こんにちは。相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は、平成21年の7月2日の木曜日です。患者さんの中で、なかなか治りにくい 耳鳴りやめまいで苦しんでいる方がいらっしゃるのですが、もちろんその頭部のMRIで、頭の中に脳腫瘍とか、そういうものがなかったり、脳梗塞とかがなかったり。
あるいは、耳鼻科疾患がないことをチェックして、脳外科とかに行ったけれども、特に問題はないでしょうと言われて。 それでは、どうしましょうかということ。なんか絶望的になってしまっている方がいるのですが。
診察させていただいている中で、やはり身体の医者が治せるものはないのですけれども。意外に、そのご自身の身体の調子が悪いところを、少しずつ良くしていくと、耳鳴りが良くなってくるというケースが、非常にありますので。検査をして問題がなかったからと言って 、それで諦めてしまうというのは、ちょっと早いのではないかなと思います。
特に、耳鳴りが良く出るような50代、60代になってくると、その人間という二足歩行の弱点なのですけれども。重力に逆らっているところの、背中や肩、腰や首の深いところの筋肉が非常に緊張して、肩こらないよという方でも、診察させていただくとカチカチのことがほとんどです。
そして、そういった人間の弱点の部分という流れに立ってくると、固くなってくる。きてくるところを緩ますということをまずしていくと、耳鳴りは最初は治らなくても、身体の調子は良くなってくるということが、もちろん出てきますし。身体の調子が良くなってくると 、身体の感覚が良くなってきて、身体に気持ち良いことを良くやろうとしていきます。
そして、好循環が生まれて、身体のバランスが取れてきて、耳鳴りが取れてくるという様な方向性に、徐々に徐々に行くのではないかなと思うので。その耳鳴りの原因として、医者が治さなければいけないもの。脳腫瘍とか脳梗塞とか、脳出血とか。あるいは、その耳鼻科的疾患。それがないからと言って、別に治していくというか。 それを、一生付き合っていかなければいけないように、諦めるのは早いのではないかなと思います。
人間の身体というのは、被害ではなくて生物ですから 。磨けば磨くほど、どんどんその時点で、バランスが良くなってきて、流れが良くなってきますので。ぜひちょっとご自身の身体の状態を、医者が治すもので無いのでなければ、ご自身の身体の状態を良くしていくのはどうしたら良いのかなというのを、絶えず前向きに虎視眈々と狙っていくと、意外に身体の状態は、想像もしなかったぐらい良くなってきますので。
医者が治すものはないからと言って、そこで身体と向き合うというのを辞めるというのは、非常にもったいないことだと思いますので、諦めないで身体と向き合って磨いていかれると良いと思います。今日は、以上です。
相武台脳神経外科
頭痛、めまい、耳鳴り、海老名、厚木、新百合ヶ丘