《 加 》 今回は、横浜新都市病院の芦田先生をお迎えして、お送り致します。芦田先生は、循環器内科の先生ですが、当院の一番の目的としましては、脳卒中予防という事を掲げているのですが、脳卒中予防って大雑把に言うと、脳に血管を守る、詰まったり出血させたりしないという事になってくるのですが。血管というのは体中にあって、脳だけではなくて他の臓器の血管も傷んでる可能性が強いので、特に連携を持たせてさせて頂いています。で、その辺の関係性の事に対して、今日は皆さんにお伝えさせて頂ければと思います。今日は、よろしくお願い致します。
《 芦 》 よろしくお願いします。横浜新都市脳外科病院の芦田でございます。私は今、おっしゃった通りですね。この横浜新都市脳神経外科病院という、脳外科を中心としてきた病院にですね。3年前に今の院長の森本という院長に誘って頂いてですね、今の病院に行っていると。で、循環で立ち上げて、脳と心臓とのコラボレーションをしてやっていきましょうという様な、新しい、ある意味新しい世界でやって言っているという風になっています。
何が正しいかと申しますと、後でも出てきますけれども、脳外科と脳神経の先生と循環器、心臓の先生というのは、往々にして仲が悪いんですね。で、かとしても仲が悪い。加藤先生脳外科だから、そういう事少しわかる、そういう事があったかもしれませんけれどもね。どうですか先生、そういう事ありましたか?脳外科という単科でやる事が多かったじゃないですか?
《 加 》そうですね。そこまで、連携取ってという事が今まであまり無かったですね。
《 芦 》 結構ですね。そういった意味合いでは、総合病院やら大学病院って、脳外科と循環器があっても、あまり意思疎通が測れていない事が多いんです。そこは我々、民間ならではのフットワークの軽さも利用しながら、脳と心臓というのは、本当にコラボレーションして、患者さんの為に貢献できる事をやっていきましょう。という事で、今やっていると。そういうような立場で、病院をやっております。
《 加 》僕、循環器の病院に行っても、心臓は大丈夫ですとは言われるんですけれど、患者さんとしては不安ですよね。
《 芦 》 そうですね。まぁどっちも、後でまた説明しますけれども、こまかい事は。脳と心臓両方ともが抑えられているというのは、とりあえず、その日に関して何かどうこう言われる可能性はぐっと減ってきますから。そういう意味でもですね、脳と心臓が抑えられるというのは強いじゃなかろうかなと思います。ちょっと話飛びますけれど、そういう意味では、脳卒中と心臓の疾患というのは、凄く先程先生がおっしゃっていた通り、動脈硬化、全身の血管が繋がっていますから、これに関連してくるので。これは本当に、密接に関連してやっていった方が良いという風に思いますね。
私達の病院であれば、横浜新都市脳神経外科病院という所であればですね。この脳と心臓、二つの病気について。本当に緊密に対応可能です。先程、おっしゃっていた通りですね、心臓は問題ないですよと言われて良く帰ってくる話は多いですよね。あるいは、言われなければそれは、脳は問題ないですよという事と同じ。でも、脳と心臓のどっちも問題無いですよと言ってもらった方が、患者さんからしたら楽ですよね。安心ですよね。策は出来るという話をしたいと思いますね。
これはそういう意味では、日本の国内の三大死因というのはですね、がんも含めて、がん、脳と心臓なんですね。これは年代が変わってもずっと一緒ですよね。先生、どうですかね?外来やられてて。やっぱりこういった患者さんは多いですか?ここは脳外科病院と名乗っていますけれどもね。どうですか?患者さんは、やっぱりこういった患者さんが来た時には、ちょっと心配だな、今日はどうかなとか患者さんの心配というのはどうですか?
《 加 》やっぱり僕が怖いのは、胸が痛いとか背中が痛いとか言われると、一応、心電図取ってみましょうか?という風にしていますね。
《 芦 》 そうですよね。なぜかというと、先生がおっしゃっていた通り、やっぱり脳と心臓は、もうその日のうちに急変してしまう。命に関わってしまう可能性が極めて高い病気だからですね。他の病気はもちろん、命に関わってくる事もありますが。あんまりその辺の事をどうのこうのって事は無いですよね。我々はそういう意味では、心臓を専門にやっていても、脳の方は大丈夫かなとか。先程、先生が言っていた、脳から見て、心臓は大丈夫かな?とか、二つ疑われる事は非常に大きい。なぜかというとここにある様に、脳と心臓というのは、2大急性期疾患であるという事ですね。命に関わってくる病気だからなんですね。
これが、やっぱり普通の病院だとどうしても、はっきり言って総合病院だとですね。循環器に関わると、心臓的には問題ないですよと。脳外科が関わると脳的には問題ないですよ。あるいは、神経内科に行って脳的には問題ないですよ。という事で話が終わってしまうんですけれども。患者さんは、何かしらやっぱり訴えがあるんですね。そういう意味では、どっちもちゃんとが連携させておくという事が非常に重要なんだろうなと思いますね。
ですから、先程、冒頭に申し上げた通りですね。脳外科と循環器ってあまり連携が無い事が多くてですね。総合病院であっても、結局同じマンションに住んでいると言うだけであって、隣近所の付き合いとか別問題ですよね。隣に住んでいる人が誰かわからないなんて事もありますけれども。そういう意味では、我々、横浜新都市脳神経外科病院というのはですね、隣近所どころか、ルームシェアをしてる感じ。脳外科と循環、同じ家の部屋に住んでいますよと。どっちが夫でどっちが妻かわかりませんけれど。そういう意味では、非常にシェアをリンクしてやってるという所が、非常に患者さんにとっても良いんじゃなかろうかなとなっている訳なんですね。
こんな形ですね。これは脳外科の当院の森本医院長ですね。それと私ですけれども。本当に緊密すぎる様な連携をやらせてもらっていると。まぁ、電話一本です。普通、先生もご存じの通り、こうなんか堅苦しい文章をいっぱい書いて紹介したりなんかして。問題なければ、患者さんが心臓的に問題がないとすれば、脳外科から紹介する時に、これは問題無いのに見てもらうのは申し訳ないかなと思うじゃないですか?大概ね、僕なんかもそうですよ。やっぱり脳外科に患者さんを診てもらう時は、まぁ念の為診てもらおうは、この忙しい中で診てもらうのは申し訳ないかななんて、お互い遠慮が働いたりもする事もありますよね。ただ、我々は違います、遠慮なんてありませんから。
《 加 》僕も実際、新都市病院で働かせて頂いてる時に、芦田先生にお電話させて頂くと、すぐ駆けつけてくれて。凄くフットワークが軽くて、すごい助かった思い出がありますけれども。
《 芦 》 そうですね。本当に患者さんの為と考えてですね、そういうのを緊密に、心臓に病気が無かったら、あるいは脳に病気が無かった。それはそれで、凄くラッキーな、幸せな話なのでね。そういった意味で、常に患者さんの事を考えて、フットワーク軽く動くという事が重要かなという風に思っていますね。そういった意味では、早期発見早期予防と加療という事を、特に脳と心臓の両面を意識した診療を、我々としてはやらせて頂いているという様な病院でございますね。
一方で、本当に心臓と脳というのが、2大急性期疾患、命に関わってくる病気だという風に話をしましたけれども。それが、二つ大きな病気だと言ってもですね、関係があるのかどうかといった所も、意味合いがありますよね。さっきは、冒頭に先生がおっしゃった通り、脳の血管に病気がある人は。心臓の方にもある可能性が高いという話をしましたけれども、どうですか先生?色々ご紹介頂いてますけども、先生の所でもやっぱえい脳かなと思ったら、心臓のの方にもあったというケースってありましたか?
《 加 》特にその、ご紹介させて頂いている基準が、もちろん症状がはっきりしているものは、すぐにご紹介させて頂くんですけれど、頸動脈エコーというのをやって、首の動脈の壁を見て、動脈硬化を見ているんですけれど。ほんの少し動脈硬化が進んでいるなって方、そういう方を循環器の方にご紹介させて頂いて、患者さんの中では、何でこれぐらいで循環器の方にわざわざ行かなきゃいけないの?って方が時々いらっしゃいますけど。結構その首の動脈に動脈硬化がある方というのは、心臓に危険性を持っている、心臓に併用する危険性をもっている方が結果として、やっている実感としては、症状が無くても多いなという印象があるので。すごい診察させて頂いている方からすると、危機感を感じますね。
《 芦 》 そうですね。その通りだと思うんですね。まずは、脳と心臓のなぜ危ない病気かという話をしましたけれども。なんでもかんでも脳の病気が、全部が全部危ない訳では無いですよね?別にね。心臓も同じで、全部が全部心臓の病気が命に関わってくる可能性というのが多いわけでは無くて、多い病気、危ない病気というのは、ここに書いてあるみたいな脳卒中だったりだとか、心筋梗塞とか狭心症といった病気。これが実は、動脈硬化なんですよね。動脈硬化がある方っていうものが、非常に危ない病気、命に関わっている病気になっている可能性があるんですね。
先生がさっきおっしゃっていた通りですね、動脈硬化ということは、動脈が全身に、道路と同じでマップの様に広がっていますから、脳にも動脈があれば心臓にもあれば、足の方にもあると。全身にあるわけなんですよね。当然、脳の方に動脈硬化が出てくると、それは脳の病気ですね。先生がご専門の様な、脳卒中と言われる病気になる事もありますし。心臓の方の動脈硬化が進みますと、狭心症とか心筋梗といった病気になりますよね。最近、結構テーマになってくるのが、足の方に広がっていった血管、動脈硬化が足に起きる閉塞性動脈 硬化症というですね。足が痛いですよ、歩くと足が痛いですよなんていう病気も多いわけなんですね。先生の所はどうですか?足が痛いなんて患者さん、ちょこちょこいらっしゃいますかね?
《 加 》実際問題、あまりいないんですけれど。糖尿病の方とか、最初、糖尿が厳しい方とか高血圧が厳しい方とかがそんなに多くないんですが。足が痛くてそういう検査をすると、動脈硬化がありますよという方はいますね。
《 芦 》 なるほど。そうなんですよ。実はですね、先程、先生が首の動脈硬化はある方が、軽度であっても心臓に危ないんじゃなかろうかという話をされたと思うんですけれど。本当にその通りでして、一つ動脈硬化の進展、進んでいく度合いという事を説明しますとですね。色々な事が言われているんですが、血圧を一つのキーポイントに考えますと。心臓から血は全身に出ていきますから。まずは、採取に関わる血圧。心臓から出た時の血液が、真っ先に来られていくのが心臓を養う血管である、肝動脈いう狭心症や心筋梗塞の原因となる血管なんですね。
その次に関わってくるのが、脳に行く首の血管、頸動脈です。ずっとさらに全身にいってるすね。最終的には抹消、足の方に血管の方にどんどんどんどん血は巡っていくわけなんですね。という事は、真っ先に血圧の影響を受けるのは肝動脈であり、次が頸動脈であり、次が足の血管であるという風になります。で、そういう意味ではですね、血圧は動脈硬化を引き起こす一つの原因なんですね。大きな原因なんですけれども。真っ先に血圧の影響を受けているのは、肝動脈ですから。まずは、狭心症になる可能性が高いんですね。肝動脈の方に何か起きることが多いですね。
その次に、首の血管動脈硬化。そして、やがては足の方にできるという風に、全部が全部そのようにスムーズに行くわけでは無いんですが、理論的にはそういう風に考えられているんですね。そう考えると、先生がおっしゃっていた通り、もし首の血管の動脈硬化が見つかれば、そこが軽かろうが重かろうが関係なく、心臓の方の血管にもできている可能性が高いという風になりますよね。ですから、心臓のチェックをしといた方が良いというのは、それは一つ理由となる話だと思うんです。
そういう意味では、首の動脈硬化がある方は、心臓にもある可能性は高いです。同じ観点からいくと、足の方に動脈硬化がができている方は、首にも心臓にもできてる可能性は高いんですね。実際にですね、5年生存率という言葉がありますけれども。よくその癌の場合に使われていますけれども、癌の患者さん。癌になった後に、5年間生存できますよ、生きれますよと何パーセントかという事で。先生が言う、その後何年間かという重症度を表す言葉がありますよね。そういう意味では、大腸がんって結構悪いですね、かかってしまうと。大腸がんの5年生存率と、足の血管に動脈硬化が出来ましたの、5年生存率を比較した時に隠した時に、どちらが高いと思っています?
《 加 》第一印象だと、大腸がんの方が怖いなと感じますね。
《 芦 》 そうですよね。やはり癌は不治の病という様な。だからこそ、早期に発見をしていけば、治りますよと言いますか、治療できますよと言う。決して癌が、不治の病では無いんですけれども、放っておいたりすると危ないですよって。そういう事だったわけですよね。
実はですね、それと同じ様に、足の血管の動脈硬化。これは閉塞性動脈硬化症と言いますけれどね。そういった病気はですね、普段の症状というのは、50メートルくらい歩くと足が痛いと。びっこを引いて歩いていると、いう様な形ですよね。で、休むと治ります。何ていう方の5年生存率が、実は大腸癌と同等、あるいはそれ以上に悪いんです。ですから、簡単に言えばですね、足を引きずっている普段の近所のおじちゃん、おばぁちゃんなどこの方が、5年後にはもう命を亡くしているかもしれない。そういう様な、非常に実は危ない病気なんですね。その原因は何故かと言うと、足の方が足で亡くなるんじゃないんです。やっぱり、動脈硬化はさっき言った通り、心臓、脳、足と伝わってきますから、足に動脈硬化があるという事は、心臓にも脳にも動脈効果がある可能性が高くて、5年間の間に、狭心症や心筋梗塞。あるいは、脳梗塞を起こしてですね。命を落としてしまう可能性が高い。その確率が、大腸癌よりも高いんだ。大腸癌の5年生存率、5年後よりも悪いんだという事になるわけなんですね。ですから、ちょっと足が悪いかなぁ、なんていう方は、しっかり心臓と脳の方を調べておく必要があるという風になると思いますね。
相武台脳神経外科
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