こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。
今日は平成27年11月15日の日曜日です。
患者さんのなかで、医者の立場というのはどういう立場なのかなというのをいつも考えるんですけども、僕自身は、僕が持っている能力のなかで医師免許を使って社会に対していい影響を与えることができたらな。そのためにはどの立場でいたいのかな。というのを、いつも考えています。
僕自身との関係性っていうのを強要するというわけではないんですが、それを受け入れていただける方っていうのはクリニックに来てくれればいいですし、ということにはなってくるんですが、やはり医者というのは国家資格なので、国としての責任もあるわけですから、その医者というのは基本的には病気だけ治しておけばいい。修理する修理屋になればいいんじゃないか。健康っていう価値を押し付けるなんて、おこがましい。ちょっと立場を勘違いしてるんじゃないか。といったような患者さんも時々いらっしゃいますけども、もちろん病気を治すというか目の前のことを良くしていくということは医者として課せられた任務でありますし、ミッションであると思うんですけども、僕自身が医者になって目の当たりにしてきた現場っていうのは何かと言うと、入院する以前に出ているお体の不調というか症状・病気というのは、ご自身にすごく嫌なことではあるんですが、ひとつ体からの痛切な訴えでありますし、この方向で行けばご自身はすごくいい状態になりますよ、ということプラス、逆に今の症状の状態を続ければ、すごく悲劇的な状況がこの先待っていますよという警告音、火災報知器だということを常々お伝えさせていただきたいなと思っております。
なので、例えば高血圧の人を高血圧だけ是正すればいいじゃないかといって薬だけ適切な薬を出していれば、医者としては儲かりますし、製薬会社も儲かりますし、お金も儲かります。そして医者としての任務を果たしている。すばらしいじゃないか。ということなんですけども、それであれば機械の歯車でしかないんですけども、じゃぁなんで高血圧になっているのかということを、僕らの立場からすると、同じような状況の方っていうのを並列にいろんな状況で見ることができますし情報が集まってきますので、お伝えしていく立場にあるのかなと思っています。
普通の立場の方だとそこまで情報が集まってきませんし、やはり高血圧という意味がどういう体からの意味かっていうのをあまり考えることもないかと思うんですが、そこをお伝えしていくっていうのが僕らの役割かなと思います。
なので、医者っていうのは目の前の症状を治せばいいだけじゃないか、というのをよく言われることがあるんですが、僕がお伝えさせていただきたいのは、目の前の症状、目の前の病気っていうのは、実はその人にとって大きな意味があるっていうのをお伝えさせていただきたいです。
その先には病気っていう大きな、命に関わる落とし穴というのが、脳梗塞、心筋梗塞、ガン、認知症っていうことが待っていますから、それに対しての対策を取っていきましょうっていうのをガイドしていくのが医者の役割であり、目の前の症状や病気を治すのではなくて、その先にある健康を良くしていく、体の状態を良くしていくっていうことをきちんとお伝えさせていただくっていうことが、ご本人に対して良い方向であり医者としての役割であり、ひいては医療費が非常に膨れ上がっている日本を良くしていくことになるんだな、と僕自身は思っています。
ですので、医者としてこの立場をとって特に目の前の患者さんの症状に振り回されるんじゃなくて、そのバックグラウンドにある、その意味をお伝えさせていただくことができればな。そのためにはご本人の健康状態を良くしていくっていうことをしていくと、自然に症状は良くなっていくし、逆にご本人が思っていた以上に、体の状態・能力は上がってきますよということをできればお伝えさせていただきたい。
これは別に僕との関係性を強要するわけではないんですが、僕自身が会っていただいた患者さんに対しての誠意でありますし、社会に対しての貢献である、あるいは自分自身がいただいた国家資格への責任であると感じていますので、医者が病気だけ診てればいいじゃないかと言われる方がいたとしても、僕は批判されていても、そこのことは信念を持ってやっていきたいなと思っています。
医者としては目の前のニーズに対応するんではなくて、シーズというか患者さんがご本人は思っていなかった状態まで持っていけるようなことが見えますので、そこまで希望の体の状態にお伝えさせていただくことができればなと常々考えていますので、そのことをもしご理解いただけたら、掛かっていただけましたら幸いです。
相武台脳神経外科
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