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ブラックジャックに手術費用を支払わない患者心理(頭痛 がん めまい 耳鳴り 神奈川 相模原 小田急線 相模大野 町田 厚木)

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 こんにちは。相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は、平成27年の4月7日の火曜日です。当院では、開業当時から、身体との向き合い方ということに関して、患者さんに提案し続けていますが。提案をさせて頂いていますが。身体と向き合う上で非常に重要なのが、時間間隔ということになってきます。

 時間感覚というのは、人間の身体というのを、3次元で捉えるのではなくて、時間の流れとして捉える。イメージとしては、大きな船の操縦のような捉え方ですね。大きな船というのは、ずっとこう前に進んでいっていますけれども。左に行きたいのに、急に左には行きません。左に行きたいと思うなら、ゆっくりゆっくりと左に舵を切っていく。方向を変えていくという様な形になりますけれども。

 人間の身体の状態というのも、こういう状態になりたいという状態があっても、急にそういう風になることは出来ません。そういう状態になりたければ、ゆっくりゆっくりと繰り返して行くのですが。そういった身体との向き合い方の中で、人間がどうしても陥りやすい思考回路の癖というのがあります。

 その一つは、その時間感覚を持ちにくいというのが、その一つのパターンなのですが。その中の一つとして言ってみれば、時間間隔が持ちにくいということが一つなのですけれども。人気は薄情だということですね。昔の悪いこと。ちょっと前の悪いことはすぐ忘れてしまうということが、ちょっと落とし穴になっています。

 例えば、身体にとって良いこと。良い習慣をしているにも関わらず、その習慣が良いのか悪いのかというのではなくて、惰性でやってしまうという形になっているのです。そして、その習慣をやっていることで、1年前と比べて身体の状態がかなり変わってきているにも関わらず。1年前とあまり自分は変わってないな。1年前の悪いことを、すごく忘れてしまっているような感じになってきてしまって。その良い習慣をやっていることで、身体の状態が良い方向に向いているということを、実感できていない場合が、多々あります。

 実感出来ていなくても、良いいのではないかと思われるかもしれないですけれども。実感できていればですね。例えば、その今やっている良い習慣というのを、更に良くするために。こういうことが出来るかな。ああいったことが出来るかなという風な考えになりますし。それをやっていて、こんなに身体の調子が良いということはわかっているので、続けることもできますし。

 そのことの良さというのが、わかっていなければ。なんか必死になっていても、辞めてしまうということもありえるわけで。やはり、それをやっている価値ということを、実感するということは大切だと思います。

 人間は、どうしても悪いことを忘れてしまいがちです。特に、やはりその昔、自転車を乗れなかった自分というのは、忘れています。忘れてしまっています。逆上がりができなかった自分というのも、忘れてしまう。昔から、逆上がりができているようなイメージを、持ってしまっています。掛け算ができなかった自分というのは、すぐに忘れてしまっている。昔から、掛け算ができるような自分でいたり。何か自分の悪い時の自分というのは、結構忘れがちなので。そういった意味では、自分の流れというのは掴みにくいです。

 その一番顕著なパターンというのが、昔、小学生か中学生の時に。ブラックジャックという漫画を読んだのですけれども。本当に不治の病に瀕した患者さんがいらして。それを、ブラックジャックが救うという設定です。

 そこで、ブラックジャックが、この病気を手術をして治して。治しますので、手術費用を3000万円いただきますという話を、患者さん持ち掛けます。3000万円と言うと、その患者さんにとっては払えないお金であったり。あるいは、全財産に相当するようなお金であったりするわけなのですけれども。

 やはり、命には代え難くて、助かるのならその3000万円を払いますと言うことを懇願して、ブラックジャックに手術を求めるのですけれども。いざ、手術が終わって治ってしまうと、その死に瀕した自分の危機というのをすぐに忘れてしまって、意外にこのブラックジャックにお金を払わないという患者さんが、ストーリーの中で、何度かでてきます。これは、人間の悪いことを忘れてしまうという、悪い思考パターンなので。ある部分、そういった癖というのが、人間の頭の中にあるという事を踏まえて頂いて、それで身体と向き合っていく。

 一年前の身体を意識して。ある程度意識をして、一年前の自分ってどれぐらいだったかなと。自分の身体って、これぐらいだったかな。そういえば、花粉症が去年はこんなにひどかったけれど、今年はどうかなというのを意識して思うことで、ちょっとその流れというのが掴みやすくなりますし。あるいは、ちょっとその記録しとくというのも、一つの手かもしれません。

 そういった意味で、そういった人間の落とし穴に陥りやすい、思考の癖というのを、ポイントポイントがありますので。そこを踏まえておくと、身体との向き合い方において、色々な落とし穴に落ちなくて済むと思います。

 身体との向き合い方というのは、まだ時間間隔が必要なので。時間感覚というのは、人間がどうしても苦手とする感覚であって。そのことに関しての落とし穴を、今日は、話しをさせて頂きました。今日は、以上です。

相武台脳神経外科
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