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日本が手にしている歴史上またとないチャンスとは?北野幸伯さんインタビュー最終回

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《 北 》  お金儲けと助ける事というのは、個人で考えれば分かるのですけれど。それは可能であると。金を稼ぐ為に生きるのか。良い事をして、良い事をする為にお金を稼ぐのかで、やはり全然違うので。で、国家レベルでも、それって可能だと思うのですよね。個人でもそれは可能だと思う。それが、日本人の生きる道だと思いますよ。

《 加 》  経済と安全保障ですけれど、経済も大切だと。でも、理念が無くお金儲けに走ってしまうからおかしくなってしまうのですよね。

《 北 》  だから、今のアメリカって、民主主義人権とか言っているのですけれど、全世界の人が実は金儲けなのではないの?と。要するに、新自由主義と言われて、よしグローバル化しましょう。TPPしましょうと。結局は、自分が稼ぎやすい様に。

《 加 》  自分だけの金儲けに。

《 北 》  だから、その金を儲ける為の民主主義であり、人権であり。要するに、金が一番上にあって、その下にその他の価値観があるみたいな。

《 加 》  実は、アメリカにも理念が無かったという事に、世界の人が気付き始めているのですね。

《 北 》  だから、やはりスノーデンの話とかを聞いたら、あれ?言論の自由とか言っているけれど、あるいはそのプライバシーとか言っているけれど、そんなの無くて、こっそりやっていたじゃん。中国とロシアと変わらないよねという風に、皆思っているので。アメリカは慌てているわけですよ。中国の事言えないし、ロシアの事も言えないじゃないという。だからそれが、本質だと思うのですよ。アメリカの本質で要するに、お金が一番上にあって、その下に、それを民主主義とか人権とかを使って、自分の目的を達成していく。で、目的というのは要するに、お金儲け。

《 加 》  イデオロギーを全部利用していただけですか。

《 北 》  そう、だから、X氏が言った言葉に、イデオロギーというのは、支配者が大衆を支配する為の道具であると。だから、信じてはいけないという言葉が。一発でずっと残っているのですけれども。要するにアメリカは、民主主義、グローバル化をしなければいけない。貿易の自由化をしないといけないとか言いつつ、実は、自分が金儲けをしたいようにやっていると。

《 加 》  最初、独裁者の方がいて、民主主義は良いよというイデオロギーや皆が夢を持って、アメリカとかイギリスとか、どんどんどんどん対等していったと思うし。やはり下々が強くなってきて、共産主義やマルクス主義って素晴らしいじゃないかという事で、ソ連も対等してきたのだと思うのですけれども。どっちもちょっと、民主主義は素晴らしいけれど、どっちもちょっと色あせてきたなというのが、全世界のある程度のムードで。それに変わるような、何かこう民衆が夢を描けるような。

《 北 》  夢がたぶん無いのですよね。

《 加 》  何かこうムードが、出来てくればなというのはあって。新たな価値観というのを作り出そうとしている動きというのは、凄く感じますけれど。国家のサイクルは、春夏秋冬で考えるとかってどこかの本で読んで。北野さんが言っていたライフスタイルなのですけれど、衰退で終わってしまうのではなくて、また春がくるのかなという感じが。

《 北 》  これは世界の歴史を見ると、同じような春は来ない。例えば、エジプトに行ったのですよ。エジプトに行ったら、ピラミッドが建っていて。未だにピラミッドが、四千年前、もっと前だという人もいますけれど。その時に、ピラミッドが建てられたエジプト人。でも、今のエジプトってピラミッドはたぶん建てられないと思うのですよ。

《 加 》  あれは凄いですよね。今の経済力では建てられないですよね。

《 北 》  技術も無いですし。だから、その時ってエジプトは、まぁ言ってみれば世界というか地域の中心だったわけで、ギリシャとかイタリアやローマとか、一時期世界の中心になった国ってありますけれど。これはちょっとナーバスな話なのですけれど、一度春みたいになって、そこの地域の中心みたいになったら、戻らない。

《 加 》  日本に立ち戻って考えた時に、日本の春っていつになるのですかね。

《 北 》  これは難しいですけれど、何か世界が自由で平等な方向に私は向かっていると思うのですけれど、実際にそうだと思うのですよ。例えば昔は、黒人奴隷をアメリカは輸入して、それを合法的に持つことが出来たじゃないですか。あるいは、アメリカのネイティブの人達を、大虐殺しても全然平気。

 一方で、その神のもとにすべての人は産まれながらにして、自由で平等でとか言いながら、黒人奴隷をこき使いインディアンを虐殺してとかをやっていましたよね。それで、日本は要するに、自由と平等の世界を作っていくという、何かそういう方向性を見ると、日本は要するに平等な世界を作ろう、作る時に、貢献したと思うのですよ。それが何かと言うと、日露戦争に勝ったと。だからその時って、全世界のほとんどは大米、あるいはロシアの植民地で。要するに、白人が支配していたわけですよね。

 日本は、唯一その非白人、有色人種で近代化を成し遂げたと。それだけで終わるのかと思ったら、中国に勝ったのはまぁ、有色人種同士だからそれは良いとして。でも、世界最大の陸軍国だったロシアを破った。あれで、一気に世界は、要するに平等への希望というのが出てきたと思うのですよね。で、今は昔、オバマさんって白人と黒人のハーフで、50年とかそのくらい前に産まれていたら奴隷だったわけですよ。それが今は、大統領になっている。でも、元を辿れば、それは日本が日露戦争に勝った。それから徐々に、植民地がどんどんどんどん独立していった。そういう事で日本は、歴史的な役割を果たして。日露戦争の頃がピークで、その後、第一次世界大戦があってそこがピークで、そこでガーンっと下がって。で、また上がって二回目のピークが来てまた下がって。

《 加 》  日本って、春夏秋冬で出来てるような気がするのですけれど。

《 北 》  まぁ、そういう風にも見れますよね。だから、日本はまだ世界的な影響力を得た機関というのは、本当に短い。やはりアメリカ型の貧富の差がぐわーっと開いた、もう資本家の為に存在している。要するに、そんなもう能力の無いやつはどんどんクビにしてしまえば良いという、そういうのを、変えられる国というのは、他にあるのかと言ったらたぶん無いと思う。中国だって貧富の差は凄いですし、ロシアも凄いですし。だから日本が、たぶんその辺で目覚めて。

《 加 》  ある程度、価値観を提言できる立場にあるわけですよね。

《 北 》  そう、だから日本の様にやった方が良いんじゃないのって皆が思い始めたら、もう一回春が来る。

《 加 》  そうですよね。まぁ、ムードとしては、冬になっている様な感じがしますので。ムードが変わったのって、2011年の大地震の前は、秋だったと思うのですけれど。その地震があってから、ムードが一変したのですよね、日本の中で。一気に冬になったというか。

《 北 》  そうですか。

《 加 》  日本に住んでいたら、全然ムードが変わったのですけれど。やはり秋と冬と全然変わったのですよ。一日にして、日本の中で。20年事に、春夏秋冬が来ているという風に考えているとすると、80年前、160年前に何があったかなと考えると、160年前は黒船があった。80年前、いわゆるその、宇宙戦争が始まっている時。丁度、冬になる時期が重なってくるので。春夏秋冬という考え方でいくと、また20年で春が来る様なサイクルになってくるのかなぁと。

《 北 》  今は、冬なのですか?

《 加 》  今は、冬だと思います。日本の中で生きていて。

《 北 》  これから20年、冬みたいな?

《 加 》  そうですね。2020年くらいまで冬の様な感じ。その理論で行けばですけれど。

《 北 》  その後に、春が来ると。

《 加 》  はい。その春の時期というのは、何というのですけね。価値観が芽生えだす時という風に言っていて。例えば、春に産まれた人など、季節に産まれた人事に、役割が違うみたいで。その冬の時代というのは、良くわからないのですけれど、予言者というか、言葉をあげる人というか。戦争の前だったら、中村天風が日本の世界の中で予言者という感じで。松下幸之助とかに、色々な他の東郷平八郎とか色々な方に教えを言ってあげて。で、今度は春の時代が、戦後の復興が出来たという風な見方も出来るらしいです。

《 北 》  じゃあ、第二次世界大戦の前は、冬の時代。

《 加 》  ニッチ戦争から太平洋戦争が冬の時代と言われていて。今はたぶん、新しい価値観が日本の中に芽生えてきている時なのかなという感じはしますけれども。そこの中で、もしかしたら中村天風みたいな予言者みたいな人が、あるいはリードしていく人がどこかでいるのかもしれないですね。そこで勉強をしている人が、徐々に出てきている。

 別にその白人が凄いというか、白人が支配していた世界を大きくみたら、元はやはりインダス文明があったり、エジプト文明があったり、白人以外の人が盛り上がって、中国文明で中国が盛り上がって。産業革命があってから、白人が盛り上がって。なので、別にずっと白人がでは無いのですよね。

《 北 》  だから、やはりこれから、アジアの時代。それは間違いないと思いますね。ただ、中国は、やはり時代遅れの一党独裁では、世界の中心にはなりえないので。やはり、どこかで民主化しないとダメだろうなと思います。民主化して、たぶんロシアみたいにガタンと落ちると思うのですよ。その後、プーチンみたいな男が出るのかはわからないのですけれど。

《 加 》  民主化出来ますよね?

《 北 》  いや、だから、強制的というか。共産党の一党独裁の政党制というのが、要するに共産党の一党独裁の方が、経済が上手くできるよねというそれだと思うのですよ。じゃ、他の面はどうですかという。そういう、一点だけ良いのは、共産党の一党独裁の方が上で、世界で一番成長しているよとそこだと思うのですよ。

 ところが、そこももう終わりに近づいていて、経済が低成長になった時に、責任を展化できないじゃないですか。で、日本だったら、民主党が酷かったらまた自民党ってなるのですけれど、共産党の一党独裁の場合は、革命しか無いのですよ。だから、一党独裁を維持出来ないと思いますね。

《 加 》  本当にもう、フラストレーションが溜まっていますね、民衆の中で。どこで爆発するのかという所ですね。

《 北 》  でも、その後に、たぶん中国は沈んで、春夏秋冬ではないですけれど、また復活してくる。また、今度復活してきたら、たぶんもっと強力になる。その時に、もうちょっと良い国になって欲しいというか、日本に対して変な要求をしない国になって欲しいと思うのですけれど。で、結局、アジアの時代になってくると思いますね。

《 加 》  健康の事も考えるとそうなのですけれど、物理学でいうエントロピーの法則というのが、楽な方に流れていくという。本質というのは、無理がない状態を言うと思うのですよ。だから、黒人奴隷だったり民主差別だったりって、大きな目で見ると社会としては無理がある状態だと思うのですね。それが、無理が無い状態に流れてきているのかなというのは、大きな目で見るとちょっとはあると思うのですけれど。そういった意味で、一党独裁というのはちょっと、ある意味無理があるのですけれど。やはり、民主主義の中で上手く社会を回していく為には、国民一人ひとりが自立した人間というか。成長した人間になっていかないと行けないのかなという感じがしますよね。

《 北 》  いつも同じ事を言うのですけれども、日本は戦後、ほとんど70年間。ずっとアメリカの降下にあってですね、安全保障は全部アメリカに任せて、そこそこ幸せに暮らしてきたと思うのですけれど、もうそういう時代は終わりますよと。終わったらどうするのかという話で、別にアメリカと喧嘩をしろという話では無いのですけれども。終わったら強制的に、日本は自立をしなければいけない時代が来るわけですよね。

 実際にもう中国は、アメリカが弱くなってきた事を良い事に、尖閣を取ろうという意思を見せたら、アメリカはどうでてくるのかなという風な探りを入れているわけです。もし、アメリカが出てこないぞという事が分かれば、尖閣を取ってしまえと。で、断言しているのが、日本には沖縄の領有権も無いと言っているので、じゃ、沖縄も取ってしまえと。そういう、まだ戦国時代みたいな時が来るので。

 今までみたいに、平和ボケしている私達はやっていけないので、自立していかないといけないと。その日本の自立は、私達が自立をする事から始まるので。まずは私達が、自分の人生に責任を持つ事から始まるので。

《 加 》  そうですね、はい。

《 北 》  私がやるのだと。

《 加 》  主語が全部アイになると、わたしが。

《 北 》  そう、主語がわたし。私が私の人生に責任を持つ。私が家族の人生に責任を持つ。それが大きくなって、私が日本の自立に責任を持つ。実際、じゃあ、一人で日本が自立が出来るかというと、そんな事は出来るわけは無いので。でも、日本を自立させましょうよと言う人が、いなければいけないと思うのです。だけど、自分がだらしない生活をしていて、いざ自立しましょうよと言っても、説得力が無いので。まず、自分から始めましょうと。それですね。だから、そういうのも、アメリカには頼れない時代が来ている事を、ぜひ悟って頂いて。そして、私から初めて日本の自立を。そういう事を皆さんに、ぜひ。

《 加 》  もう素っ裸で丸腰で、もう戦場に投げられる日がすぐ近くまで来ているのですよね。

《 北 》  そうならないように。

《 加 》  そうならないように、準備しないと。ある程度はしっかりと準備をして、そういった所に立っていないといけないのですね。元々そういう所に立っているわけなので、法があったからというだけですものね。それがいつまでも続くわけじゃないという事を、僕らは知らなければいけないし。それは良い意味で、僕ら国民一人ひとりにとって凄く良い成長の過大になっているのだなというのはあります。

《 北 》  チャンスです。

《 加 》  チャンスですね。今日は、本当に長い間、どうもありがとうございました。

  
 はい。いかがだったでしょうか。今日は、モスクワ在中の国際関係アナリストの北野幸伯さんに、お話を伺いました。私が、健康獲得への道の中で特にお伝えさせて頂きたい事は、結局、体の声を聞き続ける、。そうすれば、健康への道が開けるという事なのですが、体の声を聞き続ける事で、気付いて頂きたい事は何かと言うと、やはり自分自身は体に寄って生かされている、依存状態にある。総合依存状態にあるという事を気付くというのが、最終的には人として自立に繋がっていくものだと思います。

 自立という事を意識するという事は、人間としての成長する段階で凄く必要だと思うのですが、それは、人の健康を考えるうえでも、国全体を考えるうえでも、同じ事だと思いますので。私たち一人ひとりが、急に明日から外交の事をどうしようとかを考えても、それは手順として違いますので。

 まずは、私たち一人ひとりが、自立という意味。総合依存という意味を、しっかりと捉えていくという事を、毎日繰り返して行く中で、そういった輪が広がってくれば、日本の中で自立のムードが広がってきて。世界に対して、良いアピールが出来てくる。その世界に対して、空気を読めないような事をしないで、世界の人たちに良いアプローチが出来るのではないかなと思います。結局は、やはりその体を考える事と政治を考える事。本質的には、本質的な所では同じという事を、今回のお話しの中で感じて頂けたらなと思います。皆さんの中で、もし何かの参考にして頂けましたら幸いです。今日は、どうもありがとうございました。

相武台脳神経外科
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