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厳しい状況で突きつけられる「見捨てる」行為(頭痛 めまい 耳鳴り 小田急線 神奈川 町田 相模大野 厚木 海老名)

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 こんにちは。相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は、平成27年の7月4日の土曜日です。先日に、当院スタッフが病欠などで人数が少なく、厳しい状況でクリニックを運営しなければいけなかったという話をさせていただきました。

 厳しい状況であればあるほど、私たちに何が大切なのかという、優先順位を考えるということを強いられるという話もさせていただきました。普段は、優先順位というのはなかなか考える機会が、もしかしたらあまりないのですけれども。その厳しい状況だと、何が本当に大切なのかという順番が、非常に突きつけられます。

 その優先順位というのは、目的によって変わりますので、その背景にあるのは、何を目的にしているのかというのが、非常に重要であって。そのことを意識できているのかどうかというのを、厳しい状況で言えば、厳しい状況になればなるほど、大変重要になってきます。

 通常の生活の中でも、色々な優先順位というのは、非常に重要なので。結局、重要なのは やはりその人間の自分自身の健康状態というのは非常に、優先順位を1位にしなければいけないということなのですけれども。いつの間にか、忘れてしまっているということもお話しをさせて頂きましたけれども。

 そういったトレーニングは、医療従事者というのは、意外に受けていまして。交通事故の多重事故や災害現場などで、医療従事者が呼ばれると、やはり 非常に厳しい状況を目の当たりにするわけです。その中で、何をしなければいけないのかと言うと、僕らはもう本当に、機械のように目的を遂行するマシーンになるわけなのですけれども。あまりそこで感情的になってくると、何も動けないので。

 非常に、そこで僕らがいつもやっているということは、名前で言えばトリアージということになります。そして、災害現場やその多重交通事故などの、多くの怪我に死傷者がでる。現場では、僕たちがしなければいけない。まずしなければいけないのは、人を救うということではなくて、 トリアージ。とりあえず、選別するということから始めますので。 その中では、何のためにやるのかというと、やはり目的は何なのかと言うと、できるだけ多くの生存者を出すということが目的なわけで。そのためには、助けられる人は誰なのかということを選別するという作業から、僕たちは始めます。

 その中で、一番辛いことは、やはり助かる見込みがない。息をしているけれども、助かる見込みがないという方に対して、とりあえずのステッカーで言えば、そのラベルで黒色のラベルをつけたりするのですけれども。そういった方というのは、非常に残念ですが、僕たちのそのマンパワー。エネルギーを、とりあえずそこに行かないように、目印をつける。そして、他の方に集中していくという作業をやっていきます。なので、そこで色々とできるだけ多くの方を、生存させるような訓練を、色々と医者は受けているので。

 医療現場というのは、意外にこう結構厳しい状況があるので、私たちはそういった優先順位を考えられるのに、良いチャンスにあるのかなと思います。いつも当院では、首の内頚動脈を、エコー検査という検査で行って。そこでの動脈の動脈硬化の程度を見るのですけれども、頸動脈の動脈硬化が強い方というのは、心臓の栄養、心臓を栄養する血管、冠動脈という結果があるのですが。そこの血管が動脈硬化で詰まりかかっている可能性がある。

 その頸動脈の動脈硬化と、その冠動脈の動脈硬化の関連性は、非常に色々な統計からも指摘されています。お若い40代の方で、頸動脈に非常にコレステロールが溜まって。動脈硬化が進行している。時々、診察に行く時に、胸が痛いというようなことを、時々おっしゃる 。そういった状況から、やはり今後、新規狭心症に繋がっていく可能性が非常に高いので。 ちょっと胸のその心臓のCTを、早めに取った方が良いですよという風に、紹介しますよというお話をさせていただきました。

 けれども。40代の方というのは、やはりバリバリ仕事をされているわけであって。仕事が忙しくて、どうしても9月頃まで、予約が出来ない。予定がいっぱいで行くことができませんというお話しをしてたのですけれども。僕らからすると、もしそのお仕事が特攻隊のように、命をかけてもしなければいけないお仕事であれば、優先順位としてそちらが先になるのかもしれないのですけれども。

 狭心症という、心筋梗塞というのは、一歩間違えればすぐに命を奪われてしまいかねない 病気ですから。ちょっとそういった胸の胸部症状があるのであれば、早めに絶対行かなければいけない。優先順位が、そっちの命を守る。身体を守っていくということであれば、優先順位はそっちを先にする方が重要ですよ。身体が元気であれば、仕事はいくらでも後から40代でも出来ますよ、ということをお話しさせていただくのですが。

 どうしても、日々の仕事にこうもうその狭い視野に近視眼的になっていると、その仕事をやることを、仕事を中断することの選択がなかなか厳しい方がいます。だけども ご自身にとって本当に重要なのは何かというのを、冷静に考えて選択していかれた方が、普段の生活の中では良いと思うのですけれども。

 その普段の生活の中で、やはりその目の前のお仕事というのに囚われがちで、本当に大切なものというのが忘れがちで、優先順位がちょっと間違ってしまいがちなので。そういった厳しい状況というのは、その優先順位を考える良いきっかけになりますし。そういった交通事故とかのニュースを見て、今日のお話とかも思い出していただいて、ご自身で本当にその優先順位を考えられて、色々な選択をされているのかなというのは、時折見直していただけたらなと思います。今日は、以上です。

相武台脳神経外科
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