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病院を受診すべき種類の頭痛(脳卒中 脳腫瘍 脳出血 小田急線 町田 相模大野 神奈川 厚木 海老名)

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 こんにちは。相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は、平成27年の4月26日の日曜日です。当院に来院される患者さんの中で、最初に来院されるきっかけとしては、頭痛という症状で来院される患者さんが多いのですが。そういった頭痛に関して、最初にお会いさせて頂いた時に、僕らが何を考えているのかということを、お話しをさせて頂きたいと思うのですけれども。

 人間の身体というのは、ひとつの症状があって、その症状に対して何か原因があるから症状があるわけなのですけれども。医学的にあまり説明がつかない症状というのも、意外に認証診療していると多いです。なんでこういう症状がでるのかというのを、はっきりわかっていないことも多いのですが、人間の身体というのは、本当に隅々まですべてをわかりきっているわけではないので。一つの症状があって、その原因を説明できないことも、認証心理の中では良くあります。

 ただ、僕はどういう思考回路で患者さんを見ているのかというと、頭痛という症状があった時に、その原因としては、頭の中で色々な原因を思い浮かべます。初めて患者さんにお会いさせて頂いて、別れて帰られるまでに、最初のステップとして何をしなければいけないのかというと。

 とりあえずは、その原因の中で、命に関わるような怖い原因なのか。あるいは、その治療を急がなければいけない原因なのか。そういう原因ではないですよと伝えて、帰って頂くということが、初めてお会いさせて頂いて帰るまでのステップとしては、すごい大切なことになってきます。

 それでは、怖い原因とか、治療を急がなければいけない原因というのは何なんだという話なのですが、僕らが考えているのは、そんなに多くはありません。一つは、脳腫瘍や、あるいは脳出血。あとは、頭の中での出血。脳梗塞で頭痛が起きることは稀なのですけれども、脳梗塞の中でも血管が傷んで、脳梗塞を起こす場合には、毎日、頭痛が起きる場合もあります。これらの3つにプラスして、頭の中にばい菌とかウイルスが入って、何か炎症を起こす様な、髄膜炎という病気があります。

 通常であれば、この4つぐらいの病気を覚えておけば良いのですが。この四つの頭痛というのは、意外にすごく症状がはっきりとしているので。もし来院される前に、これは怖い頭痛なのかどうなのかということが、少し不安に思った時には、今から言う頭痛の種類なのかどうかというのを思い浮かべてみると、良いのではないのかなと思います。

 まずは、脳出血や突然発症する脳卒中の頭痛に関しては、基本的には突然起こるということですね。突然というのはどういうことかというと、例えば、いつ起こりましたかと聞いた時に、その頭痛が起こった瞬間に、ご自身がやっていたことが言えるということです。

 例えば、コーヒーのカップを取ろうとした時に、ガンッと頭痛がしたとか。腕時計を見ようとした時に、きたとか。ご自身が何か動作をしようとした時に、頭痛がした。その動作をはっきりと言えるということが、突然発症する頭痛ということです。そして、突然の頭痛というのが、一つ怖いことです。

 もう一つは、今まで感じたことがない、強い痛み。今まで感じたことがない、強い痛みであって。突然の頭痛というのは、やはりその脳出血や脳梗塞。脳卒中から来る、突然の発症の頭痛である場合がまれにありますので。一つは、そういうことを注意しなければいけない頭痛です。突然、今まで感じたことがないくらいの強い痛みです。

 じゃあ、脳腫瘍の頭痛というのは、どういうことが多いのかというと。脳腫瘍というのは、頭の中に脳ではないものが大きくなってきていて、それで頭痛がくるわけですから。頭の中で、脳自体がむくむ時というのは、脳の容積が大きくなっていますから。その分の腫瘍があると、圧迫されて頭痛を感じるわけです。

 脳自体がむくみやすい時というのは、実は朝方ですね。寝ていて、少しちょっと二酸化炭素が脳に貯まりやすくなっていて。膿が少しむくんでる朝方というのは、脳の容積というのは少し大きくなっていますから。それで、脳ではない部分。脳腫瘍があると、閉鎖空間の 脳の中では、頭痛が起こるので。脳腫瘍の頭痛というのは、当然、朝起きた時に、頭痛が毎日、毎日、繰り返すような頭痛というのは、脳腫瘍を疑う一つの兆候となります。

 髄膜炎に関しては、まずは、炎症なので。38度5分以上の熱が出ることが多いです。プラス、髄膜刺激症状と言って、首の動きは悪くなります。あごを胸に付けること、首が硬くなってきて、あごを胸に付けることが痛くてできなくなるというのが、一つの特徴的になります。なので、一つはまず熱が出ているということと、首が硬くなるということが、すごく特徴的なので。その辺りでも、髄膜炎かどうかというのは、見てわかるのではないかなと思います。

 今日は、病院に来た方が良い。病院に来たほうが良い、注意をしなければいけない頭痛に関して、お話しをさせて頂きました。脳出血の頭痛に関しては、突然発症で今まで感じたことがない頭痛。脳腫瘍に関しては、朝起きた時に、毎日、毎日繰り返すような頭痛が特徴的です。髄膜炎に関しては、熱が38度5分以上でて、首の動きが硬くなる。あごが胸につけられなくなるというのが特徴的です。

 この三つだけ押さえておけば、ある程度、命に関わる頭痛というのは、抑えられるのではないかと思います。今日は、気を付けなければいけない頭痛に関して、お話しをさせて頂きました。今日は、以上です。

相武台脳神経外科
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