スタッフと院長のやりとり備忘録 相武台脳神経外科の取り組み

スタッフと院長のやりとり備忘録 - 世界中の人が同レベルの医療を受けるべきだという底知れない傲慢 –

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<スタッフと院長のやりとり備忘録>

スタッフ:


チベットではなんのために白内障の手術をするのかというとお経を読むため。とありました。

漠然と見えないと困るから。ではない理由がハッキリしていると、医療の選択に迷う必要がなくなるんだなと思いました。

回答:医療と文化は非常に関係性が強いのでそれぞれの文化に必要な医療は違うとおもいます。

交通事故で、脳挫傷になったときに、日本では寝たきりでも車椅子でも生き残ってほしいと思って緊急手術して人工呼吸器つけて集中的なケアをほどこして、ということをする場合がありますが、文化によっては その手術をするということが、家族全体あるいは一族全体の全財産を奪うことになるということを考えると、手術は希望しないことがあります。

医療援助といって、日本人がいって手術しましょうと熱意をもってすすめても、相手には迷惑なだけのことがあります。

医療は文化によって必要なものがちがいます。逆に、日本では、体への向き合い方、死への向き合い方の文化が現時点でふらふらな状態で浮遊してしまっているので、救急医療、終末期医療、が混乱している最大の要因はそこにあるのだと僕自身は考えております。

そのことは、今回の感染症騒動で、世の中の趨勢において、見逃されがちなことでもあります。

さらにいうと、僕自身が、10年前に日本の医療制度が、破綻状態になっている根源的な理由もそこであると考え、「体の向き合い方」を考えるクリニックを開業させていただきました。

日本全国のなかで、ひときわ異色のクリニックではありますが、10年経ってなおさらにとても大切なことだといまでもぶれずにおもい、継続させていただきます。

一緒のチームで力になっていただきいつもありがとうございます。

相武台脳神経外科
頭痛、めまい、耳鳴り、海老名、厚木、新百合ヶ丘

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