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10年前に普及していなかった心筋梗塞のリスクを知る検査(心筋梗塞 狭心症 生活習慣病 頭痛 小田急線 相模大野 町田 厚木 海老名)

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 こんにちは。相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は、平成27年の4月12日の日曜日です。今日は月一回、日曜日の午前中に診療をさせて頂きまして、頸動脈エコーという検査を中心に、診療をさせて頂いております。

 頸動脈エコーという検査は、僕自身はすごく大切に重要だと思っている検査なのですが。理由としましては、患者さんが受ける負担が、検査で受ける負担が、非常に少ないということと、医療従事者側も、非常に簡単にできる検査にもかかわらず、その検査から得られる情報というのが、非常に多いということです。僕自身としては、すごく大切にしている検査の一つではあります。

 頸動脈エコーで何を見ているのかと言いますと、動脈と言って身体の中で、心臓から色々な組織に栄養が行く道なのですけれども。血管というのは、こういう形になっていまして。実は、これが壁。中が空洞なのですけれども。壁が三層に分かれております。

 その壁が、長年使っていく中で、油が付いてきたり、こういった黄色い油がついてゴミがついてきたり。そして、ここで炎症が起こったりすることによって、血管が硬くなったりここが詰まりやすくなったり。あるいは、血管の壁が弱くなって、出血したりするという病気に繋がっていきます。

 細い血管が起こることによって、その先の、血管の先の臓器や組織の機能が落ちてくることで、見た目の皮膚のみずみずしさがなくなったり。あるいは、その腎臓や肝臓、その他では膵臓などの、それぞれの臓器の機能が落ちてくることで、色々な病気に繋がっていくということもあります。

 太い血管がやられてしまうと、やはりそこで出血や。あるいは、大きなその先の臓器の梗塞ということを考えなければいけないのですけれども。一般的に、よく聞く病気としましては、心筋梗塞とか脳梗塞。脳卒中という病気は、あるとは思います。

 その血管の病気と言うと、そういった大きな病気を思い浮かべるかもしれませんけれども。その他、今すごく皆さんが不安に思われている、物忘れや認知症というのも、やはりその血管。動脈硬化が、非常に大きな関わり合いをもってきますので。認知症を予防したいと思われる方、何で予防出来るのか。

 もちろん、脳トレやそういった何か問題集みたいなのを使うのも良いのですが。やはり生活習慣病から、脳や血管を守るということが、結局は、認知症予防には繋がってくることにはなります。

 さらに、今は大変皆さんが不安に思っている、癌になるのかどうかという、癌という病気に関しても、やはりその臓器に対しての栄養補給や、それからの臓器からの悪いものを排出する能力というのが落ちてくると、癌幹細胞が出来やすいですから。そういった意味で、血管が傷んでくると、やはり癌にも繋がってくるというイメージを、持っても良いのではないかなと思います。

 なので、これから健康になりたい。あるいは、そのアンチエイジングにしたいということは、結局は、血管年齢を若く保つということに繋がっていきます。その中で、 こういった動脈の壁を、こういう風に評価するということは、自分の現調での血管年齢を知る上で、すごく大切な状況になってくるのですが。やはり動脈というのは損傷を受けると、人間にとっては致命的になるので。

 人間の構造としては、怪我をしても損傷を受けない。身体の深い場所に、通常は血管というのは納められていてですね。なかなか検査するのは難しいのですけれども。頸動脈、首の動脈というのは、実はすごく皮膚に近い場所を走っております。そして、手で触るとどくどくどくどくと、血管がドクドクとしているのに触れることはできるのですけれども。

 これは昔から、武士の人とかが、なんか処刑をしたり、首を切ったりするとき。首というのは、人間の急所として知られてはいたのですけれども。逆に、医療従事者からすると、そういった血管。皮膚に近い血管というのは、検査がしやすい理由です。すごく重宝させて頂いております。

 そこで、エコーを。超音波というのをだす。プロペト機械をここに当てますと、その跳ね返り。魚群探知機と同じ構造や仕組みなのですけれども。その跳ね返りで、先ほどの血管の壁の状態というのが、画像として見えてきます。

 その中で動脈硬化は、さっきの色の黄色い部分というのが動脈硬化なのですけれども。今回の、当院で行っている頸動脈エコー。差し当たって、どういう風な目的で行っているのかというと、もちろんその脳梗塞になりやすさというのを判断するという目的は、一つあるのですが。

 脳梗塞になりやすさというのは、ある部分MRIでも、ある程度はわかるのですけれども。その頸動脈エコーで見れるレベルでの、動脈硬化。ちょっとした動脈硬化を見つけるというのは、もう一つ大きな意味があります。

 先程の、黄色い動脈硬化というのは、心臓の近くから動脈硬化が来ることが分かっております。なので、心臓よりもちょっと遠い頸動脈に、動脈硬化があるということが分かれば、心臓を営養する血管。それは、冠動脈。かんむりの冠の動脈と言うのですけれども。冠動脈というところも、動脈硬化が起こっている可能性が、実は高いのです。

 そして、冠動脈というのは、もし動脈硬化が起こっていて詰まってしまったら、どういう病気が起こるのかと言うと、もうご存知の通り、心筋梗塞とか狭心症という病気になってしまいます。脳卒中と違って、狭心症や心筋梗塞というのは、一発で命に関わるような病気になってしまいますから。そういった落とし穴というのが、分かるのであれば早めに知っておけば、避けることができるわけです。

 昔はなかなか、実を言うと冠動脈というのは、直接的に検査をすることは、昔は難しかったのですが。最近は、CTの技術が大変高いCTという検査。機器の技術が非常に発達してきまして、動く心臓であっても、その周囲を走る冠動脈や動脈硬化の状態というのが、造影剤を入れることで、的確に判断ができるようになってきました。

 その造影 CT を行うのかどうかというのを、見極める基準として、頸動脈エコーという検査を、当院では重宝させて頂いております。保険診療内の中で行うので、全員が全員その冠動脈CTをするというわけにはいきませんから。ある程度、基準を引くことが必要だと思うのですが。

 やはりその冠動脈の動脈硬化が起きやすい方というのは、統計的に相互関係があるということが分かっているのは、やはりその首の動脈で、動脈硬化がちょっとでも見られた方というのは、冠動脈の動脈硬化が起こっている可能性が高いから、一応調べておきましょうということで。当院では、その心臓の病院というのを、ご紹介させて頂いております。

 これは、実は10年前には、できなかった検査なので。ある程度、そんなに造影剤を使うといっても、患者さんの身体の負担というのが、そんなに大きいわけではないので。心筋梗塞、狭心症など。突然くるということを考えますと、そういった落とし穴が、そういった CTでわかるのであれば、うちとしては診ておいた方が良いのではないのかなと思い、おすすめさせて頂いています。

 そういった意味でのその危険性、検査をするのかどうかということで、簡単にわかる検査として、頸動脈エコーという検査を、今日は、ご紹介させて頂きました。ちょっとその10年前と、心筋梗塞や狭心症に関して、予防に関しての検査のイメージというのが、現実的に少し変わってきているので。それに関しての認識をして頂きたいなと思い、今日は、お話をさせて頂きました。今日は、以上です。

相武台脳神経外科
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