こんにちは。相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は、平成２７年の５月２５日の月曜日です。患者さんには、良く身体のイメージとしては、お財布という例えを、僕自身はするのですけれども。
例えば、お財布を考えてみると日々の生活の中で、収入があって支出があるわけですよね。お財布でも良いし家計でも良いのですけれども。支出をゼロにしていては家計は成り立ちませんので。都会に住んでいれば、ご飯を食べるのにもお金で買って、お金を払って、スーパーで食材を買ってきて、料理を作るという。
お金を払わなければ、生活ができない仕組みとなっていますので。やはりその会計の中の、収支バランスが重要になってきます。家計がじわじわじわじわと支出が増えていって、収入が減っていって。借金状態になった時に、借金取りの人がちょっと勘弁してくれよと言って、借金取りの人が借金取りに来ると。そして、どうしようもなくなってしまったら、もう倒産するしかないということですけれども。
人間の身体も、同じように考えていただいたら良いと思うのですが。日々、身体にとって良いこと。または、悪いことを漠然と分けてみると、身体にとって悪いことをゼロにすると、都会では基本的には生きていけませんので。極端な話、二足歩行をするだけで、身体にとっては負担になっていると思えば、負担になっていますから。重力に逆らって、身体を持ち上げていますから。そういうことは、ゼロにするということになってしまうと、生きてはいけないので。
やはりそのご自身が、世の中で生きていくパフォーマンスを示していくためには、支出が必要で。身体にとって悪いこともしなければいけないので。中には、身体にとって良いことも、もちろんやっていると。そこで、毎日毎日、収支バランスが積み重なっていって。今の僕の年齢で言えば、３８歳であったら３８年間、３６５日の積み重ねの結果、今の収支バランスが現在の健康状態ということになりますので。
その健康状態が、借金状態にちょっと傾いてしまったら、ちょっと良い加減にしてくれと言って、借金取りの人。つまり、症状が自分自身に対して、色々と警告を出してくるわけです。それで、病院に来るのですが、もう本当に倒産寸前で、収入を増やすにも、もう打つ手がないと。
後は、支出を減らすにも、もう打つ手がない。もう緊急を要する、倒産寸前の緊急情報になってしまうと、医療の出番になるわけです。その病院に来て、例えば外科的な手術。外科的な手術をするというのは、どういうことなのかと言うと、イメージとしてはもう財布の中に、緊急でちょっと資金投入が、今１００万円の借金があったら、ひとまずちょっと２００万円を、ちょっとお財布の中にひとまず入れて。倒産を免れましょうみたいな、銀行からの融資をもらうわけです。
ただ、病院に来て手術をしようが、健康状態というのは、その病気ということ自体は、手術によってある程度、危機的な状況を回避できますけれども。身体の収支バランスからいって、健康状態というのはもう変わりませんから。
ある程度、倒産回避された時点から、収支バランスが収入を増やして、支出を減らすということをやっていくということが重要です。多くの方は、やはりその痛い思い、手術になってしまったり、脳卒中になってしまったりすると、その時点ですごくショックを受ける。やはり健康に対して、考え出しますので。そこから手術をしたり、プラスに持っていくということが、きちんとできると思いますね。
その借金取りの人が、ちょっと良い加減にしてくれよと言って、言ってくるのは、やはりその症状なのですけれども。その症状を、ひどい場合は倒産しないまでも、借金取りの人を黙らせてくださいというのは、薬の役割です。うちみたいな診療所に来て、ある程度、薬を飲んでいるから、頭痛がなくなったから良かった。ラッキー。じゃあ、先生さようなら。バイバイと言って帰ってしまうと、やはり、どんどんどんどん借金が加算で、将来的には何かそういった、倒産するような病気になってしまうという様なイメージが重要かなと思います。
やはり、普段の生活をされていく中で、その身体にとって良いこと悪いこと。プラスバランスというお話しをさせて頂きましたけれども、やはり生活の中で、身体の状態を考える上ですごく重要なのは、患者さんから良く聞こえる言葉に、何が身体にとって良いのか。何が身体に取って悪いのかが、全く分かりませんよという話を良く聞くのですけれども。
それに関しては、ちょっとまた明日、お話しをさせて頂きたいなと思います。今日は、身体の健康状態に関しては、お財布みたいなイメージで持っていただくと、イメージとしても良いのではないかなというような、お話をさせて頂きました。今日は、以上です。
相武台脳神経外科
頭痛、めまい、耳鳴り、海老名、厚木、新百合ヶ丘