スタッフと院長のやりとり備忘録 相武台脳神経外科の取り組み

スタッフと院長のやりとり備忘録 - 大切なことは、土の下で育まれている –

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<スタッフと院長のやりとり備忘録>

スタッフ
ティール組織の本から
「自主運営する生徒、教師、保護者ー進化型学校 現在の学校は自主経営から遠いところにある。自分で学習計画を決めて目標を設定することは子どもにできるはずがないとみなされ、教師の仕事とされる。しかし、本当は教師も信頼されていない。

学校に義務づけられたプログラムから厳しく監視され、ある程度「きちんとした」仕事をする義務を負わされている。

工場のようなこの教育システムは、最近は次第に時代遅れになってきたようだ。」

本の最初のほうで「殻を打ち破って新しいことに挑戦しようとする者はたいてい抵抗にあうだろう」という文章に対して、思えば小学生、中学生、その頃にはそういった状況に陥ることがあった。と感想書かせてもらっています。

今回の文章を読んで、学校のカリキュラムや組織自体がそうさせているのだと思わされました。学校のイメージは勉強するところですが、それは主に知識の部分の話。学校の目的が知識の習得だとしたら、そのやり方になってしまうのもわからなくないですが、学校という場所が与えるものはそれだけでない気がします。これは大人になって気づいたことですが…

肩書き(教師、生徒)やその過程の中で個別性、主体性というところを失ってしまうのだと思いました。

回答
ありがとうございます。かつては、日本の方向性はとてもはっきりしていました。「富国強兵」経済的に強く、軍事的に強くなること、そのための人材を育成することが 学校でした。

とてもとても方向性がはっきりしており、それに脱落する人間は 落ちこぼれでダメ人間。明治維新からその方向性だったのですが、それだけでは、一人前の人間、人間力は養われないということは、現場の先生や生徒さんは気がついているはずなのですが、教育の上記で言えば「きちんとした」仕事がどのような、価値観をベースにどのような方向性への仕事かということが定まっていないため、ほんとうに現場は迷走してしまっている 状態なのかなとおもいます。

実は、これは、医療現場でも同様のことがいえて、医療現場では「ガイドライン」どおり仕事をすることを強く期待されています。

しかし、それは、緊急事態の心肺蘇生の状況などではガイドラインは役にたちますが、長年かけて治療しなくてはいけない慢性疾患に関しては適切ではない場合が多いので、多くの患者さんが苦しむ状況にならざるをえないのだとおもいます。

いま表面上は矛盾がきわまっていますが、実は、そのような状況はだぶん時代の変わり目で、土の下では、しっかりと大切なことを大切にする価値観が育まれているとおもいますので、(医療現場も教育現場も)現場レベルではしっかりと大切なことを大切にしていきたいです。いつもありがとうございます。

相武台脳神経外科
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