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日本のがん治療の現状 照沼 裕先生 第一回

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《照》 今日は、加藤先生のお招きで、我々がやっている免疫力を最大限に活かしつつ、身体のですね、状態を改善して癌をいかにコントロールするかと言う様な事を、実際に経験していることについて、そのまま理論的な考え方と実践という様なことについて、ご紹介させて頂ければと思います。言い忘れましたが、東京クリニックの照沼と言います。よろしくお願いします。

 まず、日本の癌の現状ということで、どんどんどんどんやはり、癌の患者さんと言うのは日本で増えていて、一番死因として第一位になっているのが癌の患者さんが、癌によって亡くなる人が一番多いです。で、だいたい大人の元になっている日本人のですね、生きているうちに二人に一人の方は、一生の間に一度は癌を経験しています。そして、現状では四人に一人くらいの人が、癌で亡くなるというのが現状です。少し前は、三人に一人位だったので、そういう意味では癌で亡くなる人の数が少し減ってきているとは思うんですけれども。数自体は老年化に応じてですね、癌で亡くなる方の数は増えてはいますが。四人に一人くらい癌で亡くなる。ピンと来ないですけれども、年間に大体100万人くらい癌の新しい患者さんが見つかって、それから40万人くらいの癌で亡くなるというのが現状のようです。

 癌は色々なところにできますけれども、どこに多くできるかということで、罹患率と言いますけれども、男性と女性では少しできる場所の部位が少し違うわけですね。男性ですと、一番多いのが胃癌、大腸癌、肺癌。それから、前立腺癌に肝臓癌というような癌も新たな発生が見られると。で、女性についてはですね。やはり乳癌が一番多くて、その次に、大腸癌、胃癌。そして、肺癌、子宮癌いうのが多いようです。

 男女で多少違いはありますけれど、それじゃあまぁ無い人の人数と比べて癌によって亡くなる方、それはどこの癌で亡くなるかと。一番最初にできた元々の癌はどこの癌かということで見てみると、男性のナンバー1キラーは肺癌と。現状はですね。それから、それに続いてだいぶまぁ、約25%くらい肺癌はですね。男性の25%くらいの間は、肺がんで亡くなると。13%くらいで胃癌、大腸癌というのが続いて、さらに肝臓癌。それから、部位別の罹患率が出ませんでしたが、すい臓癌というのは、死因の中では5番目に入ってきます。

 女性の場合は、ナンバーワンキラーは大腸癌と。それから、肺癌。そして、膵臓癌、胃癌、乳癌。乳癌が一番発生率では高いんですけれど、いろんな治療法がたくさん発達しているし、進行が比較的ゆっくりのものもあるということで、死亡率の方で見ると、乳癌は5番目にくるということのようです。これも早期に胃がんとかですね、大腸癌が見つかるようになってきたりしてますから。きちんと検査を受けて、それで早期に治療するという風なことをすれば、癌で亡くなるという風なリスクがうんと減ってくると。一方で膵臓癌などがまだまだ、見つけることがなかなか難しいと、早期にですね。その為に、発生率は5番目に入ってこないにもかかわらず、死亡の例としてはぐっと上がってくるというような背景があります。

 今後、色々な検査法がさらに増えてきますから、血液一滴で調べるとかですね。尿とか唾液とか、色々なもので早期に癌を発見しようと言うな方法が、どんどんここ1年で出てくるという風に言われてますので。そうすると、もっと早期に見つかって、色々なこういったものも状態が変わってくるかなと思います。

 こういった癌になってしまった時に、それじゃあ癌になった後、どうやって治療しようかと言うと、いわゆる三大療法と言われているのが、手術。それから、放射線療法。化学療法というのが、いわゆる三大療法ということで標準的な治療の中で代表的なものです。それに加えて、今日、ご紹介したいなという風に思っているのは、そういった標準的な治療法はきちんとやりながら、そういったものがよりよく効いてくれるよう、どういう状況であっても、自分自身の免疫力を上げてあげるのは良いだろう。そういったものを考えた時には、免疫力活性化を図るような治療法とか、それからハイパーサーミア、温熱療法ですね。これはまぁ、免疫力を活性化するということで、非常に有効である方法だなと思っていますので。そういった方法について、我々が行っている治療の内容と言うのをご紹介して行きたいと思っています。

《加》 こういった図式で、パッとわかると良いですよね。戦略を考えていく上で。ここの三大治療が軸に合って、こういった体質改善とか、免疫をあげていく治療がバックアップするんだという。癌の治療は何かと長期戦になる可能性もあるので。短期に講習と化学療法をやるだけじゃなくて長期戦になるための体力作りという視点も、かなり大きいんだという認識は凄い重要なのかなと感じました。

《照》 先生のおっしゃる通りで、多分,先生がいつもお話してくださることの中に、まずは病気になる前の身体を作ろうという風なことを、良くおっしゃっていますけれども。そういった視点で考えると、病気になる前に色々心がけることができる一つの大きなアプローチとしては、自分自身の抵抗力を上げる。癌に対しては、すなわち免疫力を良い状態に保つということで、癌の治療とはなっていますが、癌の免疫力も考えた時には、予防と治療ということで、自分自身の免疫力を高めるというのはとっても有効なアプローチかなと思います。

 それで、免疫力を考えて治療を行っていくという時には、いつでも免疫力というのはバランスの世界なので、ここに陰と陽というお話しでしたけれども、免疫力にもやはり活性を高めるという風なポジティブな正の免疫と、それからそういった免疫の働きすぎを抑えるという為に、それを抑える陰の免疫とあるわけです。必ずしも、いつでも活性化が上がっていれば、それですべてが良いというわけではなくて、余り過ぎれば逆に、自己免疫疾患などの病気も構築してしまうかもしれませんが。

 その一方で、癌の場合には、免疫力が十分に上がって行なかったり、その免疫を抑えてしまうようなメカニズムが癌の方からも発せられて、免疫を抑えられちゃうというこのバランスが崩れているところが大きな問題だろう。という風なことで、免疫力をいかに活性化していくかという風なことが非常に大切で。癌の免疫に限らず、免疫力を考える時には、何か悪いものが入ってきたり身体の中で悪いものが起こった時に、すぐにそのまままぱっと働いてくれる、そういった免疫と自然免疫と言いますけれども。それと後は、そういったものが入ってきたものに対して、それに対してターゲットを絞って働くように、後おいで出てくる獲得免疫と。言葉がね、ちょっと難しいと分かりにくいかもしれませんが。

 例えて言えば、一つは、世の中にも人相が悪くてちょっと怪しい人がいると、普段からお参りさんがに見回って取り締まってくれますけれども。そういったおまわりさんのような免疫力と、それから指名手配犯が出た時に、その指名手配犯だけを追い詰めていくですね、特捜部のようなそういった特別部隊と、身体の中にも二つが大きくがあって。その通常の見回りをして怪しい人を見つけてくれる、そういったおまわりさんたちを自然免疫という形で。その代表的なものが、NK細胞、ナチュラルキラー細胞ですね。その一方で、指名手配犯が出た時に、その指名手配犯の情報を集めてくれるのが、自然免疫の中には属していますけれども、樹状細胞というのがあって。その情報をまず集めて、そしてその目印を持っているものだけを追い詰めていく。そういったリンパ球が抗原特異的に反応してくれる、細胞傷害活性Tリンパ液、CTLと言っています。これ獲得免疫と言っています。
これまぁ教育無しに、自然か普段からら働いてくれるおまわりさんと、悪いものが出た時にそれを追い詰めるようにして、目印を見つけて対応してくれる獲得免疫。特捜班と二つが身体の中でも、免疫力としては働いてくれているという状況です。そういったものを、より良く働かせるようにするのには、免疫力を何らかの形で活性化してあげると。そういうことが、必要になってくるということです。

 その一方で、そういった免疫力の活性化を癌などは、まともに受けては堪らないということで。癌自身がいろんな物質を分泌したり、それから癌のところに免疫を押さえてしまうような細部を集めてきたり。いろんな免疫を抑えるメカニズムを利用してですね。その攻撃から逃れようというようなこの抑制機構が、癌はいろいろとエスケープする為に、投資する為に働いていると。そういった言わば城壁を築いて、免疫の軍隊を寄せ付けないぞというのがより強く働いてしまうと、なかなか通常の免疫でやっつけられなくなったりしていることもあると。

 そういったの免疫の抑制、これをどうやって取り除いてやるかというのは、免疫の攻撃性を高めると同時に、邪魔をしているものを除くということが非常に大切であると。こういったことを考えた時には、正の免疫と負の免疫ということで、それのバランスが免疫力をこう寄せ付けないをような負の免疫が強いと、なかなか癌をやっつけられない状態と。そいた時には、まずは免疫を活性化してやる。例えば、癌をやっつけてくれる免疫細胞などのですね、バイオなどを準備して入れて、攻撃力をグッと高めてあげたり。

 それからこういったの負の免疫を取り除くのには、実は抗がん剤というのはとっても有効だったりするので、その適切な量の抗がん剤で負の免疫を取り除いてあげたりと。それからこういった免疫力の強化や負の免疫を取り除くということの両方にうまく働くような、そういう環境を整えてくれるものとして。このハイパーサーミア。温熱療法ですね。こう温まることで、免疫力の活性化と負の免疫も除去と言うな事が、うまく環境整えてくれると。そういう風にすることで、癌をやっつける免疫がより強く、そして癌をやっつけるを邪魔する負の免疫が、より小さくなるようなそういった環境を整えていくと。まぁ、癌が障害されていてくれるだろうというふうに考えています。

 こういったことを一応、頭の中に入れながら、正負のバランスを整えるようにして、身体の状態が癌と戦えるな状態にしていこうという風なことを、なるべく心がけて治療しているという現状です。実際はNKも働かないし、キラー菌もも働かないと言うな状況が、転移を起こすような状況では、身体の中に送ってきてしまっているのかな。

相武台脳神経外科
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