スタッフと院長のやりとり備忘録 不安 問題への取り組み方 感覚の大切さ

スタッフと院長のやりとり備忘録 - 何十年存在を積極的に無視してきていると、他人から言われても、その存在を想像もできなくなる「人間の認知システム」 –

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<スタッフと院長のやりとり備忘録>


スタッフ:
先生!年に一回MRI検査するだけで、安心ですか!?
病気というのは基本的に唐突になるわけではなく、なんらかのサインを何回も何回も言ってくれてはいるのだが、自身がそういったサインを聞き逃しているために、唐突に病気が発症するというようなことになってくる。

ご自身の体の状態がわかってくると、ご自身の体の状態以上の活動レベルを行わなければ、たとえご自身のお身体の中で何か病気をもってたとしても、それが通常悪化することはないわけで。ご自身の体の状態がわかるということが、病院で検査する以前にすごい重要で、それがいろんな病気の不安を解消していくために、そういうことをしていくということが重要。とありました。

今日、診察室で、「画像で見て何でもなかったのだから、〇〇していいですか?」と質問された患者さんがいて、先生が「体がそれをやってもいいと言っているか、今、体に聞いてみてくださいと」と言うと「やりたいです。」という自身の心の欲求に従っている答えが返ってきて…このやりとりをバックで聞いていてとても気になりました。

他にも「MRIで検査結果に問題がなかったといっても症状があるという事は自分の体の状態が分かっていない、その事が問題なんですよ」と先生が仰ったのに対して「頭の中がどうにかなってるわけじゃないんですよね?聞きたかったのはその事なので…」と言われた患者さんがいて、検査結果を聞いて安心した気持ちはわかるのですが、症状が改善されたわけではないのにこれで不安が消えるのかな?と思いました。

伝える事の難しさも感じました。

また、私自身に対してもそのような考えがないか見直すきっかけにもなりました。患者さんにも自分にも伝えていきたいですし体に生かされている事を忘れないようにしないといけないと改めて思いました。

回答:
ありがとうございます。
「「画像で見て何でもなかったのだから、〇〇していいですか?」と質問された患者さんがいて、先生が「体がそれをやってもいいと言っているか、今、体に聞いてみてくださいと」と言うと「やりたいです。」という自身の心の欲求に従っている答えが返ってきて…」

このような回答をいただいたということは、 体にきいてください→ 自分がやりたい   財布の中身をみてください → あの高価な服を買いたい 
このやりとりいじれも、 体の存在を意識していない、財布の存在を意識していない状態で、長年、体の存在を意識しておさえつけて、けして来られた方にとって、すごく難しいことなのかもしれませんが、存在だけでもすこし意識していただけると多くのことが変化してくるのかなとおもいました。

おっしゃるように、〇〇さんのようにスタッフで診察室のなかの言葉などは 心に響いていただけるかたもいるので、そのような方へという意味もふくめて根気強くお伝えしていきたいです。

だれかに伝わっているというのがとても心の支えになっております。いつもありがとうございます。

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