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物事を達成するために必要な、思考とは? 健康研究所副理事長・農学博士 陽捷行先生第4回(最終回)

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《 陽 》        台湾もそうですし。タイもそうだけれども。大学と一緒になっているのですよ。それでね、大学の日曜日に、その有機農業で作ったものをですね。そこで、大学で売るのですよ。もっと面白いのがですね。県立の病院なんかがあるでしょう。そうするとね、農家が病院に売りに来るのですよ。野菜を。それで、そういうマーケットを作るわけですね。

 それで、面白いおばさんが院長なのだけれども、有機農業をやりたいと言っていて。それで、病院にね。その野菜を、自然に作った野菜を、病院に売りに来るのですね。それを今度はね。病院の食事にもするのですよ。

 そして、もう一つ、面白いおじさんがいましてね。患者さんに、作物を作らせるのですよ。少し丈夫になったら。そして、農業をさせて。それでまた、病院に入って行き来していて。病院の中に、農業を作っているのですよ。

《 加 》       それって凄い、やりたいですね。

《 陽 》        やりたいですよね。それが、広がれば良いと思って宣伝しているのですけれども。

《 加 》       今度、移転するのですけれども。前のところに。できれば一階で、そういう食材を置きたいのですけれどもね。

《 陽 》        すごい、良いですね。

《 加 》       そういう農家の方と、繋がりができれば良いなと思っていまして。

《 陽 》        この辺で、有機農業をやっている集団とかっていませんか。私の関係するところで調べれば、あるかもしれません。そして、その人たちが売りに来るという。

《 加 》       有機農業というのは、自然栽培ということですかね。

《 陽 》        両方あるのです。自然農法というのと、有機農法と言っているのがあるのです。それは、なかなか仕分けが難しいのですけれども。有機農法というのは、堆肥を入れる方法です。それから、牛の堆肥とか。普通の作物の堆肥とか。そして、自然農法というのはですね。動物も入れないようにしようと言うのですよ。

《 加 》       肥料ということですか。

《 陽 》        肥料は、有機物の肥料は入れないのです。だけれども、動物の肥料は入れないようにしようということなのですね。ちょっと違うのですけれどもね。その全体を有機農法とか、自然農法とか言っていますけれども。要するに、化学肥料と農薬をできるだけやらないというね。幅広いのですよ。だから、難しいのですけれども。今の話、大賛成ですね。病院で健全な作物を売って、健康な人々の地域を作るというのは。それは、とても素晴らしいですよ。

《 加 》       例えば今、デイサービスとかってあるじゃないですか。デイサービスというかやはり、ご高齢の方とかでも、やはり社会に役立っているというのが、すごく生きがいになると思うので。ちょっとそういった、昔から主婦の方だったら、すごい料理とかが上手ですし。お惣菜を一個作って、それで出すだけでも、みんなが笑顔になりますし。そういったサービス付きの、高齢者住宅なら、今はやはりこう仕事というか。仕事付きの高齢者住宅という風な考え方の、コミュニティが出来たら面白いのではないかなと思っていますね。

《 陽 》        いや、素晴らしいですね。そうしたら、そこにはですね。まさにその、スピリチュアルの問題も広がるでしょう。人と人との関係というか。私ね、人は人と人の関係において、はじめて人だと思っているのですよ。山奥に一人いた仙人というのは、あれは人ではないですよ。ものですよ。

《 加 》        仙人さんというのは、地球と向き合っているのかもしれないですよ。地球と向き合っている。

《 陽 》        それもありますよね。だから、人と人の関係において、初めて人だろうと思うのです。さらに、僕は最近、さっき名刺を渡したと思うのですけれども。僕、生き物文化誌学会の会長をやっているものですから。人はですね、人と人と生き物との関係において、初めて人だと思う。

《 加 》        人と人と生き物ですか。

《 陽 》        だからやはり、生活の中に人以外に、作物でも植物でも、犬でも猫でもいればですね。必ずそれは、人として成立するだろうと。

《 加 》        何か良い形で、形を作りたいですよね。

《 陽 》        良いですよね。

《 加 》        今は何か、パソコンとかがあるので。結構、インターネットを繋いで。インターネットを使って、農家の方と消費者の方と、直接的にこう売るというのは、ちょっと増えていますよねなんか。

《 陽 》        そうですね。そういうのが、どんどんと進んでいますよね。

《 加 》        そういうのだと、本当に今までだとこう、大量生産で同じ形とかって、綺麗なやつとかってあったのですけれども。そうではなくて、やはりその、農家の方が、形は少しいびつな形でも、こうやって心を込めて作ったという風な形で、ちょっと高いのですけれども、直接やり取りをするというのは、何かそういう形ができる時代には、なっているのかもるしれませんね。インターネットを使うと。

《 陽 》        私が今いるところがですね。農業環境健康研究所というところですけれども。ここに、医者が一人いるのですよ。それで、僕はそこに行ったのですけれども。日本中にですね、医者と農業者と大学があるところは、そこしかないのですよ。今の私のいるところしか。大体、農業と医者が繋がっていない。その上、学校があるところだなんて。農業大学があるなんて、ないのですよ。

 そして、ここにですね。北里大学の副学長を終えた時にね。ここからお誘いがあったので。それで、週3回程ですね。そこの校長をやっているのですけれども。そして、学生たちに抗議をしていますけれどもね。農医連携論なんていうのをやっていて。

《 加 》        本当に大事なことなのに、日本中を見ても、ここしかないというのは、すごく面白いですよね。

《 陽 》        それでね、私の農医連携論で、世界中をこう回って歩いたのですけれども。日本では、ここの僕がいるところしかないですよね。だけれども、ここも僕はもう、今年で、今年度で終わりなのですけれども。

《 加 》        なぜこんなにこう、大事な視点なのに、こういう視点が持てないのですかね。その科学は、小さいところを見ていくのですけれども。

《 陽 》        そうですよね。

《 加 》        こういう大きく、ダイナミックにこう見る視点というのが、極端に弱いのですかね。大学というのは。

《 陽 》        あのね、今の話はね。僕もいつも考えるのですけれどもね。 X 軸と Y 軸を取って。科学というのは、5から10の範囲のYしかわからないのですよね。それでみんなですね。7から13のところの Y 軸のところまで、みんなわかったつもりでいるわけですよ。そして、自分がその地域の科学者だと思っている。こういう馬鹿なところがあるのですが。その次はね。哲学だと思うのです。哲学は、0からね。1000ぐらいの範囲の、 Y の値が哲学だと思うのですよ。

 そして、もう一つ宗教はね。0から無限大の X 軸のY位置だと思っている。となると、宗教というのは、得体が知れないわけですよね。だけれども、直感でね。ある真実を見つけるのが宗教者だと思いますね。そして、哲学者というのは、哲学をする人は、内省するわけですよね。現象を。そうすると、一生懸命考えたらその原理が、0から1000ぐらいまで、通じるわけですよね。

 そして、科学者というのは、実験をして。その範囲の、8から25ぐらいまでの間しか、分からないのだと。そうすると、科学というのは、寄せ集めなんですよね。だから、おそらく物事を達成させるためには、哲学思考がやはりいるのではないですかね。基本的な生き様の問題を、この整理をして、普及が出来るようなね。

 だから、要するに、教祖みたいなやつが哲学でも、しっかりとした哲学を持っている人がいるところに、人が集まるけれども。そんな感じがしますね。それから、宗教となると今度は、えぇとかね。麻原彰晃みたいにね。

《 加 》        だから、宗教とかって、ゼロから無限大になるから。結局、無限も全然なんか大したことない様な。同じ様な感じになってしまっていて。なんかそのエセ宗教というのが、のさばりますよね。

《 陽 》        でしょうね。

《 加 》        だから、本物というのが、なかなか見えにくい世界にはなってきますよね。

《 陽 》        本物が見えにくいのが、パソコンの中ですな。

《 加 》        パソコンの中ですか。

《 陽 》        パソコンで調べてみても、どれが本物かわからないじゃないですか。

《 加 》        宗教がですか。

《 陽 》        いや、宗教じゃなくて。色々な現象や事象が。もうなんでもかんでも書いてあってね。

《 加 》        ニュースとかも、何が本当か良くわからないですよね。

《 陽 》        正規なやつがね。酷いもんだって。オータナティブファクトなんていうのがあるでしょう。オータナティブという、大体事実という。オータナティブメディスンというのがあるでしょう。代替医療。あれを、オータナティブファクトというのですね。事実ではなくて、あれをオータナティブファクトだという。代替事実であると。そういう言い方で、何が事実かわからない。

《 加 》        だから、何というのですかね。情報にしても、何にしても。地に足がついてないのではないのですかね。今の情報は。

《 陽 》        おっしゃる通りです。おっしゃる通りですね。

《 加 》        僕は、本当に何か地に足をつけて生きたいというのが、あるのですよね。

《 陽 》        良いですね。汗をかいて、知識や知恵を求めないとね。本物ではないんだよね。汗をかかなければ。ぱぱっと調べたら、こうやってもうすぐに情報がでてきて、わかった気になっているのが、もう現代でしょう。

《 加 》        だから、どこの方向に汗をかくのかという自信を、やはり子ども達に向けて発信することができないのでは無いですかね。だから、僕自身は、どの方向に向けて汗をかくのかと言うと、それはやはり、土の方向に向けて汗をかくということを軸とした、やはりきちんとした学校みたいなのがあると。

《 陽 》        だから、北里大学での農医連携の講座を作るとか。農医連携の学科を作ろうとしたけれども。とても作れなかった。それは、モンロー主義でね。そんなところに金を使うなと。俺達のところに金をくれと。そういった感じで、モンロー主義ですね。自分の世界ばっかりを守ろうとする、科学のですね。専門の悪いところですよね。だから、インテグレーションと言っているのですよ。

《 加 》        少しその大学というか、もしあれだったら小学校とか。子どもの教育で、そういったところを軸にした学校というのを、そういうのが出来てくれば良いなと思いますけれどもね。

《 陽 》        本来、私立学校というのは、そういう気持ちがあったのでしょう。私立大学というのは、慶応にしろ早稲田にしろですね。そういう、その間ではできないことを、我々の思いでやろうとしたのが私立学校だけれども。今では、私立学校も特性を出さないで、出来るだけ大学進学率が良いような学校にしたくなってしまっていて。持っている本来の姿が、なかなか出てこないのですよね。

《 加 》        目的が、受験校になってきてしまっているということですよね。

《 陽 》        本当はもう、大本はみんな教育ですけれどもね。

《 加 》        はい。地に足を着けて生きたいというか。

《 陽 》        そう思いますよね。

《 加 》        そういった連携を取っていきたいですよね。

《 陽 》        そうですね。

《 加 》        それだけですよね。地に足を着けて、生きるだけですよね。

《 陽 》        そう。大地にしっかりと足を着けてという感じですよね。

《 加 》        はい。

《 陽 》        その為には、やはり私が言うように、大地がどんなものなのかという。地に足をつけるというのは、どういった問題があるのかということを、どうやって認識させるのかという。それは、食べ物であり健康であり。脳であるという繋ぎを、上手に人々に分からせなければならないと思うのですよね。

《 加 》        じゃあ今日は、遠いところをどうも、ありがとうございました。

《 陽 》        もうこんな時間なんだ。ようしゃべっていたなぁ。

《 加 》        ありがとうございました。

《 陽 》        帰りましょう。

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