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ご高齢の方の医療とのつきあいかた。(頭痛 認知症 小田急線 相模大野 町田 厚木 海老名)

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 こんにちは。相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は、平成27年の5月15日の金曜日です。今日は、来院される患者さんの中で、80歳以上の患者さんというのは多いのですけれども。80歳以上になってくると、色々なしがらみとかその責任がだいぶ肩の荷が下りて、一番その楽に本当に色々なことを楽しめる時期なのではないかなという風な感じが出ています。

 来院される患者さんも、クリニックには通っているのですけれども、非常にそのバイタリティ溢れていて元気で、楽しい方達が多くて。そういった方たちに、そんなことを勉強させていただいているのですけれども。一番に僕自身は、そういった方たちを診させて頂いて、人生の中で一番楽しめる時期なのではないかなと。もしかしたら、神様が人類にプレゼントをしてくれた時間なのではないかなという風なことを、日々感じてはいます。

 その中で、今日は、お話しをさせていただきたいのは、病院との関わり合い方というのを間違えてしまうと、その年代では、結構悲劇的な感じになってしまうので、そのことに関して、それだけは押さえておくと良いのかなという様な感じはしますけれども。

 若い方でしたら、病院にかかる目的というのは何かと言うと、もちろん怪我を治したり、病気を治したり。そういった目的で病院にかかるのですけれども。80歳以上になってくると、例えば、今の精密検査で、頭の先からつま先まで細かく検査をした時に、悪いところがない人というのは、あまりいないわけです。そういったことを、めくらめっぽうに全部治療に繋げていくと、人生の最後というか。その終わりが、点滴まみれになってしまうような形になってしまうので。やはり段々とその、年齢が経てば経つほど、その病院との関わり合い形をしっかりとやっていくと、そういった高齢の時期というのを楽しめると、僕自身は思います。

 どう変えていけば良いのかと言うと、かかる目的という、病院にかかる目的というのを、変えたほうが良いと思います。例えば、物忘れの症状がありますよということ、アルツハイマー型認知症と診断された時に、医者からこの薬を飲みましょうかと提案があった時に、その薬を飲んで。例えば、お腹が痛いとか便秘がするとか、そのイライラして暴言を吐いてしまう。ご家族に当たったり、暴力を振るったりするようになってしまうような副作用が出てしまう。

 そういった薬を飲んでの弊害が色々と出て、ご本人が苦しむのであれば、その薬を飲まないという選択肢はありだということだと思います。というのは、どういうことかというと、例えば、その何か医者からの薬を飲みましょうか。入院しましょうか。手術をしましょうかなど、提案をされた時に、病院にかかる目的としては、治すという目的にしてしまうと、薬を飲むという選択肢はないですけれども。

 やはりその目的をシフトする。目的を、例えば、これから1ヵ月、2ヵ月、3ヵ月、半年など。その薬を飲んで、ご自身やご家族が楽しい時間を過ごせるかなという目的で、色々な提案を検討していくという、病院との関わり合い方を考えていると。色々な選択肢は間違いないのかなという風なことは、僕自身は考えています。

 なので、その若い頃は、もちろん怪我や病気を治す目的でいて。年々断ってくると、1ヵ月、ご自身とご家族が楽しい時間を過ごせるかなという観点では、色々な医者から医療者側からの提案を受け入れていくと、そんなに関わり合い方というのは、間違ってはいないのかなという風な感じはしますので。

 ある程度、ちょっとその年齢が経ってくると、医療との関わり合い方というのをシフトしていくことが、その一番楽しい時期を、1日1日皆さんが楽しんで行くのに、一つのコツですよということを、今日は提案をさせて頂きました。今日は、以上です。

相武台脳神経外科
頭痛、めまい、耳鳴り、海老名、厚木、新百合ヶ丘

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