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介護後の兄弟ゲンカのメカニズムを知ると、皆得する。

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こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は平成29年1月19日の木曜日です。
先日、物事が起きることに意味はなくて、それを意味づけしてるのは、僕たちそれぞれが個人個人で意味づけしているという話をさせていただきました。
意味づけに関して、目先の快楽とか、目先の価値観で意味づけをすればするほど、見返りになって返ってくるものというのは、目先のことであるし、もっと長い目で見たりとか、深い見方をすると、返ってくる自分にとっての利益というのは、深いものであるし、大きな利益が返ってくるんじゃないかなという話を先日させていただきましたけれども、当院は脳神経外科でさせていただいてて、もちろん今脳卒中後の患者さんを診させていただいてますけれども、物忘れの患者さん、認知症の患者さんの方も多く診察させていただいてます。
その中でよくあるパターンなんですけれども、兄弟が何人もいて、その中でメインとなって介護するとか、お父さんお母さんの世話をするという人は、多くの場合兄弟の中のある一人に重荷がかかってしまうというパターンが多いです。特に一緒に住んでたりすると。
それが、長男じゃなかったり次男であるパターンだとか、そうすると親への気持ちというのは、実際介護していくのと遠くからやってるのと、温度差がどんどんでてくるんですけれども、実際問題はやはり大変なことになってきます。
息子さんのお母さんであれば、息子さんのお嫁さんも介助に1日の時間を費やされて、体力的にも精神的にも色々大変な思いをされます。
被害妄想もでてきたりするので、精神的な苦痛を受ける場合もあって、どんどん疲弊していって、ここまでやってもう限界だというところで、そろそろ施設に入りましょうかという話になってくるんですけれども、そういったときに介護していたときは、直接介護されていた方というのは、ある程度やりきったという部分もありますけれども、外からの人というのは、何で施設の中に入れるんだ、という形になったりします。
施設に入ってしまうと、環境が変わってしまって状態が悪くなって、亡くなってしまうということもあるんですけれども、亡くなってから色んな問題がでてきます。
色んな問題として浮き彫りにされるんですが、相続の問題であったり、色んな形で兄弟同士が色々いがみ合ったりしちゃうことがあるんですけれども、いがみ合っちゃうことがどういうことかなということなんですけれども、目先の面で見れば、お父さんの夫婦が介護してて大変だったのに、あとからお兄さん夫婦とかがきてごとごと言うのは、かわいそうだなっていうような目先の意味づけになることはなるんですけれども、そもそも何でそういった起こるかなというのをいつも考えるんですが、お父さん夫婦は、こんなに俺一生懸命やったのに、何であとから兄貴はすごい色々文句つけてくるんだって、ひどいじゃないか、あり得ないよなとかっていうふうになってくるんですけれども、どういうことかなということなんですが、お母さんが亡くなってお兄さんも悲しいわけなんですけれども、その温度差というのが色々形として、相続問題としてでてきますけれども、多分話を聞いてたら別にお金が欲しいわけで相続問題が勃発するような感じではないような気はします。
僕自身は、長い目だとか深い目で見ると、やっぱり人間というのは自分を生んでくれた親に対して、ある程度親孝行するっていう深い部分の欲望というか、深い部分の欲求というのがあるんだと思うんですけれども、深い部分というのはもしかしたら魂、スピリットというのかもしれないですけれども、そこの部分の欲求というのは、多分弟さんはすごく満たされた状態、介護をずっと頑張ってきてやり尽くしたということで、深いところ、魂の部分の欲求というのは満たされている。
だけれども、お兄さんは魂の部分の欲求というのは満たされないまま、お母さんは巣立ってしまった、逝かれてしまったと。
魂の部分の話でいえば、とてもお兄さんからいえば、欲求不満な状態があって、お父さんだけ満たされてうらやましいなというところが、深い部分での見方だと思うんですけれども、色んな形で欲求不満が弟さんに対して、表現していく形になってしまって争う形になってしまう。
弟さんも、俺はこんなにやったのにっていう気持ちになってしまってるので、それで喧嘩の原因になってしまうんですけれども、弟さんの気持ちからすれば、お母さんの介護をさせていただいて、すごく自分の魂は今満たされている。お兄さんには本当に悪いことをしてしまったけれども、相続の財産面に関しては別にどちらでもいいよ、みたいなスタンスになれば、多分兄弟喧嘩は起こらないんだと思うんですが、そういうスタンスになりきらなくても、やっぱりお兄さんの魂の部分での欲求不満というか、不足感というか、親孝行できなかった、介護できなかった寂しさというか、そこら辺をもし弟さんがわかってあげることができれば、もしかしたら争いの部分も何かが変わるかもしれないなと思って、まあ他人だから言えるんですけれども、他人から見るとそういう構造になって、よくそういった喧嘩をされるのかなと思いました。
弟さんの方も、親の介護をやってやったという気持ちではなくて、させていただいて、こういうチャンスをいただいて、自分の魂はすごい満たされた状態になって、本当に他の兄弟に感謝しているというふうな立場になると、また話が少し変わってくるのかなと思いましたので、今日はものの見方を短絡的に見るのか、もっと長い目、深い目で見るのかによって、ひとつの兄弟の間での相続争いの見方に関しても、見方が変わってくるんじゃないかなと僕自身は、そういった方々とたくさんお会いさせていただいて思いましたのでシェアさせていただきました。今日は以上です。

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