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「いたみとふるえの治療」東海大学脳神経外科 松前光紀教授

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《 加 》 こんにちは。相武台脳神経科外科の加藤貴弘です。今日は、チャンネルS番外編。市民公開講座としまして、東海大学脳神経外科教授、松前光紀先生をお招きしてお話を伺います。どうぞ、よろしくお願い致します。

《 松 》 皆さん、初めまして。東海大学病院の脳神経外科の、松前と申します。今日は皆さんに、痛みと。それから、ふるえの治療という事で、お薬を用いた治療と。それから、手術の組み合わせについて、お話をさせて頂きます。

 今日の内容なのですけれども。まず今日は、初めての講演の出演ですので、私の勤務先の紹介を最初にさせて頂きます。それから、脳と。それから、血管を、手術で見た画像がありますので、それをお見せして。実際に脳の中は、顕微鏡でどうやって見えるのか。脳外科の先生たちってどういう仕事をしているのかなという事を、動画でお見せ致します。

 その後は、少し難しい話になりますけれども、私たちの神経外科医が行う一つの中で、比較的難しい手術に入る覚醒下手術。患者さんと、お話をしながら手術をする、という物の動画をお見せ致します。

 その後、今日のお話のメインになりますけれども。ニューロモデュレーションという言葉があるのですが、神経の機能を再生させる。それについて、手術とお薬の話をさせて頂いて。痛みと血流障害の治療について、お話をさせて頂いた後、最後に、私が普段一緒に働いている、仲間の紹介をさせて頂いて終わりになります。

 それでは、最初に職場の紹介になります。私は、神奈川県にあります。東海大学という所で働いております。実は、東海大学は、東京の渋谷と、それから札幌。それから熊本。それから清水にも、校舎がございます。学生さんの数が全部で、今年の5月現在。30,070名。教員の数が1,684名です。教員一人あたりの学生数というのが、17.9名なのですが、比較的大きな大学になります。

 皆様良く、東海大学の事を耳にするのは、スポーツの分野だと思います。東海大学相模高校という。ここは今日は、県相武台に来ていますが、神奈川県の。この近くにある付属高校を出ました、原監督の出身高校も、我々の大学の付属高校です。

 それから、柔道の山下選手ですね。大きな活躍をされております。それから、最近少し話題になっております、ラグビーですが。キャプテン、それからコーチも、私どもの大学で一緒に学んだ人たちでございます。

 その他に、全日空と一緒になって、パイロットの養成という様な事もやっている。少し変わった事もやっている大学です。私は、そこの医学部を卒業して、しばらく別の病院に。実はこれ、加藤先生と同じ病院でですね。卒業をして2年間。医師としての、最初の研修を行って、それでまた大学に帰ってきたという経緯があります。

 大学病院があるのは、神奈川県の伊勢原市という所です。丁度、神奈川県の真ん中には、相模川という川が流れているのですけれども。それの、少し西側になります。ほぼ、神奈川県の真ん中です。今日、収録しているのは、相武台前という所、相模原市という所にお邪魔しておりますが、比較的、我々の大学病院に近いところにあります。

 神奈川県の伊勢原市はですね、新宿から大体1時間。羽田から90分。横浜から1時間。少し海の方に行きますと、観光地で有名な鎌倉。それから、加藤先生も大好きな、サーフィンが出来る湘南海岸。あと、西の方には、少し火山が温泉の活動が、最近、活発になってきて、お客さんが少し減ってきていますけれども箱根があります。

 遠くには、富士山がありまして、我々の大学の丁度後ろ側ですね。今スライドに出てきましたけれども、ここに大学病院があって、それから富士山が左側に見えていますが。後ろ側が、大山と呼ばれる、神奈川県の中でも比較的、山岳地帯に接しております。

 大学病院はこの様に、のどかな所にあります。周りに畑があって、それから後ろには、養豚場があるのですね。それから、牛小屋もあります。神奈川県伊勢原市の名物は、いわゆる果物なのですね。梨とかぶどうとかの名産地であります。こういうのんびりした所で働いておりますが、年間の大体脳神経外科の手術件数が、500~550件。

 実は、このスライドにありますが、神奈川県の中には、ドクターヘリシステムというのがございまして、看護師さん。それから、救急のお医者さんがこれに乗って現地にいって、救急隊員から患者さんを引き継ぐという、救急診療に使うドクターヘリが整備されております。

 という事で、我々の大学病院は、比較的、救急に対して力を入れているという事。それから、大学病院ですので、がんの拠点病院にもなっていますから。がんも多く扱っている病院であります。

 私たちが働いている、神奈川県伊勢原市の周り。概ね、神奈川県の真ん中を流れる相模川より西側には、神奈川県の大体15パーセントの人口が住んでおります。120万人という風に言われております。この方々に、適切な医療を提供する為に、日夜、頑張っているという所で、働かせて頂いております。

 これは、利益相反なのですが。私は日本の脳神経外科学会で、利益相反の自己申告を完了しています。それから、この演題の発表に関して、開示すべきものはございません。それから、臨床研究に関しては、東海大学の臨床研究倫理委員会の許可を得ています。また、これからお見せする画像の中には、患者さんの音声。患者さんの表情の一部が移っておりますが、これも患者さんの承諾を得ておりますので、最初にお話をさせて頂きます。

 それではですね、皆さんに私が普段やっている手術の画像をお見せ致します。これはですね、顕微鏡の画像です。脳の周りには、くも膜という膜があるのですが、この細い繊維をですね、一本一本切って。それで、血管の周りから病変に達している所です。

 奥に見えてきましたのが、視神経。目から出る神経です。丁度この右側の部分にですね、血管の薄い部分がありまして、これが破れていない脳の血管の膨らみの、脳動脈瘤というもので。この患者さんは、破れる前に手術してほしいという事で、この洗濯ばさみの小さい様な物を入れて、手術をしているという姿です。

 ここに頸動脈がありまして、こちらが動脈瘤があったものです。周りには、非常に細い血管や神経がいっぱいあるのがご覧頂けるかと思います。これが脳の表面です。普段、脳神経外科の医者というのは、この様に、顕微鏡を使って脳や脊髄、それから、手足に行く抹消神経と呼ばれる神経を、手術をする事を専門にしております。

 それではですね、もう一つ。脳外科が行う脳腫瘍の手術について、お話を致します。これからお話をする脳腫瘍の手術は、実は患者さんの頭を開けて。そして、脳を直接顕微鏡で見ながら。患者さんと直接お話をしながら手術をしています。

 実はこの患者さんの病変は、言葉を話す所のすぐ近くにありますので、その言葉を話す機能を落とさずに、病変を出来るだけ沢山取ってあげるという事を行っている手術です。ですので、どこが言葉をしゃべるセンターか。中枢かという事を確認しながら、手術をしています。

 皆さん、この画像を見ると、少し驚くかもしれませんが。脳そのものは、痛みを感じないのですね。でも、なぜ頭痛が起こるのか。なぜ、頭が痛くなるのか。これは、脳を覆っている保護膜や。それから、脳の太い底の方にある血管には、痛みを感じる場所がある。なので、そこら辺で痛みを感じています。いわゆる、通称脳みそと呼ばれる所は、いくらいじっても患者さんは痛みを感じない、という事で、この様な治療が出来るわけです。

 これが、手術の場面なのですね。患者さんの顔が右側、カメラの方に向いています。左側のですね、丁度、ここの部分を頭を開けて、手術をしている所です。患者さんにですね、色々と言葉を話してもらって。

 そして今、手術の画面の脳の表面が出てきましたけれど。ここを電気で刺激しながら、患者さんの電気をすると、言葉を喋る所に電気を当てると、言葉が止まりますと。ここは絶対に撮ってはいけない。あるいは、ここなら大丈夫という所を、探している所でございます。少し患者さんが苦しそうな顔を、時々されますけれども。特に危険の無い状態で行っています。

 一般の方に、これをお見せしますとですね、非常に違和感を持つと。非常にびっくりをされるのですけれども。実はこの手術はですね、脳外科では昔、沢山やっていました。ところが、麻酔科の技術がですね、その頃は追いついていなくてですね。実は、手術中にこの脳が腫れてきたり、あるいは、呼吸に問題が出たりと。そういう問題があったのですけれども、今は、麻酔の技術が非常に発展してきましたので、この様な手術が出来る様になったという事が、ビデオを見て頂けるとおわかり頂けるかと思います。

 そして、患者さんの喋る場所がこれで分かりましたら、取る範囲がこれでわかりますので。そうしましたら、その後、麻酔を深くして、一挙に取るという事を行っていきます。ビデオの中では、指を一本二本と、こちらで別の医者が出してですね。本数を当てさせたり。それから、いる場所の名前を喋てもらったり、お名前を言ってもらったりとか。そのように、単に言葉を話す話さないだけでは無くて、言葉の内容も確認するという、細かい作業を行いながら。そして、言語のセンター。中枢を決めていくという事をやっております。

 今、丁度ですね。指を一本、二本と出してですね。見たものを言葉で表現出来るという事を、こういうのを、タスクと言いますね。それをかけている所でございます。ビデオの最後の頃にはですね、患者さんが少し喉が乾いてきたという風におっしゃるので、ガーゼに湿らせたお水をあげるという様な事も出てまいります。

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