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男女で歯の数が違うと、2000年思い込んでいた人類(頭痛 めまい 耳鳴り 海老名 相模原 厚木 町田)

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 はい、もし皆さんが、思考の認知力の癖を知って、物事をありのままに見ることができたら、素晴らしいと思いませんか。はい。今日は、平成30年4月12日の木曜日です。

 以前から、思考の頭の考え方というか、思考能力というのは、人間にとってすごく癖があって。思い込みがかなり入っているということを、お話しをさせて頂いて。それをきちんと知って、限界を知るということが、色々その可能性を広げていく上で、すごく大きなことだという風な話を、以前にさせて頂きました。

 その中で、認知の仕方としては、物事、ドアといったら、大体こんなもんだという風に、一般的に認識する。なので、ドアの取っ手を逆の方につける。付けた場合、子どもはそのドアを開くことができるけれども、大人は開くことができないという様な現象が見られるということも、お話しをさせて頂きました。

 後は、一般化とその削除。知らないうちに、自分の都合が悪い、自分の認識に合わないようなこと。信念に合わないようなことというのは、削除しているということ。あるいは、削除とは言わないまでも、少し歪曲して情報を受け取ってしまうという、自分自身の思考回路が正しいという風に沿うような形で、物事を認識する傾向があるという話をさせて頂いたのですけれども。

 アリストテレスが、女性と男性の歯の数の違いを、歯の数が女性と男性で違うという風に、論文か何かで書いてから。その世界では、2000年近くずっと、男性と女性の歯の数が違うという風に思われていました。

 でもある時に、じゃあ、数えてみようじゃないかという風に誰かが言って。結局、歯の数というのは同じだ、という風なことが分かったのですけれども。それも、現実とは違う認識を2000年の人間はずっとしていたというところがありますし。

 

 それは、昔の話だという人もいるかもしれないですけれども。僕の経験でいっても、その西洋医学というのは歴史があって。すごく高度なものなのですが。それだけを信じていると、やはりそこで落とし穴にはまることがあって。

 例えば、僕が研修医時代というのは、その傷に対して、創傷に対して、怪我をしている人。擦り傷とか。皮膚や表皮が剥がれた人とか、火傷とか。傷に対して、消毒ということを、ばい菌が入るといけないので。消毒をしていたのですけれども。

 ひたすら毎日、毎日、患者さんのところに行って、傷口に消毒を塗って。痛いといって、患者さんはすごい辛い思いをして、消毒液を塗られていて。ここから、ばい菌入らないようにするためですねという風にやっていた行動ですが。

 実は、皮膚というのは、常在菌がうようよいるわけであって。バイキンを全部無くすということは、そんなに意味があることではないということ。傷を損傷中に対しては、傷の創面というのが、消毒液によってどんどんやられていくので。損傷治癒を行う上で、創面を消毒するということは、どんどん傷を直していくのに逆な行動をしているということは、外科学が始まって、つい最近まで。僕が研修医時代の15年ぐらい前までは、実は気付いていなくて。

 現場で、やはり必死に皆そういうことを頑張っていて。患者さんも辛い思いをして。火傷の治療とか、すごい地獄の様な治療をしていたのですけれども。ふと、傷というのは、そういうのではないのではないかということを、形成外科の夏井先生という方が、おっしゃっていただいて。

 感染には、ばい菌がいることが悪い訳ではなくて。感染を引き起こす様な環境が悪いわけですから。その環境を良くしてあげて、その創面を、損傷している面を、保護してあげるような。そして、そこからでる浸出液というのは、傷を治していくような浸出液なので。それを、しっかりと溜めていくような傷の治し方というのを、その頃から話していて。それで劇的に、皮膚の表面の傷口の治りが良くなったという過去があるのですけれども。

 それでも、やはり消毒をすることは良いことだとだっていう風に、信じ込んでたが故に、単純に本当に初歩的な外科的なことが、つい最近まで、思い込みがあったということもありますし。今でも、多分色々な思い込みがあるんだと思います。そういった思い込みがあるのではないのかなということを、考えていくということが、可能性を広げていく上で、すごく大事なことだと思います。

 ただ、その僕自身が生きてきた中で、テストの点数とか合格とか。あるいは、その患者さんの結果を出すとか。達成型で、今まできたのですけれども。達成型でいくと、その全部の思考回路が、結果にこだわってしまうとか。その白か黒かということに、こだわってしまう。その達成にこだわってしまうと。

 そういった、自分自身の思考や認知しているということが、歪曲したり削除したり。一般化しているという認知の仕方をしている、ということを忘れてしまって。それは、達成することが一番素晴らしいことなんだということに、思い込みが行き過ぎてしまうことがあるので。

 特にそういう風に、科学的思考を僕自身もずっとこう染み込んできた。科学的思考といっても、科学的思考の中で、結果を求めるような科学的思考を染み込んできたので。本当の意味での科学的思考ができなくなっている。物事をありのままで見るという科学的思考が、できなくなっているという限界を、ちゃんと自分自身で意識していくことによって。ある程度物事を、ありのままに見ていくことができるのかなという風に感じています。

 なので、日々の診療にしても、そういった薬が、効くか効かないのかということに関しても。ある程度、そういった思考も限界を感じながら、物事をありのままに見るようにするということを、絶えず心がけていって。患者さんと相対する身体と向き合っていくということが、その診察室の中で出来ればなということを、やらせて頂きますので。

 とにかくその、人間の思考の認知力の限界性というのを知ることによって、科学の可能性を逆に、広げていくことが出来るのではないのかなと思いましたので。今日ちょっとシェアをさせて頂きました。今日は、以上です。

相武台脳神経外科
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