YouTube 体との向き合い方

体に生かされている事実を思い出すことにより拓ける世界(頭痛 耳鳴り めまい 神奈川 小田急線 相模大野 相模原 厚木 町田)

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 こんにちは。相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は、平成27年の5月1日の金曜日です。今日は久々に晴れて、日中は少し暑かったのですけれども、夜になったら少し肌寒いくらいで、空気としては気持ちが良い一日となりました。

 最近、気候の変動が激しいので、少し体調を崩されている患者さんが多いと思うのですけれども。当院に来院される患者さんの中で、体調を崩していて。僕は良くこういった質問をさせて頂いています。

 今、ご自身は最近、体調が悪くなっているのですが、何か心当たりはありますかという話や、そういった質問をさせて頂きます。例えば、最近は睡眠不足が続いてしまっていたり。あるいは、仕事が忙しかったり。何か嫌なことがあったり、というのが蓄積してきて、何か今、身体の調子が悪くなっている心当たりはありますかという質問をさせて頂くと、患者さんの多くは、全然見当もつかないという風な回答をされる方が、意外に多いです。

 このことは、実は怖いことで。身体の調子が悪くなってきて、もう実を言うと、ご自身が全く気付いていないということなので。これは、当院に来院される時に、何か病気がなかったとしても、そういうその身体との向き合い方を続けていかれると、やはり知らないうちに身体の中で病気が起こってきても、将来的にはわからないわけですから。ある程度、そういった感覚というのを、今は少しずつ修正していく必要があるのではないかなと思います。

 やはり、人間として生きていく上で、人生で経験をする全てのことと言って良いのですけれども。経験をすることというのは、身体を通して経験しますので。身体の感覚が全く分かってきていないと、極端な話を言ってしまえば、人生で経験することのほとんどを、誤解して経験してしまっている可能性があるので。それは、ご自身にとってすごく、損なことですし。いつも関わっている身体が、何が起こっているのかというのは、見当もつかない状態ですから。ある程度把握した状態が、分かった状態に持っていくということが、凄く重要なのですが。

 ここでちょっと、今まるっきり何が起こっているのかがわからない。すごくもう混沌としたカオス的な状態から、今、身体で何が起こっているのかというのを、わかるようにしておくには、どうしたら良いのかというのと。そんなに難しい話ではありません。

 例えば、今の船の航海をしていて、船を操っている船長さんが、場所が分からなくなって一丁見失った時に、どういう行動をするのか。あるいは、車で走っていて、道がわからなくなった時に、まず私たちがどういう行動をするのかということを思い出せば、ある程度、今全く見当もつかなくなった時に、どういうことをすれば良いのかというのが、繋がってくると思うのですが。

 船長さんだったり、その車の運転をしていて、まるっきりきちんと状況がわからなくなった時に、私たちがすることというのは、まずは現在地を確認するというということです。自分がやろうとしてることと、相手と自分自身の距離感というか。その関係性を見つめ直すということが、迷子にならないというか。その状況を正確に把握する上で、非常に重要なことになっていきます。

 やはり船長さんであれば、今はその機械が色々とね。GPSとか、色々な地図とかがあるとは思うのですが。昔は、星の位置だったりとか。周りの島の位置だとか。そこから割り出して、まずは自分の位置を見いだす。車が分からなければ、地図を取り出して、車で走っている自分の位置を取り出す。ナビで現在地をちょっと割り出して、自分の位置を割り出すということをすると、ある程度、これからどこへ行けば良いのか。自分の目指すべき方向。自分の位置がわかって、色々なことが分かっていきます。

 そして、身体との関係性も全く同じことで、そんなに難しいことではなくて。今、身体で起こっていることが何も分からなくなって、混沌とした状態である。何でこんなにめまいが起こっているのか。なんで、こんなに頭痛が起こっているのか。なんで、こういう風にイライラするのか。気持ちが落ち込むのかと、全然わからない時に、なんで身体がそんなに調子が悪いのかということを思い出す時に、どうしたら良いのかというと、まずは、ご自身と身体の関係を思い出すということが、必要なのではないかなと思います。

 その時に、僕は患者さんに一つの質問をします。それは、人間の身体というのはほとんど、自動操縦されている。自動で動いていますけれども、ご存じですかという話をするのですが、そういう話をした時に、意外とキョトンとされる方が多いです。何を言っているんだこの医者は、という感じなのですが。

 でも、お話しをしたら、ある程度の方は分かると思います。髪の毛が伸びるのも、自分で伸ばしているわけではないですし。自然に毎日、髪の毛が伸びるわけです。ご飯を食べたら、お腹の中で消化されて栄養を吸収するのも、自動で行ってくれていますし。目のピントも自動で合うし。体温調節ホルモンのバランスだって、身体の姿勢を保つのだって、すごい色々な機能がいっぱい働いて調和して、今は当然のように座っているのですよというお話しをさせて頂くと、あぁそうか。自動でほとんど動いてくれているのだなという風な認識に、至ってくれます。

 心臓は今、動いていますけれども。心臓が止まってしまえば、5分以上は生きられないわけですから。まず、そこを踏まえて頂いて、ご自身の立場としては、自分で身体を動かしているという立場ではなくて、身体が動いているから、動いてくれているから生きていけるという。なので、身体に生かされているという立場をまずは思い出すと、色々な身体の状況というのが、見えてくるのではないかなと思います。

 まずは、身体とご自身と身体との関係性。ご自身は、身体にとって身体によって生かされているという事を思い出すことによって、今、身体で起こっている色々な不調。そのことが、少しずつちょっとずつ見えてくるのではないかなと思って、今日は、こういうお話をさせて頂きました。これが非常に第一歩になりますので、是非、身体との関係性を思い出すために、このことを確認してみて下さい。今日は、以上です。

相武台脳神経外科
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