《 陽 》 さて、それでですね。土と健康という本を色々な人が書いているのですよ。だけれども、全然広がっていない。例えば、ソイルアンドヘルス。さっきのハワードですね。有機農業ですね。
《 加 》 1997年なんですね。
《 陽 》 はい。ハワードの有機農業と言っていますけれどもね。The Soil and Healthという。それから、これは私の友達で、渡辺和彦という。人間の健康ということで、ミネラルについてですね。植物には17種類のミネラルが必要だという。人間は、28種類のミネラルが必要だということで。そういう話を書いていて。
それから、医食同源。これは、ご存知でしょうか。アンドレ・ワイルズ。これは、代替医療。統合医療。これをやっている、アメリカの一番の先駆者ですね。それで、統合医療をやっているのですよ様々な医療を持ち込んで。そして、健康を維持しているという。それから、脳医連携論という。私が書いた話なのですけれども。それから、人を健康にする施肥。どうしたら人を健康にした、肥料をやれば良いのかという、その様な本もありますね。
それから、ここが加藤先生の言う、土と内臓。これがですね、The Hidden Half of Naturetor と言うのですよ。隠された、そういった自然という。少し極端なことを言うと、朝起きたら女房におはようと言う前に、微生物君おはよう。ありがとうと。
《 加 》 おはようと言うのですね、はい。
《 陽 》 僕の微生物君ありがとうと言う。腸内細菌がうまく働かせてくれていて、ありがとうと。これが、土と内臓です。これは、モントゴメリー・ビクレーという夫婦なんです。夫婦が書いたのですが、ご存知ですか。
《 加 》 いや、知らなかったです。
《 陽 》 本当ですか。これは、面白いですよ。ぜひ、お読みになってください。結局、Half of Nature. 半分隠されたというのは、微生物のことなんですよ。腸内細菌の、こういう本がありまして。それから、この本は除菌はやめなさいという。それから、アルツハイマー病。私は、アルツハイマーですけれども。
《 加 》 それはなんですか。アルコール、お酒でですか。
《 陽 》 アルコールの、アル中ハイマーと自分で言っているのですけれども。
《 加 》 この流れから、この本はどういう意味があるのですか。
《 陽 》 これですか。これは、アルツハイマーがですね。ベータ・アミロイド。それがですね、微生物とも絡んでいると。出来てくる物質が。そういう意味で、流れとしてはそうなんですね。
それから、日本最古の医学書というので、医心方というものがあるのですよ。これもすごい本。これはね、槇さんという人がね。30何巻かを、全部訳したのですよね。それの、そのサマリーがね。こういう医心方。これはね、890年頃にね。ありとあらゆる世界の、医学の文教を集めたのですよね。すごい人がいるものですね。それをですね。全部で30何巻かまとめたのです。この人が。
《 加 》 すごいですね。
《 陽 》 すごいことですよ。
《 加 》 800年。
《 陽 》 そう、900年。だから、900年頃。例の、貞観の頃ですよ。貞観の大地震なんていうのがありましたね。890年の頃は。あの頃にですね。世界中の医学書を勉強してね。集めて書いていたのですよね。恐ろしい。それをね、まとめたのが槇さんの仕事なんですね。その槇さんが、32巻を全部訳したのです。
それで、上皇前を皇后さまが良く読んでいて。これみたいなことを、やっておられるというね。大変、凄い本ですよね。さて、これですね。土と内臓。THE HIDDEN HALF OF NATUREという。これがですね、その要するに、微生物が作る世界。これがですね、我々の健康を保っているのだという。こういう話です。
これはですね。話すと大変、長くなりますけれども。そして、奥さんがね。生物学者なのね。それから、旦那がね。地理学者というか。地理、地質学者なんですよ。だからね、この2人が一緒になって。土の内臓という本を出したのですね。これを僕が見た時はね、もう感激してね。地球上にはですね。
それで、その次に、土壌と大腸と脳が関係している話。最後に入りますけれども、この土の微生物が、腸に影響を与え。人間の健康に与え。尚且つ、腸から腸のリーキガードってありますよね。ガードから出て行って。腸から出て行って、血液に流れてセロトニンを脳に送るというのですよ。喜びの。
それから、ドーパミンの前駆物質。これは、最後は脳でドーパミンが出来るらしいのですけれども。前駆物質を、この脳に送るというのですね。それは何かというと、大腸の
微生物が死んで。その中にできた成分が、血液に流れていくという。こういう、私の医学知識が乏しいところですが、理解できた範囲ですけれどね。
《 加 》 パーキンソン病とか、腸を良くすれば治りそうですね。
《 陽 》 治りそうですよね。腸を健康にすれば。一応、やってみますか。これは、7大栄養素元素ですが。土の中にですね。当然ながら、炭水化物。たんぱく質、脂肪。必須ミネラル。これがね、28種類なんですね。この間、ブロムが入ったから、28種類。そして、ビタミンでしょう。
それから、問題はですね。植物の必須元素は17種類なんですよ。だから、植物だけ食べていると、これはミネラルが結合するのですね。だから、他のミネラルにいれなければいけない。それは、動物を通して入れるとか。
そして、地殻土壌の元素は、77種類以上あるのです。土壌の中には、77種類の元素がある。その中で、今まで見つかっている植物は、17種類が必須元素だと。人間は、28種類だと。そうするとね、土から出来ているものを食べなければ、人間は、必須な元素が28種類摂れないと。こういったことだろうと思うのです。
さてそれで、佳境に入りましたけれども。土の、先生が先ほどおっしゃったようにですね。土壌の1グラムあたりですね。10億の生き物がいるのですね。小腸はね、千から一千万だそうです。それから、根毛。根のそば。根のそばの微生物は、約1000億。匹というのが。
《 加 》 1000億種類ですか?
《 陽 》 いや、数です。
《 加 》 数なんですね。
《 陽 》 大腸にも、同じ数がいるということです。ちょうど、土の根毛の微生物と。それから、大腸の微生物の数が、ほぼ似ていると言われているのですね。これが、さっき先生がおっしゃっていた、土の中の微生物と、大腸の中の微生物の関係ですね。ここで種類が問題になってくると。
そうすると、さっき言ったように、これを学生たちに、ツボを教えたのですけれども。ドーパミンを出そうと。ドーパーとだそうと言って。皆が覚えられるから。それで、そのドーパミンを出すためには、太陽に当たるとか。
《 加 》 ドーパミンの出し方ですか。
《 陽 》 それから、親切にする。これは何かというと、ありがとうと言われる喜びなんですね。だから、看護婦さんなんかはいつも、おばあちゃんが一生懸命、この病院にいるんだけど。看護婦さんにいつも、ありがとうとおばあちゃんは言わないと。だから、おばあちゃんがどこかに行った時には、看護婦さんこれあげますと言ったら、看護婦さんはありがとうと言うのですね。
僕は孫に、小遣いをあげるのでね。一応、孫に何か叱られたりし始めたら、いつもごめんね、ありがとうと言わなければいけないけれども。孫がね、背が高いから。ありがとうと言って貰うでしょう。そうすると、喜ぶわけですよ。孫に優しくしてやるというのは、ありがとうと言えるのですね。だから、親切にしようとする。
それからね、苦難を克服する。何かを与えたものを完成させる。例えば、嬉しいですものね。学生たち、大学に入った時は、嬉しかったでしょうと。あれは、克服できたから嬉しかった。達成感ですね。それから、この腸内細菌。あとは、どうでも良いのです。
《 加 》 腸内細菌でドーパミンがでるのですか良く。
《 陽 》 だから、腸内で、食べ物の中でいかに、腸内細菌を。善玉菌と言われるやつを、どうやって上手くだすのかということですね。そうすると、太陽、親切、苦難克服、食べ物。たぶん、今日が終わったら、ホッとするでしょう。そうしたら、達成感があって、ドーパミンが出るかもしれない。
色々なドーパミンがあるけれども、アドレナリンとノルアドレナリンは、出すなよなと言っているのですけれども。出ない方がいいよななんて言って。あの、子どもが車の前を通ると、びっくりするから。ノルアドレナリンが出るという。
そうしたら、「 このガキ。この野郎。危ないじゃないかよ! 」と、言って怒るわけで。アドレナリンが出ると。だから、できるだけドーパミンとかセロトニンを出すと、健全な自分が保てられるよということ。
僕は今、小さな農業大学校におりますけれども。彼らはみんな、やっているのです。太陽。それから、有機農業で作った作物を、市販しているから。親切ですよね。それから、困難克服。苦難克服。一生懸命に新しい物を作って。そして、食べ物は繊維質を食べて、腸内細菌を健康にしましょうという話をしているのですけれども。
《 加 》 4本柱ですね。
《 陽 》 そうです。4本柱ですね。おっしゃる通りです。4本柱よりも、まだやった方が良いのがあるのですけれども。ときめき。
《 加 》 あぁ。ときめきですか。
《 陽 》 養老院で、おじいちゃんとおばあちゃんのときめきが出るのではないですか。おじいちゃんとおばあちゃんのときめきが、ドーパミンが出るのでは無いですか。老いらくの恋でね。それから、運動。これは間違いないですね。それから、笑う。笑うのが先なのか、どっちが先なのか知りませんけれども。それから、好きな歌をカラオケで歌うとか、いいですね。
《 加 》 良いですね。
《 陽 》 そして、新しい道を散歩する。
《 加 》 新しい道ですか。
《 陽 》 ええ。常に新しいものが入る。そうすると、新しく脳が活性化する。それから、ご褒美。
《 加 》 ご褒美ですか。
《 陽 》 ご褒美が貰えると嬉しいですよね。
《 加 》 嬉しいですね。
《 陽 》 ドーパミンがでるので。そういうのはありますけれども。まぁ、これが一番大きいのは、太陽・親切・苦難克服・腸内細菌とかと。こんな風に思っているのですね。
それでね、我々は、どうしたら良いのか良くわからないのですよね。だから、学生に教えているのはね。できるだけ、数多くの食べ物を食べろと。30何種類を超えろなんて話が、昔はありましたけれども。ラーメンばっかりを食べていたら、絶対に健康になんてならないと。それから、どうしたら健康かというのを見るには、うんこを見ろと。
《 加 》 結果として、健康かどうかはわかるということですよね。
《 陽 》 そう。だけど、我々は分かりませんもんね。何を食べたら良いのか。
《 加 》 何を食べたら良いのか。だから、結果から判断するしかない。
《 陽 》 種類は沢山食べる。そして、繊維質を沢山食べろと。そうすると、腸内の細菌が増えるから。
《 加 》 なんかアフリカでは、じゃが芋しか食べていなくて、筋骨隆々という民族がいるらしいですよね。
《 陽 》 そう。良い腸内細菌だったからですよね。腸内細菌が物凄く良いらしいですよ。その今の話って、まったくそうですよね。学生たちも思うのだけれども。牛はなぜあんなに草しか食べていないのに、立派な肉体ができているのかと言うと、あぁ確かにそうだなと。それは、牛の腸ですよね。腸の中に、菌が物凄くいるわけですよ。胃の中に。そういった沢山の成分を作ってまわしていて。
《 加 》 なるほど。
《 陽 》 だから、うんこをしっかりと見ろと。
《 加 》 パンダも、笹しか食べないけれども。テレビでやっていましたけれども、パンダの糞は良い匂いみたいですね。
《 陽 》 そうですね。
《 加 》 笹の凄く良い香りがするそうですね。
《 陽 》 そうですね。パンダもそうだけれども。コアラもそうですよね。まずは、お母さんの糞を食べると。そうして、自分の中に、腸内細菌を増やす。私は知りませんけれども、正常な子どもを産むのと。帝王切開で子どもを産むのは大違いだと。子どもの頃に、お母さんの細菌や微生物を膣の中で全部をもらうから。だから、健康な子どもになるけれども。腹を切ってだすというのは、腸内細菌、お母さんの菌を受け継いでいない。知りません、私は。医者ではないから。
《 加 》 NICUというのは、どうしようもないかもしれないのですけれども。やはり無菌状態でいる赤ちゃんは、厳しいですよね。
《 陽 》 きついでしょうね。
《 加 》 いずれにしても、生き残らなければいけないから。とりあえずは、NICUにいなければいけないのですけれども。
《 陽 》 そうですよね。
《 加 》 菌がね。
《 陽 》 菌ですよね。見えない菌。朝にありがとうと、菌に言うくらいのですね。だから、コアラやパンダというのはみんな、お母さんのうんこを舐める。それも、習慣になっている。
《 加 》 それは、菌も何かブレインがあるのですかね。さっきの鳥の話ではないですけれども。菌全体が、地球のブレインが繋がっているのですかね。
《 陽 》 全くそうだと思いますよ。
《 加 》 菌が。
《 陽 》 だからもう、さっき言ったように、地球から始まって脳までですね。繋がっているのでは無いのかなと。
《 加 》 なぜ、人間はこう隔離されていると言いますか。外れてしまっているのでしょうね。
《 陽 》 そうですよ。そんな風に思いますね。だから、要するに微生物が、どんなに影響を及ぼしているのかという。大変大きいだろうと思いますよね。
結局、環境を通した、脳と腸の連携というのは、非常に必要だということで、土を含めてですね。作物、土壌、微生物と。脳と腸と微生物と。土の場合は、作物・土壌・微生物。人間の場合は、脳と腸と微生物。これらが、繋がってくるんだということですね。だから、健康というのは実は、健体・康心で。身体が健やかで、心が安らかということです。これを、簡単に健康と言っているのですけれども。やはり、どんなに身体が丈夫でも、心が安らかでないと、健康ではないのですよね。
よくよく考えてみたら、これで整理が出来るのではないのかなと。土の健康と人の健康は、全く良く似ていると。重金属で汚染された土は、土は困るわけですよね。重金属で汚染されて摂取したのが、カドミウムのイタイイタイ病とか。それから、水銀の水俣病とか。ヒ素病とか。こういったものが、色々と廃棄物を入れると土がダメになりますよね。
人間で言えば、添加物でしょう。我々は、朝起きて夜寝るまでに、約50種類のケミカルズを食しているのですよ。一つひとつはね。全部、基準値も物凄く低いわけ。だけれどもそれが、50のトータルになった時の知識は、我々にはまるでない。添加物。
それから、過剰農薬。農薬をたくさん撒くというのは、これは過剰農薬でしょうと。恐ろしいですよね。私ね昨日ね、昨日かな。一昨日かな。病院に行ったんですよ。涙腺が緩んでね。涙が出るし。唾液腺が緩んで、よだれが出る。前立腺が緩んで、小便が漏れそうだし。それで、要するに前立腺の薬を貰いに行ったのですけれども。貰っているおじさんの薬というのが、こんなに大きな袋を持って歩いていると。私はびっくらこいた。
過剰農薬と過剰医薬というのは、一緒ですよね。農薬をたくさんやると、微生物がみんな死んでしまうんですよ。土の中の。それこそ、良い微生物がみんな死んでしまう。大変なことなんです。塩水濃度が高すぎて。過剰医薬もそうですよね。医者は薬を飲まないとダメだとは、言ってはいかんので。良い薬と悪い薬があるわけですよ。
そして、過剰肥料というのは、私たち共は肥料をたくさんやるのはもう、微生物がみんな
栄養バランスが崩れるのですよ。過剰栄養と一緒でしょ。肥満とですね。それから、成分バランス。これはあるのですね。土の中の窒素とリン酸とカリのバランスがおかしくなると、作物がですね。窒素を入れすぎると、倒れるのですよ。窒素が多すぎると。
それと、肥満と。栄養バランスですよね。健全な呼吸と健全な呼吸。これって面白いでしょう。我々、健康の時は、健全な呼吸ですよね。大地もね、呼吸をしているのですよ。だからですね、土がですね。健全な呼吸をしないのが、オゾン層の破壊だとか。温暖化なんですね。温暖化の原因は、土の呼吸の違いなんですよ。だから、これは似てるでしょう。ダイオキシン汚染は、ダイオキシン。地力増進は、健康増進。我々は、健康維持されるのと同じように、地力をいつもですね。丈夫に維持しておかないといけない。
それから、休暇ですよね。休息ですよね。日曜日に来て、こんなところで働くのは休息だと。そんな冗談を言うのですけれども。やはり、一週間に一回は、休まないといけないだろうというね。そういう風に、土もそうですし。
土もですね。みんなが酷使しているのですね。やはり、休みが無いのですよ。ほれ、次はキャベツだ。ほれ、次は豆だ。ほれ、次は何だと。とうもろこしだと言って、ずっと使われているのですね。だから、土が疲弊しているのですね。働きすぎるとやっぱり健康と、時々、休息を取らなければならないだろうと。こんな風な話ですね。
最後は、これで終わりますけれども。G.K.チェスタトンというイギリスの思想家がいますが、この人がですね。人生の目標は、たった一人の友人を作ること。たった一人の異性を作ること。たった一冊の本を作ること。たった一つの思い出を手にすること。その4点セットですね。友人と異性と、本と思い出。これを手にすることに、人はどんなに苦労するかと言っているのですよね。
私は、もう一つ付け加えたいですね。人はどうやって、一つの健康法を見つけるのかと言って、ものすごく苦労しているのではないのかと。そしたら私は、健康な土から健康な食品を作るようなシステムをね。みんなが持つことが出来れば良いなと。それは、最後には脳にも通ずると。
《 加 》 そもそも、苦労すらしていないような気がしますけれどもね。
《 陽 》 そうかもしれない。
《 加 》 苦労というか、健康法を見つけようとすらしていないような感じはしてしまいますよね。
《 陽 》 意思がね。
《 加 》 意思というのは。
《 陽 》 ごめんなさいね。ウィーディングがね。意識がですね。
《 加 》 意識がですね。はい。
《 陽 》 意思がね。意識が。ウィーディングが。それをしていないですよね。
《 加 》 はい、そうですよね。健康法をというか。健康になろうと思っていないですよね。
《 陽 》 そこにも気が付いていないというね。
《 加 》 そうそうそうそう。
《 陽 》 恐ろしいですよね。
《 加 》 はい。
《 陽 》 大体ね、農業と医者というのが、繋がっていない。そのうえで、学校があるわけですよね。農業大学があるなんていうのが、無いのですよね。
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