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地獄への道は、医療従事者の善意で敷き詰められている。

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こんにちは。相武台脳神経外科の加藤貴弘です。
今日は平成27年の8月の22日の土曜日です。
僕自身医療情報だとか、薬の情報などはなるべく論文だとか、教科書、インターネットを通して、自分で調べるっていうのを努力はしてるんですが。
時々薬を売りにくる営業の方、MRさんっていうんですけれども、製薬会社の営業担当の若い方が開業医の方にもまわって、この薬いい薬ですよってっていう風にその情報を伝えてくれることがあります。
で、基本的にその情報に関して時々その勉強会っていうものをすることがあります。
昼休みとかに製薬会社さんが来て、僕の前にいてプレゼンテーションしてくれるんですけども。
先日の勉強会では痛み止めの勉強会とか、新しい痛み止めですごくよく効くと。
麻薬に準ずるような薬剤なんですけれども、依存性はなくて副作用も少ない。
長期投用も安心ですよって。
色んなデーターで、痛みが減ってったデーターで、薬を飲んで副作用が少ないデーターっていうのをすごく出してくれて、使ったら効果的ですよっていうのを、必死でお話ししていただいてるんですけれども。
確かに、その製薬会社さんの営業の方は、何目的でやってるかっていうと、全部お話し伺った後に、その方に、その痛み止めで慢性疼痛がだいぶ減ったらすごい患者さんにとってはうれしいことですね。
いいことですね。もしそういうことで苦しんでる患者さんがいたら、そういういい薬だったらぜひ使いたいですね、ってお話しさせていただいたんですが。
まあ大体、副作用が少なくて依存性も少なくてっていうお話はよく分かりました。
ではその慢性疼痛の薬飲み始めて、大体薬がいらなくなる、痛みが取れるまでどれくらいの期間でその薬を離脱できているか、そういうことを調べてるデーターありますかって聞くと。
つまってしまって、その場では答えられなかったんですけれども。
やはり、現場の開業医とか患者さんからしてみると高い薬だし、その痛み止めで痛みが取れるのはすごく嬉しいですけれども。
その薬飲んでる状態ってのはすごく不自然な状態なんで、体が治ってどうやったらその薬から離脱できるかなっていうことが、次のステップになってくるんですけれども。
やはり次の、薬を販売するってことから、薬を売らないようにするってステップに関してはまったく思考が抜けてしまっていて、製薬会社さんの営業さんは、痛みを取れるっていう善意でやってるってことは信じたいいんですが。
その善意っていうのは本当にその患者さんのためになってるかってことです。
ただ痛みを取って、薬を売るだけ。
それで患者さんが楽になる。
ただそれで終わりであれば、言ってみれば麻薬の売人とあんまり対して差はないわけであって。
そっからどうやってその薬を飲まないようにしていくかまでフォローしていくのがやはり本当に患者さんを診ていくってことに繋がっていくんじゃないかなって思います。
目先の、売ることばっかりにとらわれてしまうと、目先の売るばっかり、相手の辛いことを助けてあげることばっかにとらわれてしまうと、その行く先はやはり両方、患者さんにしても、あるいはそういったことを提供する営業や製薬会社さんにしても、先にはあんまりいいことは起こらないと思います。
よく、イギリスのことわざで地獄への道は善意で敷き詰められている。っていうお話を聞くんですけれども。
患者さんが、痛い痛い痛い痛い、かわいそうだねかわいそうだね、じゃこの薬良いですから飲んでくださいっていっぱいいっぱい、どんどんどんどん、その痛みを取ってくことだけにとらわれてしまうと、どんどんどんどん薬漬けになってしまって、段々段々体が、楽にはなるんですけど、蝕まれて人間らしい生活からどんどん離れていってしまってその先には地獄があるってことになりかねないので。
本当に患者さんにとって一番いいことは何なのかっていうのを、やはりある程度薬を販売するような、あるいは処方する僕らはもちろんですけれども、医療従事者。あるいはそれを販売する製薬会社っていうのは節操なく薬を売るんじゃなくて、そういうことを考えていくってことが必要かなって思うんですけれども。
そういうことがかなりかけてるんじゃないかなって気はします。
ある部分すごくお金が動く分野ですからそういうことに走ってしまうのかもしれないですけれども。
消費者側からするとそういったお金が動くことに携わってる人がいうことっていうのは、ある程度疑ってかかって接した方が最初はいいのかなと思います。
その中で自分はどうするかっていうのは、自己防衛になっていくんじゃないかと思うんですけれども。
できればそういった若い営業の方っていうのは何のために薬の営業をやっているのかっていうのをもう一度やはり考えていただきたいし。
やはり開業医だとか、そういったことと付き合うような勤務医にしてもそういったもの、節操を持ってやっていかなきゃいけないのかなってことはいつも思います。
今日は見た目善意のように思われても、実はその先に地獄があることがありますよっていうお話を少しさせていただきました。

今日は以上です。

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