こんにちは。相武台脳神経科外科の加藤貴弘です。今日は、平成29年の10月27日金曜日です。昨日から、メタ認知能力というキーワードで、お話をさせて頂いていますけれども。
これは、どういう事かと言うと。人間は生きていく中で、何かと無意識のうちにやってしまっている事とか。無意識のうちに考えている、希望している事というのは、意外と多くて。自分自身の思考のパターンだとか、考え方のパターンだとか、そういうのを冷静に見つめ直して。
こういう考え方で自分は動いているのかというのが分かると、もっとより深い所の自分の欲求だとかやりたい事という所に、日常生活の行動を舵を取っていけるという事で、そういう能力をお話しさせて頂きます。
無意識に行っている行動や考え方というのを、一つひとつ認知していく。意識していくという行動は、寝ている状況から夢遊病者みたいな。夢遊病の様に歩いている状態から、目を冷まして歩いていく。一つひとつ自覚して、目を冷まして歩いていく。目覚めて生きていくという事に、繋がっていくのだと思うのですけれども。
そのメタ認知能力というのが、色々な壁をぶち破って動きだしたという事例を、昨日一つお話しさせて頂きましたけれども。もう一つは、これもうちのスタッフとのやり取りの中であった事なのですが。うちのクリニックの目的というのは、体の声を聴き続ける。そうすれば、健康への道が開けるという事を、自分を含めて関わって下さる人達に伝えていくという事を目的としているのですが。
その中で、職員として入ってきて、そういう事を日々やって精進というか、日々やって頑張っている中で。段々、段々、そのメッセージが自分自身に伝わっていくと。自分の体の声を聴き続けると、やはり自分の深い所での欲求というか意識というか。主体性が出てくるわけで、主体性が出てくる時に、そういう姿勢を持ちながら独立して、社会貢献をしていくという流れが、将来的には徐々に徐々に出来てくればなという事で。
具体的にはやはり、職員として入って、ずっとうちで働いて頂いて。そのうち、独立して何らかの形で自営業とか。何らかの形で社会に貢献していくという流れが出来てくれば良いなという風に感じています。
今からお話をする男性の方は、元々は鉄道の仕事をされていたのですけれども。数年前にうちに入ってこられて、その時に、一つお互いの目標として、5年後に年収をこれくらいまでにしようという事を目標として立てました。
その為に、何が出来るのかという事を考えていこうという風に、徐々に色々な角度からやっていたのですけれども。どうしても、ご自身の中でその為に何が出来るのか。その年収に追いついていく為には何が出来るのかという事が、全然、頭の中から出てこないという事があって。お互い凄く壁にぶつかっていたのですけれども。
今までは、大きな組織の中に入って、ある意味これをやれあれをやれという事に従ってやっていって。決まった給料を貰っていたという所で。何か新しくご自身で生み出して、新しい価値を生み出して、新しい収入を得るという思考回路が今まで無かったので。慣れていないだけかと思っていたのですが。
ある時、じゃあなんでその年収になりたいのですかという質問をその方にしました。なぜその年収になりたいのか、挑戦する事が出来るのか。なぜ、挑戦したいのか。挑戦する事で、何か充実感を感じる。なぜ充実感を感じたいのかというと、充実感を感じる事で、日々イキイキと生きれるからという風な。
逆になぜそうなりたいのというのを、繰り返し何回かその方にしていくと。結局、その方が根本的に思っていたのは、その年収を得たい訳では無くて、さっき言いました様に、イキイキと生きたいという事が、自分の中にあって。本当にしたい事というのは、その年収をゲットする事では無くて、イキイキと生きたいという事ですよねという事を、面接の中でお話しさせて頂いて。
逆を言えば、本当の意味でイキイキと生きる事が出来たら、この年収は別に目標を達成出来なくてもいいじゃないですかという風な話をして。そうなんだという風な、気付きを得る事が出来ました。
その方は、常識的というか一般的な意味で、このくらいの年収が入ったらと目標を立てられたのですけれども。実際、ご自身が本当に望んでいる物という事を知る事によって。そして、その為に何が出来るのかという行動が出来てくる様に、繋がっていく様な感じがしました。
逆に、何かこう一般的な教科書的な目標を立てた事では、自分はその為にどうしたら良いのかという事は自分は全然出てこない。じゃ、そのイキイキと生きたいという目標が、お互いに分かったので。
じゃあ、その為にはどういう状況が理想的かというのを、今はもう端的にバンバン頭から出して貰って、そういう状況を作っていく為に、どういう行動が出来ますかねという事を、徐々にお互いの中でセッションとしてやっているので。
やっとその方の思考回路というか、そういうのが進みだしたかなという風な事を感じて。本当の意味で、自身が望んでいない物というのは、なかなかやはり行き詰まっていたりする事があるので。やはり実際、何が本当に自分が望むのかという事を分かった上で。それで、そういう状況に行くにはどうすれば良いのかという事を認知していくという事が大事なんだなという事を、ちょっと思った事例でした。
言葉としては、凄く自分の夢みたいな事に聞こえる事であっても、本当の意味でそれは、自分自身が本当の本心から望んでいない場合もあるので。そういった事を、実感として気付いていくというワークというか場もたまにはあっても良いのかな。
そういう事が分かっていく中で、本当に自分がどうして生きたいのかという舵とりが出来てくるのかなという事を、今回の事で感じましたので、シェアさせて頂きました。今日は、以上です。
相武台脳神経外科
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