも、かなりの影響を与えているし。後は、免疫力ですよね。癌にしても何にしても。やっぱり、免疫力をいじれば病気になるし。そういうのを、不活化させたり、活性酸素を抑える効果があれば、何にでも効くというか。
一回、ドルポに行った時に、岩手から週2回だけ来ている、面白い医者がいて。自分で考案した医療法なんですよね。
《 加 》 日本人ですか?
《 関 》 日本人です。グリセンに1億分の1とか。10億分の1とかの、いわゆるアレルギーになる原因になるような物を入れるんですね。例えば、猫の毛とか犬の毛とか、カンジタとかハウスダストとか。本当に微量ですね。それを微量を注射すると、それが色々な痛み止めになったり。で。この前もびっくりしたんだけれど、ベネズエラの山の上に行っていたディレクターが、足が腫れるんですよ。で、水が溜まるんですね。で、何とかなりませんか、痛くて歩けないんですけれども。注射したら歩けるようになってしまったんですね、その注射をすると。だけど、水は抜けないという。
《 加 》 水はあるけれど痛みはない?
《 関 》 痛みはないです。で、僕も、自転車で暑い所に行くと、凄く汗疹になって痒くてしょうがない。それが、ピタッと止まったんですね。だから、それは、痒みというのは、痛覚の刺激があるわけですよ。それが、止まるんですね。ツベルクリンの注射で、本当にちゅっとこう膨らむくらいちょぼちょぼっと。大体、基本は4ヵ所くらい、前後にね。
《 加 》 それは面白いですね。
《 関 》 面白くて、ドルポに行った時に、それを、本当に微量で1ヵ月もってしまうんですよ。600mlを貰うと。だから、それをいつも渡して送っていたんですよね。ディレクターの足の痛みは治まったけど、一週間になるとまた痛くなるんですよ。それでまたやると、また治るんだけれど、それをやっているうちに良くなっていった。たぶん、それは、ほっておいても良くなるのかもしれないけれど、その長い目で見れば。だけれども、ピタッと止まるんですよ、痛みが。その人のデータがあって、だいたいその1/4が効くんですピタッと。で、1/4は効かないんですね。で、その後の2/4は、著しくは効かないけれど、ある程度良くなるというやつですね。面白いですよね。
あとは、洋医学でやっている瀉血なんかもそこで。喉に舌苔が出来て。舌苔というか膿苔というか、膿がついているような感じで。ここにちょこっと、本当に真っ黒な血が出てくるんですね。それを出しているうちに、綺麗な血になっていくんですね。で、大体、喉の痛みは取れちゃうんですよ。
《 加 》 それは、東洋医学なんですか?
《 関 》 はい。本当に見事に、本当に?という感じで。ただ、麻痺に効くというのにびっくりしました。ただ、痛みには本当に効きますね。
《 加 》 最初は、結構大きく欲望の話から、宗教を絡めてどうやってこう、今は良い方にいっている様な風潮があるので。その方向の中で、その中で出来れる様なリアリティも絡めた教育も踏まえて、今後、次の世代に実感のあるような感覚があるような、文明が出来てくればなという事で繋げていけたらなと。それがまた、その体との向き合い方というか、健康にも繋がってくると思いますし。そういうヒントを、今日のお話から頂けたのかなと思いますね。今日はどうもありがとうございました。
《 関 》 ことらこそ、ありがとうございました。
《 加 》 いかがだったでしょうか?今回は、関野吉晴さんを迎えしての話でした。普段の生活では体験することが出来ない様な、大きい世界の話。凄くゆったりとした時間の流れのお話の中での感覚をお伺いすることができました。皆さんのご参考になれば幸いです。どうも、ありがとうございました。
相武台脳神経外科
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