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力の行使は、気づきと対立する。

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こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は平成29年6月26日の月曜日です。
以前に人工知能との違いに関して、脳が勉強していくということは、どういうことかというと、単純に知識の蓄積とかではなくて、いろんなことを気づいていくということによって、素材としていろんな知識を頭の中に入ったのが、それが気づきによってネットワークを形成して、それで脳の中で蓄積していくというか知肉されていくという話をさせていただきました。
なので、できればこれからの教え方というか伝え方というのは、単純に知識を伝授していくというか、詰め込んでいくというよりも、気づくことに焦点を当てた教育方法というのが、いいんじゃないかなという話をさせていただいたんですが、気づくことで脳のネットワークが形成されて、その部分の脳が活性化されていきます。
よく参考にしてる本で『脳はいかに治癒をもたらすか』というノーマン・ドイジさんが、アメリカの精神科医の先生が書いた本があるんですが、その日本語版の272ページに「力の行使は、気づきと対立する」っていう文章があります。
その次に、無理に何かをしようとするときは学習は生じない。力の行使というのは、気づきと対立するので、無理に何かをしようとするときは、学習が生じないという文章が、まさにその通りだと思うんですけれども、272ページは何の話をしているかというと、体のリハビリのひとつの仕方の方法を伝えてくれてるんですけれども、やっぱり力を使わずに気づいていくということが、体の末梢神経、運動神経、感覚神経を発達させていく上で、それが脳のネットワークを形成していく上においても、大事ですよということを書いています。
当院で行なっているセルフケアの方法、いつもお話させていただいてるんですが、意識して力を抜く。力を抜くためにゆっくりするということで、細かく体を感じていく。ゆっくり動くことで、骨が動いてるなとか、骨についてる筋肉が引きつれてるなとか、そういう感覚をとっていくということが、脳の中にその感覚の気づきが生じて、ネットワークが生じて、その部位の深い神経が発達してくる、深い部分で神経が発達してくるということになって、ひとつのリハビリ方法ですし、実をいうと肉体的に当院がやってるセルフケア、指揉みとか肩回しは、そういった部分で末梢神経から脳のネットワークを作るという肉体的な要素もありますけれども、プラスゆっくりして体を感じて、体が実は動いているということが気づくということは、自然の摂理に気づいていく、これはどういうことかというと、自分自身は頑張って生きているわけじゃなくて、体が動いてくれてるから生きているというか、生かされているということを、そのリハビリをやっている間は気づいていく。
自然の摂理に反そうとすればするほど、すごい無理がかかって辛い気持ちになりますけど、自然の摂理がわかって、これに身を委ねればいいんだっていうと、すごい楽な気持ちになっていくので、そういった意味で現状としての自然の摂理というのがわかってくると、心の安らぎも得てくるということですから、指揉みに関しては、肉体的なリハビリテーションの意味と、心のケアとセルフケアをすることで、2つの側面が得られるというのは、ひとつ大きなことじゃないかなと思います。
そういった意味づけも、もし余裕があるようでしたら考えながら、そういった日々のセルフケアをしていくと、何のためにやっているのかとか、何の目的でこれをやっているのかっていうのがわかれば、またそのことを少し意識すれば、その効果の方向性にはっきりと舵をとれることができるので、そういった意味づけをしっかり踏んでいくということは、じょじょに必要なんじゃないかなというふうに感じましたので、今日はシェアさせていただきました。今日は以上です。

相武台脳神経外科
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