こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。
今日は平成27年11月16日の月曜日です。
最近の「診察室 延長戦」では当院がそもそも何をやっているのかということをお話しさせていただいていますけども、当院へ来られる患者さんは基本的には何か問題、症状があって来られる方です。それをどうするか。目的としては何を目的にしているかというと、まずその症状を少しやわらげて欲しい。その症状を解決してほしい。ということが1つと、2つ目はその症状の陰に隠れている怖いことがないか調べて欲しい、ということ。この2つにあると思います。
まずその2点目の症状の陰に隠れている怖いことに関しては、診察させていただいて、検査させていただいて、その時点でとりあえず怖いことはないですよ、ということをお話しさせていただいています。
症状をやわらげることに関しては、できる限り、薬や注射、あるいはなんらかの医学療法を行うことで、少しずつ改善していってもらっております。
そのなかでさらに、2番目の陰に隠れる問題点なんですけども、緊急性のあるような問題点がないということは調べてわかるんですが、症状があるということは、やはりお体の中に問題を抱えているということをお伝えしないといけません。
それが当院のひとつの役割であり、結局、現時点で緊急で怖いことはないですよとそのまま帰ってしまったら、薬で症状をやわらげたとしても問題を抱えたままになってしまいますので、なんでその症状が起こったかということを一緒に考えていきましょう、というところまでお話ししなければいけないと思います。
それはそもそも、今まで何十年と生きてきて、結果、ご自身の体質がその症状を出すような体質になってた。ちょっと問題を抱えたような体質になってた。ということを自覚していただいて、じゃあその体質を変えていくためにどうしたらいいか。というのを昨日までお話しさせていただいてきました。
体質というのは今まで何十年と生きてきたいろんな習慣の結果なっているものですから、何を変えればいいかと言うと、習慣を変えていきましょう。というお話をさせていただきました。
習慣を変えるというのは非常に実は難しいことで、コツとしては本当にちょっとしたことをまず始めてみる。ハードルを下げてちょっとしたことを始めてみる。大きく、明日から10km走ってくださいと言っても、1日2日は続くかもしれませんが、それはずーっとは続きませんので、ずーっと続くという、まず習慣づけしていくという目的においては、やることをハードルを下げていくということがコツになってくると思います。
そのなかで、これをちょっとやってきてください。意識して力を抜く、体に向き合うってことをやってきてくださいとお話しさせていただいて、2週間後、また診察室に来て「習慣を変えるっていうことを2週間、新しい習慣できましたか?」と言うと、「ちょっと忙しくてできなかった」という方が多いですよ、というお話を前回させていただきました。
できなかったということは、1日24時間のなかで2,3分取るということが、毎日続けるということができなかったということですが、どういうことかというと、人間の心理状態を分析してみると、僕が知り得る限りでは、分刻みで動いているような芸能人だったり社長さんだったり、あるいはどこかの大統領だったり政治家だったりしたところで、1日2分、3分、時間を取るというのは、必ずもしその取る時間が価値あることであればできるはずです。
できなかったということがどういうことかと言うと、その行っている方が、その2,3分取るということに価値を見出せなかったということになります。
ということはどういうことかと言うと、習慣を作っていくということは、習慣を作ることに価値を見出す、価値観を受け入れるっていうことになりますので、原点に立ち返ってみると、今症状がある、症状があるということは体質が悪い状態だ。体質を変えるということは習慣の積み重ねなので習慣を変えましょう。習慣を変えるにはどうしたらいいかと言うと、2,3分取ることに価値を見出すということですから、価値観を変えていくということになります。
それに対しての価値を一時的にせよ、数ヶ月、半年、1年だけにせよ、受け入れてみる、試してみるということになってくるんですけども、その価値観をある程度受け入れるということをお話しして、そのことが飛躍して、例えば、「症状があってそれをやわらげるために来たのに、体質を変えなければいけない。健康をしなければいけない。価値観を変えなきゃいけない。ということを押し付けられた」いうふうな、すごく被害者意識になっちゃう人がいるんですが、僕自身は別に押し付けてるわけではなくて、コンサルトとして例えば「症状があって困ってます。どうすればいいんですか?」という、それに対しての答えとして、「体質を変える。体質を変えるには習慣を変える。習慣を変えるには価値観を変えていく。」っていうことをお話しさせていただいただけであって、別にそれを押し付けようとは思ってません。
聞かれたから答えてるだけであって、やはり本当の意味で体質を変えていくには、それに対しての価値観を変えていくってことが重要かなと思います。
よく健康オタクとかそういう方がいるんですが、そういった方っていうのはちょっと道がずれてるな、ということは僕自身は思うんですけども、何がずれているかっていうのは、今までもお話ししてましたけども今はちょっとここでは触れませんが、そこまでになれとは言ってるわけではないので、ちょっと例えで言うなれば、会社で問題を抱えている会社がある。倒産しないまでも、人事だとか財務状況が問題を抱えている。それにコンサルトを受けたコンサルタントが、じゃあどうするか。まずはお金の巡り、キャッシュフローを良くするためにどういうことをしていきましょうか。「こういうことをしたら儲かりますよ。そうしたら財務状況良くなりますよ」という話を会社の経営陣に話をしていく。
それはコンサルトを受けたんだから当然で、「価値観を押し付けている」という議論をしている人はどういうことかと言うと、例えば、別にキャッシュフローとか財務状況、何も問題を抱えていない会社に対して、「こんなお金儲ける方法ありまっせ」とか「いっぱい儲かりますよ」とか、そういうのを押し付ける押し売りみたいな人のことを健康の価値観の押し付けっていうふうに言うには言うんですけども、僕の立場としては、相談を受けているから答えてるだけであって、困っている人に対して「どうすればいいんですか」という相談を受けた場合に、どうすればいいかと言われると、「体質を変える。そのためには習慣を変える。そのためには価値観を変える。」ということを言わざるを得ないので、それが飛躍して「価値観の押し付けだ」と飛んでしまうので、全然議論がおかしくなってしまうので、そこは健康状態、体の状態に困っている人でないならば、僕自身の話を聞く必要はないわけで、何か困っている人に対して、僕自身がコメントするならそういうことになりますよ。ということで、質問される側の状態、状態によって、意味が違ってきますので、「医者のくせに健康の価値観を押し付けるな」とかいう方もいますけど、別に押し付けてるわけではないので、その点に関して、ちょっと今日、明確に違いをお話しさせていただけたらなと思いました。
今日は以上です。
相武台脳神経外科
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