相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は、平成27年の3月14日の土曜日です。土曜日には、認知症の患者さんが来院されることが多いのですが。認知症の患者さんとの関わり合いの中で、大切に思ってることの一つを、今日はお話しをさせて頂きたいと思います。それは、距離感というお話です。人との関わり合いやものとの関わり合いでも、そうですけども。僕自身は、距離感というのを、非常に大切にしています。
例えば、太陽という星がありますけれども。太陽という星に、 地球上で太陽という星を感じていると、洗濯物を乾かしてくれたり。あるいは、植物の光合成をしてくれたり。暖かくて気持ちが良かったり。すごく恵みにあふれた星なのですが。ただ、太陽におそらく近づいていけばいくほど、ものすごく温度が高くて。人間は、すぐに燃えてしまうかもしれません。太陽そのものは特に変わっていないのですが。太陽と関わる距離感によって、非常に怖い距離になったり。非常に恵みの深い距離感になったりします。
このことは、あらゆる物事に対しても、僕自身通じるものがあると思うのですが。本当に人間関係においても、そうではないかと思います。認知症の患者さんというのは、認知機能。物事をとらえる能力が低下していますから。ある意味、周りとの意識のズレが生じてきて。それを責められると、被害者意識になって。特に、その娘さんとお母さんとお父さんとの関わり合いという感じでは、遠慮がないですから。場合によっては、喧嘩になったりののしり合いになったり、憎み合いになったりするのですけれども。
ちょっと冷静に考えてみると、80歳過ぎても、お母さんお父さんが生きていただけるという、非常に幸せな環境にあるので。その中である程度、距離感を保てて、認証のお父さんお母さんと関わることできたら、これ以上ない幸せになると思いますし。親孝行が出来る良い機会になるのではないかなと思うのですけれども。
なかなかそんなに、日中の中でそんなに冷静になれることは難しいと思うのですが。その冷静になっていくためのコツとしましては、ご自身一人でなるべく抱え込まない。少しのことでも、周りに何か助けを求めたり。色々と声をかけて、色々な人を巻き込んでいくということが、認知症の患者に対しての対応としては、非常に重要じゃないかと。
その中で、介護する側が、心の余裕ができてきて。距離感を保ってくると、実は非常に。もしかしたら、幸せな時間を、お父さんお母さんと過ごせるかもしれません。今日は、患者さんとの関係の距離感に関して、お話しをさせて頂きました。以上です。
相武台脳神経外科
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