こんにちは。相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は平成28年5月30日の月曜日です。
最近、診察室で地味な体との向き合い方というのをお話させていただいたときに、それが重要じゃないと思ってしまった患者さんは、それを鼻で笑ってしまうということがあって、そういうことっていうのは実は人間の認知の可能性の特徴を示していますというお話を継続的にさせていただいています。
その認知の特徴を踏まえて、自分の可能性を広げるためにどういうことをしていけばいいのかなということです。
人間が自分自身の周りにある膨大な情報を受け取っていくために、何をやってるかというと、それも捉え方なんですけれども3つ考えられています。
ひとつは一般化する。色んな情報を共通点を見つけて共通点で理解していく。一般化するということ。
あとは削除。自分に不要だと思った情報を全て見ないようにしていくということ。
もうひとつは歪曲ということ。一般化と削除に関しては、今までお話させていただいたんですが、歪曲ということも想像つくとは思うんですけれども、基本的には何か言われたときに自分のいいように受け取ってしまうということがあります。
それは色んなトラブルのもとになってしまうんですが、例えば社長から前例にこだわらずにどんどん頑張っていけというふうなことを励まされたときに、すごく自分のいいように捉えてしまうと、会社のルールに捉われずにルールを気にせずに頑張っていくように言われたみたいなことを自分自身に思い込んでしまったり、あとは楽しいときを過ごしてる時間というのは、早く進んでしまったり、辛いときはゆっくり感じてしまっているというのを、時間に対する認知の歪曲になってくるのかなと思いますし、心理学の絵でよくあるんですけれども、壺みたいな絵があって、それが人と見えるのか壺と見えるのかというのも、自分自身の情報を取っていく上で、歪曲という形でその絵が2人の顔に見えるのも、ひとつの歪曲としての認知の仕方だと思います。
こういったことを踏まえて、まずは自分自身の情報の取り方が、そういうふうな3つを通して色んな情報を取っているということがわかると、今の自分自身の思考の可能性が制限されているということがわかりますので、そこで自分をどうやって広げていこうかなという作戦が立てられるわけです。
今日は認知の仕方に関して歪曲ということを、ひとつお話させていただきました。今日は以上です。
相武台脳神経外科
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