こんにちは、相武台の脳神経外科の加藤貴弘です。
今日は平成28年1月27日の水曜日です。
患者さんに体と向き合う習慣を作っていきましょうということを診察室ではお話させていただいています。実は習慣てなかなか新しく作るというのは難しいのですが、僕の話を受け止めていただいてまじめにやっていただいている方は、習慣作りというのに成功するという方は、そこまで行ける方は多いです。
で、次のstep2としてお話させていただくのは、何をやっているかというと僕たちは体と向き合っているということをやっています。向き合うということは、相手のことが解かるということにつながってきます。向き合う相手というのが大事で、僕たちはやはり体と向き合っているわけであって、例えば指揉みとか肩回しとか一日一回、二回やる行動と向き合っているわけじゃないので、やることが目的ではないです。体と向き合っています。じゃあ向き合っている時に向き合い続けるとどうなってくるかというと、やはり体のことが解かってくるということになってきます。結局、習慣で毎日毎日やっていると、向き合っている方向性というのがズレてくることがあるので、そのズレ、やる行動と向き合ってしまっているのか、それともちゃんと体と向き合ってしまっているのか、step2としてはそれをチェックするということが非常に重要です。チェックポイントとしましては、向き合っているとだんだん相手のことが解かるようになってきます。じゃあ解かるってどんなことかなということです。逆を言えば、解かるようにしていくということが向き合うということにつながってくることになるのですが、体のことが解かるようになってくる。
で、利き酒師さんとかコーヒーの、コーヒーを飲んで違いが解かる男とかいう宣伝もありますが、例えば、コーヒーだったりお酒だったり、舌が肥えている方、プロの方は良いお酒か、まずいお酒か、おいしいお酒か解かるわけです。解かるということがどういうことかと言うと、二つお酒が並べてあった時に、全然解からない人は二つのお酒がまったく同じ味に感じてしまうということがあると思うのですけども、解かる人というのはどういうことかというと、違いが解かるということが解かることにつながってくると思います。いろんなことが解かるということは、あれとあれとの違いが、Aという物体とBという物体の違いが解かるということが、Aというもの、Bというものの内容が解かってくることになってきます。
で、体のことが解かるということもどういうことかと言うと、僕自身はやはりその体の違いが解かると体のことが解かってくるのじゃないかなと思います。違いというのは変化です。例えば、昨日肉を食べて、今日肩を回していたら、本当にちょっとしたことでいいんですけど、肩の周りが柔らかいなとか、今日はちょっと寝つきが良かったなとか、凄い深く眠れちゃったなとか、今日はちょっと気持ちがそわそわそわそわしてるなとか、目の見え方がちょっと今日は楽でいいなとか、髪の伸び方が今月はちょっと早いなとか、体の変化に気づくことが解かる。ひいては体と向き合っているということにつながってくるのだと思うのですが。
当院では通っていただいて患者さんに手帳をお渡しさせていただいて、毎日その指揉みとか肩回しをやると日付を書いてチェックするのですけど、その横に備考欄みたいなものがあって、そこに、step2としては体と向き合っているかどうか、チェックする要素としてちょっとでいいですからその日の体のことで違いが気づけたらちょっと書くようにしときましょうというと、本当にこんなの解かっているよということも書いていくと、あっこんな違いが体にあるんだと後から見て解かりますので、ちょっと文字化して少しのことでも書いておくことをお勧めさせていただいています。
違いが解からなくなってくると、だんだんだんだん関係性が麻痺してきますので、そのいい例が夫婦関係なのかなというのもあるのですが、急いで凄く頑張っているサラリーマンの方であれば、例えば奥さんが家でちょと気持ちがうきうきしていい気持ちだったから、家に新しい花瓶を置いて花を飾っていたけれど、家に花を飾るというのは今まであまりなかったのだけど、飾ったんだけど、本当に仕事のことで頭がいっぱいで家のことがあまり解かっていなければ、夕方帰ってきて朝出て行く間にその花瓶のことに花のことに気づけない。でも、家のことをしっかり考えて奥さんとしっかり向き合っている方であれば、この花きれいだね、どうしたのというような会話ができてくる。こうしたちょっとしたことが、家のことが解かっているなとか、奥さんのこと解かってとか、そういうことにつながっていくのかなということもあるんですが、ひどくなってくると奥さんが髪型変えても全然気づけなかったりしてしまいます。それは何かというと、向き合っていない場合は違いが解からなくなってしまっているということ。逆をいえば向き合っている時は違いが解かる。解かるということは変化、違いを解かるということが解かるということにつながってくる。
変化を見るということは非常に大切なわけで、自分自身は無意識のうちに変化に気づいて解かっているつもりではあるんですが、それを自覚するということもまた大切なので、本当に自分自身はちょっとしょぼいなと思うことでも手帳に書いておいて記録していくといいかなと思いました。
今日は体と向き合う意味で、まず習慣を作りましょう。それがstep1。step2としては、向き合っている方向性がズレてくることがあるので、ちゃんと体と向き合っているか、体と向き合っているということは結局は体のことが解かるようになってくるか、解かるようになっているというのは、体の変化に気づけているかどうかを自覚するという意味で何かに書き記しておきましょうということをお話させていただきました。
今日は以上です。
相武台脳神経外科
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