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日本が持つ世界への圧倒的パワーとは?北野幸伯さんインタビュー第5回

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《 加 》  何か日本人が、世界を引っ張ってくれるような理念を持った国では、今はちょうど無くなってきていると思うのですけれど。日本人が新たな価値観みたいなのを提言できる可能性って何かありますか?

《 北 》  やはり基本として、これは多分スタンダードになったのだろうなと思うのは、民主主義ですよね。これはやはり大きく見ると、独裁か民主主義しか無いので。独裁というのは、特定のグループとかある人の利益の為に存在している。民主主義というのは、腐った民主主義とも言いますけれども、なんやかんや言ってこの国民の為に存在する。民主主義は変わらないと。

 日本は、その民主主義というのをベースにして、さらに例えば、和とかね。日本って、憲法十七条でしたっけ?聖徳太子の時代から。和をもって統一をするじゃないですか。私はその日本の自立という事を言っているのですけれど、日本が自立って日本だけの話になってしまうので、やはりそれだけだと、ダメだと思うのです。日本が自立するのは、なぜ自立するのかと言ったら、日本を自立して世界を救うと。それでもあまり、世界に行っちゃうとなんかまた大東和共栄圏みたいになってしまうので。救うといっても別に何て言うのですかね、例えば、飢えている人が何億人って言ったかな。10人に一人とか、飢えている人がいるという。でも、救う為のお金が、たぶん隷属国家に書いたと思うのですけけれど、年間3兆円とかいって。

《 加 》  ビルゲイツの資産が6兆円くらいで、3兆円で全世界の人の飢えが救える?

《 北 》  まぁ、でもそれは年間ですけれど。でも、3兆円ってどうなのですかね。消費税で言ったら、1.5パーセントくらいじゃないですか?日本の国家予算が100兆円くらいで。でも、税収が40何兆円ですよね。50兆円くらいじゃないですか?

《 加 》  なるほど。3兆円で全世界の人が救えるのですね。飢えが。

《 北 》  飢えが無くなると。その和とかなんか日本は特殊だと言われるじゃないですか。欧米に洗脳されている人って、日本は特殊なのが悪いから、アメリカみたいになりましょうみたいな話になるのですけれど。でも、世界の人が日本に来たら、日本の方が絶対良いって言いますよね。っていうのは、嘘つかないし。お金拾ったら警察に届けるし、そんな国ほとんど無いと思うのですよ。お金拾ったら普通、神様に感謝して普通、自分の懐に入れちゃうとか。それは普通だと思うのですよ。そういう所は安全だし。

 他の国って、やはり階級が分かれていますよね。要するに、末端のワーカーとかは、凄く愛想が悪いとか。ロシアもホテルは違うと思いますけれど、店員さんの愛想が悪いとか。日本みたいにもう、普通のお店の所までめちゃくちゃ丁寧な所なんて、たぶん世界で無いと思うのですよ。だから何が言いたいかというと、結局、日本が世界を見習えとか、民族主義になってしまいますけれど。そんなことはしなくて良いので、むしろ、世界が日本のようになったら、もっと仲良く上手くいくのではないかと、私はそう思うわけですよね。でも、それをまた大きな声で言ってしまうと、また日本は民族主義だとか軍国主義だとか言われてしまうので。そうではなくて、行動で示したら良いと思うのですよね。

 なんか安倍さんが、ウクライナに一千億円を支援すると言っているのですよ。でも、それが良いのか悪いのかと言ったら、ロシアから見たら、たぶん気分は悪いと思うのですよ。プーチンは、ウクライナの政権を、新政権を認めていなくてですね。民族主義者のロシア人を迫害している政権だという風にアナウンスしているので。

 じゃあ、そこに一千億円を与えるという事は、ロシアに喧嘩を売っているのかという風に、プーチンから見たら思うと思うのですけれど。そういうお金をポンっと出すのも良いのですけれど、もっと飢えている人もいるわけですし。あとは、難民とかもいるし。だから結局日本は、世界から飢えている人を無くす力も現実的にあるし、飢えている人に食べ物だけ与えると、永遠に出さなければいけなくなってしまうので。例えば、農業支援をして、教育とか。自分の食べる分は自分で作れるようにしますよという風にするとか。現実的にそういう、何か政治とかそういうのを抜きにして、世界を救う資金力もあるし、技術もあるし。それは、現実的に出来ると思うのです。

 だからそんな、日本は素晴らしいから世界を日本化しましょうよとか。アニメを広めましょうよとか。そういう事をしなくても、もう現実的なパワーとして、世界から飢えを無くす事が出来る。ある程度の貧困を無くす事もできるし、電気を供給することも出来るし、色々な事が出来ると思うのですね。だからそういうのを、どんどんやっていったら、ソフトパワーというのですけれども。日本の評判はどんどん良くなっていくわけで。韓国みたいに、イエスキリストは韓国人だとか。最近言っているのは、ソメイヨシノは韓国産とか。韓国は凄いんだぞっていう風に言えば言う程、なんか寒いという風になってしまうので。

《 加 》  結局やはりその歴史的に見て、覇権国家の争い、覇権国家が色々と出てきては落ちて、出てきては落ちてという感じだったのですけれども。やはり自分の国、ある意味自分の国化したい。そして、自分の国を広めたいという事ですよね。その価値観というか、国を運営していく上での価値観が、たぶんそのお金と安全保障だったら、どんどんお金儲けに走って経済を活性化させていくと。

 やはり覇権国家から落ちてしまうと経済が悪くなってしまうので、色々な手を尽くして経済を上げる。価値観がそこだと、また、何かこう上から、日本が良いだ日本を広げましょうみたいになっているのですけれども。例えば、その価値観をちょっと変えて輪というか皆を、地球全体の人が幸せに暮らせるような所を価値観にしていく。価値観をちょっと変えていくと、地球上の色々な国が上手く回っていくのかなと思う事があるのですけれども。

 凄く気持ちの中に入ってきたのが、このプーチン最強講義の中の、プーチンが最後に演説をするシーンで、これはたぶん北野さんの本音の部分が、少しあるのではないかなと思うのですけれども。今まで日本が、福島の原発とか、またこう凄い苦難にあいでるのは、なぜあいでるのかというのは、例えば、経済的理由をすべてに最優先して、人類はこのままで良いのかという希望や疑問を、問いかけたのではないかというのを。それが、色々な事で日本人にまずは気付いてほしいという事で、色々な事をこう色々な出来事が起こっているのかなという捉え方をしていくと、経済的理由をすべてに最優先するという事は、新しいやはり国益として、何か価値観を作った理念ある外交というか。

 その国の方向性というのは、皆で示していけたら楽しいし。ある程度、日本人としての価値が地球上で生きていくうえで、生まれてくるのかなと思うのですけれど。やはり国益が経済になっていると、ずっとその方向でもう絶えず戦争ばかりになってしまう。

《 北 》  そうですよね。

《 加 》  僕らみたいな草の根レベルで、一つひとつの自分たちが思う様な価値観というか、その本質に近づいている様な価値観をアウトプットしていく事で、徐々にこう広がっていくのかなというので、ジワジワとやっているのですけれど。それがやはり、ある程度広まって染み込んでくると、みんな国民の中の心の中で革命が起こって、それで結局、政治家三流というのが無くなってくるという様な。

《 北 》  やはり民主主義なので、国民が変われば政治家も変わるのかなと。たぶん、今の日本って、国民が怒っていると思うのですよ。怒っていると言うのかな。というか、不満があるというのですかね。やはり、安倍さんが靖国参拝をして、皆がやったぞって言うのは分かるのですけれど。その前に、ずっとこの70年間アメリカのいいなりに、依存を強いられていたという事に対する恨みとか怒りとかがあって。それを、安倍総理が感じているので、その通りに動くと支持率が上がってしまうみたいな。

《 加 》  やはりその政治家がどうこうと言うのは、日本人のムードですよね。

《 北 》  なぜプーチンが、出てきて独裁なのという話で。で、独裁なのに人気があるのかという話だと。結局、90年代にエリツィン大統領がいましたけれど。彼は、民主主義者だと言われていましたけれど、まぁ好き勝手やらせたわけですよね。そしたら、物凄い酷い事になってしまったのですよね。GDPが、92年から98年の間に、40パーセントくらい下がってしまったのですよね。それって経済の話なんですけれど。でも、国民はそうは思わない訳ですよね。民主主義のせいで酷い目にあったと。

《 加 》  関連付けがそうなってしまうのですね。

《 北 》  結局、独裁の方が良いよねみたいな。なぜGDPが下がったかというと、結局、その新興財閥が出てきて、全部、石油ガス部門を独占してしまったと。それで、税金を払わない。それで、ソ連の経済がダメになってしまって。ソ連というかロシアですよね。ロシアの経済がダメになったという風に、国民は分かっているので。それで、独裁者が。強力な新興財閥を追い出してくれる独裁者を望んだと。日本も、やはり安倍さんがでてきたというのは、いわゆる自虐史観はもういいやと。もう、脱却しましょうよという事で、安倍さんが出てきてああいう行動を取っていると。やはりそういう事だと思いますね。

《 加 》  本当にやはりその、感情のままにいってしまうと恐いですよね。やはり、日本の今の立場からすると。

《 北 》  だから、私はずっと自虐史観を卒業しましょうと言っていたのですけれども。卒業をするのは嬉しい事なのですけれども、だからといって、戦前に戻そうとは言わないわけですよ。また、戦前は悪くなかったよねと言う人がいるのですけれど。戦前が悪くなかったのだったら、なぜ戦争に負けたのという事なのですよ。だから、そこを考えてもらわないと。また同じ事をやって、また負けて。またそのアメリカとか、中国とかロシアとか、欧州とかに支配されて、また70年間とか依存状態になる。そこを賢くならないといけないと思うのですよ。でも、その賢さというのは、今の段階ではまだ無いと思う。まだ無いのですよ、無いと思います。

《 加 》  また、気付くのに大きな事件が起こってから気付くのでは遅いですよね。

《 北 》  どういう事が起これば気付くのか、尖閣を奪われたら気付くのか。

《 加 》  まず、草の根レベルで、国際協力を頑張っている人もいたり。ある程度、日本人としての価値を見出して、それを誇りにして世界の人にアプローチして行きたいなという方はいるので。そういうのが盛り上がってくれば良いですよね。

《 北 》  だから、二つあると思うのですよ。そうやって、さっきの飢えた人を救おうじゃないですけれど。そういう活動は、誰からも文句言われないじゃないですか。例えば、アメリカが友達作戦をやったら、誰もアメリカの文句を言わないわけですよ。

 ところが一方で、日本の主張が正しいぞ。で、他の人が皆間違えているというと、これは反発を食らうわけですよ。だから、私がその要するに主張したいのは、助けましょうよと、出来る限り。助けて、出来れば。戦争をしている国があったら、大体戦争をしている国は、特に貧しい国。戦争を辞めましょうよと、辞めたら助けますよと。戦争をやっているうちは、その金であなた達は武器を買って、人殺しをするのでしょう。だから、戦争を辞めたら助けますよと言って、現実的に助ける。それだったら誰も文句言わないし、日本の評判もどんどんどんどん良くなって。そしたら、中国が色々と、日本を貶めようと思っても、なかなか上手くいかなくなると思うのですよ。

《 加 》  そうですね。そのムードが変わってくれば。アンパンマンの様に凄いですね。

《 北 》  飢えている人に、お腹が空いたの?みたいな。

《 加 》  正義とは何かと言ったら、助ければ良いのだよみたいな。

《 北 》  お金儲けと助ける事というのは、個人で考えれば分かるのですけれど。それは可能であると。金を稼ぐ為に生きるのか。良い事をして、良い事をする為にお金を稼ぐのかで、やはり全然違うので。で、国家レベルでも、それって可能だと思うのですよね。個人でもそれは可能だと思う。それが、日本人の生きる道だと思いますよ。

 だからそれが、本質だと思うのですよ。アメリカの本質で要するに、お金が一番上にあって、その下に、それを民主主義とか人権とかを使って、自分の目的を達成していく。で、目的というのは要するに、お金儲け。

相武台脳神経外科
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