相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は、平成27年3月9日、月曜日です。この時期は、歓送迎会が多くなってくる時期だと思うのですけれども。また、お酒を飲む機会が多くて、その際に、私たちから今日は、ちょっとお話しをさせて頂きたいのが、飲酒後の頭部外傷に関して、ちょっとお話しをさせて頂きたいと思います。
特に、飲酒後の頭部外傷に関して、皆さんにお伝えさせて頂きたい点は、2点あります。1点は、皆さんが思っていらっしゃる以上に、飲酒後に頭をぶつけた際は、受け身を取れないので、脳に対するダメージが大きいということです。特にその、若い二十歳になったばかりで、お酒の飲み方がわからない若い方や、あるいはご年配の方が、飲酒後に頭部打撲をされた際に、椅子から落ちただけでの軽度の頭部打撲であっても、脳挫傷やあるいは硬膜下出血と言った、脳と頭蓋骨の間に出血をきたして、命に関わってくるようなことも、時折あります。
また、ご年配の方には多いのですけれども。五十歳以上なってくると、その危険は、特に上がってくるのですが、飲酒後、頭部打撲をしてから、1ヶ月、2ヶ月ぐらい経ってから、頭痛が酷くなってくる。喋っていることがおかしい。手足の動きがおかしい。ご家族がすごい違和感を抱いて、ご本人もちょっとおかしいなと思って、来院されて。頭の中をチェックした際に、頭に硬膜下。脳と頭蓋骨の間の部分に、血腫が血液の塊が伴っていることがあります。
これは、頭をぶつけてから、一ヶ月、二ヶ月。ゆっくりゆっくりと血液が体液と混じって、大きくなっていたためにできた病気です。基本的には、血液を抜けば治るのですが、楽しいお酒を飲んでたのに、ある日いきなり、手術をしなければいけない羽目になるというのは、大変なことですし。
やはり、一歩間違えれば、命に関わるような事態にもなりますので。特にこの時期は、ご自身がちょっと分からなくなるほどの飲酒、お酒に飲まれるほどの飲酒は、脳外科医の立場からしても、ちょっと注意した方が良いと思います。今日は、以上です。
相武台脳神経外科
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