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本当に相手を喜ばせたいのなら、まず、自分が気持ち良くなることが絶対必要。辻秀一先生第5回

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《 加 》    こんにちは。相武台脳神経科外科の加藤貴弘です。当院では、体との向き合い方。在り方というのを、ずっとお話をさせて頂いていますが。スポーツを通して、心の在り方を発信されている、スポーツドクターの辻秀一先生をお招きしてお伝えします。どうぞ、宜しくお願い致します。

《 辻 》    僕はもう基本は、本当は意味がついていないのに、人間は意味をつけながら生きていく。そのことに気付くことが優良で。そうするともう、笑えてきちゃうのですよ。やべぇなと言った瞬間に、そもそものヤバいという自称は無いわけで。またヤバいと意味付けてるよな。でも、俺は機嫌が良い方が好だよなと考えるというのが、僕の膳的な思考のやり方で。そして、今に生きようと考えて。一生懸命に楽しもうと考えて。そして、ただありがたいなと考える。

 プラス思考型のありがたいは、そうだな。殴られても、これも俺の為に思ってくれている事だから、ありがたいと思わなきゃいけないのだ。犬のうんこ踏んでも、これも運のついた事だから、良い事だと思わなきゃいけないのだって。やっている感じがプラス思考なのですよ。もう外に接着している感じ。そうでは無くて、ただ、ありがたいと考える。

《 加 》    ご飯を目の前にした時に、ご飯って生物じゃないですか。まぁ、生物がというか、命に対して頂きますと言っているのかと思っていました。

《 辻 》    まぁ、それもありますよね。

《 加 》    今から、いただきますと。命に言っているのかなと。

《 辻 》    そうですよね。まぁ、それもありますよ。でも、それも悪くないですよ。それを作ってくれた方々にもそうですし、植物や生物、動物に対していただきますと言って、ありがたいです。と、いう事は、良いのですよ。それを悪いと言っているのではないのですけれども、それは接着しているのですよ外へ。ただただいただきますと言っているだけでも、気分は良くなるのです。理由に関係なく。

 例えば僕が、先生、ありがとうございますとこうやって言うでしょう。その時に、理由を考えてしまうと、先生にさっき会ったばっかりだし、何か別に俺に良い事してくれたかなみたいな事を考えたくなってしまうのですよ。わかる?持っていかれてしまうのですよ。いや、そうでは無くて、何も考えなくても、ありがとうございますと言って、僕の心を整えて、自分の心の状態さえ良くしていれば、本当に人にも感謝できる。

 僕はまず、自分の心を自分で整えるという事がいかに、逆に世の中の為になる、人の為になるのか。みんな、人の為、人の為にと言いながら、みんな機嫌が悪いのだから。そして、人の機嫌を気にしながら、人の機嫌を取る事ばかり考えて、全員が自分を大事にして、自分の機嫌を自分で取ると言ったら、横の人もみんな機嫌が良いのだから。

 みんな、自分の機嫌を良くする為に、ありがとうと言っていたら、凄く良くない?という、全員が自分に責任を持つ理論。みんな、自分の事を大事にするという事を、恐れているのですよみんな。何か自己中と思われそうな感じがして、恐れているのです。それは、自分の為にしか行動しない人の事を、自己中と呼んでいて。

 自分を大事にして、自分の心を自分でもっとも大事にし、自分の心を自分で取るというのは、自己中では無いのですよ。機嫌が良くないと人の話を聞けないし、機嫌が良くないと人に優しく出来ないですし、人は機嫌が良くないと人に感謝出来ないし。機嫌が良くないと、席を譲れないのですよ。だから、自分を大事にして自分の機嫌を良くする事は、凄く重要な事で、自己中ではない。自己中は自分の為にしか、行動しない人のことを言うのですよ。みんなその事で、行動解決型だから。心を大事にするという事を忘れていて、みんな機嫌が悪いのですよ。

《 加 》   外界と接着するというのは、なにかその外界そのものと接着しているわけでは無くて、外界の自分に意味づけしたものに接着するという事ですか?

《 辻 》    そういう事です。

《 加 》   分かりました。なるほど、だから僕は、そうですね。本当の意味で、外界のものと心を解放して、交流が出来れば。なるほど。それが繋がって、フローな状態になると。

《 辻 》    そうです。その手前に、意味づけにまみれていると、心が閉ざされているので、本当の意味で外界と繋がらないし、外界とするべき事が出来なくなってしまうのです。

《 加 》   僕は、本当にみんな周りの物にありがとうという風に生きていかないとと思ったのですけれども。それと、接着するってどう違うのかなとずっと考えていたのですけれども。接着というのは、自分が勝手に意味づけした物に、勝手にこう。なるほど、なるほど。

《 辻 》    そうそうそうそう。無理やりプラスに考えたりとかしてしまっている事。悪い意味づけが多いけれどね。だから、ひとえに意味づけの中で感謝して、それが上手くいけばそれはOKだけど。その時、心が整っていないと、意味の暴走ローンが起こって。本当に感謝して繋がりにくいのですよ。

《 加 》   結局、でも自分の中の、制限された中での相手ですよね?

《 辻 》    そうそうそうそう。

《 加 》   だから、相手の可能性を全部感じていないのですよね。なんというか、無限の相手を感じたいと。

《 辻 》    そうそうそうそう。無限の相手を感じたい。そのためには、自分がまず自分の心を整えないと、相手を無限に感じようとする前に、自分の心を開放する責任を持っていれば、ここにいる人も全員が無限の可能性を、お互いに感じられるようになるのですよね。

《 加 》   なるほど。なるほど。

《 辻 》    だから、全員が自分の責任を持てば良いのですよ。

《 加 》   自分を整えて会うと、本当の意味で相手と繋がっていくという事なのですね。

《 辻 》    そうそうそうそう。意味から外れるからさ。

《 加 》   なるほど。

《 辻 》    でも、そうしながらも、すぐにこう意味がついてくるわけですよ。

《 加 》   ついてくるのですもんね。それが日々の生活の中での、鍛錬ですよね。鍛錬というか、色々なバージョンが来るので。

《 辻 》    そういうこと。僕は鍛錬というと、宮本武蔵は鍛錬という言葉が好きでしたけれど。ちょっと僕は重くなってしまうので、人生鍛錬とか言うと、修行ぽくなってしまうから。心理学の用語では、ライフスキル。人生を生きるための、ライフなスキルだから。それはもう日常的に、こう何というのかな、こう磨く感じかな。人生ずっと磨いていきましょうと。

 こういう心を整え、機嫌を良くしていく。自分を磨いていきましょう。さぁ、鍛錬。とか言うと、なんかこう、滝にうたれる感じがするじゃないですか。修行が足りんぞみたいな。そうすると、また眉間にシワが寄ってしまうから、みんな磨いていきましょうと。昨日より今日の自分を磨いて、死ぬまで磨いていく事が、重要ですよねというくらいな。

《 加 》   そっちの方が気持ちが良いですよね。基本的には気持ちが良くて、快い方向なので。そっちを磨くってことは、気持ちが良いって事があれば良いですよね。

《 辻 》    その通りです。

《 加 》   無理をしないで、バランスが良くて、整っている状態というのは、一番良いのだというか。なんかその、何というのかな。国の法律とか家の法律とか、会社の法律とかの規則とか。

《 辻 》    色々ありますけれどね。

《 加 》   見えないけれども、自分自身が本当の意味で気持ちが良いと感じるのが、皆が本当に気持ちが良いと感じる事なので。そこを、文化にしていくと、皆が周りが良くなっていくのかなと思って。それは凄く難しい道のりですけれども。

《 辻 》    そうね。簡単じゃないけれど。簡単じゃないのだけれど、人間って本来はそういうもんだから。そうあろうとする人がいる事を、少なくとも僕は信じて、やりたいなと思っている。

《 加 》   あぁ、そうですよね。

《 辻 》    だから、僕はなんかね。その根底には、僕はもう一個そのスポーツの素晴らしさを感じていて。スポーツを体育じゃなくて、文化にしたいなという想いがあるのだけれど。だけど、そのスポーツを文化にしていくにしても、皆の想いはスポーツは体育だと囚われている所があるし。日本は文化の人、体育の人って分かれているじゃないですか。

 文化というのはこう、カルチャー。語源はこうフランス語系のラテン語で。カルティベイティブ、耕し豊かになるというのが文化の語源で。日本は、経済先進国なのに、スポーツは文化と考えていない、スポーツ後進国なのですね。

 そのまぁ、スポーツを文化にしていきたい。体育から離れて文化にしていきたい。人間が耕され、豊かになっていく活動なのだという想いは凄く持っているのだけれど。でも、皆長い間、体育としての地縛を持っていて。なかなか変わらないから、ちょっとずつしか変わらないのですよ。

 あと、機嫌が良いという事も、ちょっとずつしか変わらないので。僕はね、人生はねなんかね。オセロゲームやっている感じなのですよ。なんか黒がいっぱいあるのですよ今。で、なんか時々、白をおくと、白をおきたいなという人がいて。なんか二人でおくと、間の人がこうペロンと変わって、なんかちょっと白増えたな的な感じで。

 でも、大多数は黒なんですよ。時々、端において、誰がやっても変わらない白いやつがいるのですよ。お、白とまた出会ったな。これ端だなぁみたいな。で、こいつ、誰かを挟んでくれて、きっとまたなんかこういう考え方の人を増やすのではないかなみたいな人がいて。で、究極は角。角の人を増やして、角を置いた瞬間になんか白が、ペラペラぺラってなったら良いなというのが、僕の人生のイメージ。毎日、黒の中で格闘技をしている。端をおきたいなと。

 うちのスタッフに聞いてもらっても分かるけれども。まず、絶対に怒っていないのですね。でも、褒めたこともないです。

相武台脳神経外科
頭痛、めまい、耳鳴り、海老名、厚木、新百合ヶ丘

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