こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は平成28年3月11日の木曜日です。
今日は3月11日なんですけれども、5年前僕自身は手術室にいました。かなり古い病院の手術室だったので、非常に海の上にいる船のようにグラグラと揺れたのを覚えています。
ちょっと前にニュージーランドの地震もあって、それが知り合いの方が巻き込まれたということもあって、非常に恐怖を覚えたんですけれども、その手術が終わってから目にしたニュースでの光景が、いつも利用していた仙台空港がどんどん水浸しになっていくという様を見て大変なことになったなというのを、11の日にすごく感じました。
それから余震が続いて、電気も供給が少なかった時期が続いたんですけれども、そのときに僕自身は、もし自分自身がやりたいことがあるのであれば、すぐやらなきゃいけないなという気持ちにさせてくれたということも事実です。
それまでの間は脳外科診療をさせていただいて、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、そういった方を診させていただいて、大変悲劇的な状況を目の当たりにする中で、ほとんどの方はそういった病気というのは生活習慣からくるわけですから、予防できたのになっていう気持ちが胸の中ではずっとありながら、診療台にあがっていました。
そういったことを世の中に発信していくような立場になりたいなというのを漠然と抱えてたんですけれども、やはり僕自身は脳外科の手術を勉強始めたてでしたし、手術にやりがいを感じてましたし、これからもっと勉強したいなと思ってたので、それを捨てきることはなかなかできなかったんですが、あの光景を見てやはり今やらなきゃいけないなというのを、決断させていただいたということも事実です。
大きな出来事はいろんなきっかけを、それぞれの人に与えてくれたんだと思うんですけれども、僕自身はあの震災があったのでこのクリニックを引き受けたといっても過言ではないのかなということはあるので、特に毎年よく思い出す心に留めておく記念になる日ではあります。
今年で5年目ですけれども、そういった初心を忘れずにブレずに方向性を、絶えず見定めながら今後も進んでいきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。失礼します。
相武台脳神経外科
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