こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は平成28年3月17日の木曜日です。
先日から、自分自身の生き方として主体的に生きるということが、体の健康にも繋がってくるというお話をさせていただいてはいるんですけれども。
主体的に生きるということは、逆をいえば思考が依存するというか奴隷的な思考になる。自分自身が奴隷的な思考になっているなということすら気付けないことがあるので、チェックポイントとしていくつか挙げさせていただきました。
その中で、いい悪いというのをすぐ善悪論で考えちゃうというのもあったりとかして、あとは環境のせいにしちゃうというのもあって。
今回は、よく患者さんから聞かれる反応で、ひとつ言葉があるんですけれども、例えば耳鳴りとか目眩とか辛い症状で来られて、脳神経外科の検査をいろいろさせていただいて、何か医療的に治療が必要な病気ではない。耳鼻科に行っても、耳鼻科の先生も特に耳鼻科的に治療しなきゃいけないような状況ではない。「先生、治りますかね?」ということを言葉として言うんですけれども、医学的に例えば今急いで治療しなきゃいけない状況じゃなくて、今悩まれているのであれば、基本的にはご自身で治るかどうかではなくて、治すという気持ちが、まず気持ちのセットとして重要かなと思います。
耳鳴りという体からの火災報知器が鳴っている状況であれば、病気までは至ってないけれども、体のバランスがどこか悪い状況なので、試行錯誤しながら体を磨いて鍛えていくという、ある程度そういった気持ちのセット、体は自然に治るものじゃないですから、自分でしっかり育んで磨いて治していく。いい状態の乗り物にして人生を航海していくというような意識をもつということが、奴隷的な思考から脱却するポイントになってくると思います。
なので、例えば耳鼻科に行かれて治ることがないですよと言われても、体に対してできるいいことというのは無限に世の中にあるわけで、その耳鳴りをきっかけにご自身の体と向き合うきっかけになれたら、実は耳鳴りがもし鳴らなかったら、体の不調が検査に出ないまでも、じわじわ水面下で蓄積されていって、気がついたときには癌とか脳出血とか脳梗塞とか心筋梗塞とか、大きな病気でバンッと来ちゃうこともあり得ますので、そういった意味で耳鳴りという症状として体と向き合う時間を与えてくれてて、本当に嬉しいなということ、チャンスを与えてくれてすごいありがとうという状況ですので、自分自身を磨いていくという気持ちがすごく重要だな、と。
奴隷的な思考のひとつの結果として「治りますよね?」という言葉が、ひとつチェックポイントとして挙がってくるのかなと思います。また思考のチェックポイントとして気づく点がありましたら、随時あげさせていただきます。今日は以上です。
相武台脳神経外科
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