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健康への道は芯を正すことから 渡邉昌先生第3回

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《 渡 》      未病で考え始めたのはね。やはり、医療費がどんどんどんどんと増えていますでしょう。それで、どうしてこんなに増えていくのかというのをね。色々と分析していたのですよ。私は、疫学が本業でやっていたものですからね。それで、そうしますとね。よく言われるように。こう本当に終末期ギリギリまでね。治療してしまうとか。あるいは、検査値がちょっとあっただけで、治療してしまうという。この本業の医学のね。むしろ、縁の方がね。結構、お金がかかっているというのが、わかったのですよ。

 つまりね、今こう早期診断。早期治療というのが、一時流行語のように。今も残っていますけれども。広まっているじゃないですか。そうするとね。例えば、高血圧は昔はね。160以上が、高血圧でしたよ。それがね、140に下がって、130に下がってという、段々と下がってきますでしょう。

 それから、血糖でもね。昔は、140ミリ以上が糖尿病。それが、126に下がって。今度は、110でもね。良くないということになってくるわけですよ。そうするとね、近藤誠じゃないけれども。基準が下がるごとにね。数百万人の患者が、増えてくるわけですよ。そういう人達にね。薬を出せるようにするというところが、そもそもの問題であると。

 だから、神奈川県知事の黒岩さんなんかはね。未病を治すと言っているわけですが。だから、僕は黒岩さんにね。何が未病かというのを定義しないと、治しようがないと言ったのですよ。それで、私はこう考えると、分かりやすいのではないかということで。まずは、検査値は今、誰でも健康診断をやっているでしょう。

 それで、検査値の異常がない例があると。それからもう一つは、症状がね。ない症状があるという、マスを作ると。両方なければ健康。両方あるなら病気ですよね。それで、どっちかどっちか片方しかないのに、未病と定義するとわかりやすいと。それで、こちらの分量はね。検査値異常があっても、本人は全然自分が病気なんて思っていないという。元気いっぱいですよね。つまりは、メタボみたいな人ですね。

 それで、こちらの方はね。軽いうつ状態で、自分はもう死にそうな気分だけれども。検査をすると、どこにも異常がないと。それで、だから未病って二通りあるのですけれどもね。ですから、今の状態はね。軽いうつ症状とか寝れないと言うと、抗うつ剤をすぐに出してしまうでしょう。そうすると、段々とね。うつ病が固定化してくるのですよ。

 と言うよりかは、こっちの糖尿病とか高血圧の方もね。もう少し血圧を下げましょうと言って、降圧剤を出しますでしょう。そうするとね、もうそれに、ディペンドしてしまってね。どんどん降圧剤を続けることになると思うのですよ。そもそもね。なぜ血圧が上がるのかと考えれば。加藤先生は脳外科ですが。脳に十分な血液を送るために、血圧が上がっているわけですよね。だから、人間の身体が特に必要としてるのは、腎臓と脳ですから。腎臓に来なければ、レニンアンギオテンシンで血圧を上げますし。脳の方は、交感神経とか色々なのを返して、血圧を上げますでしょう。

 だからそれをね、無理やり薬で血圧を下げると、火事でホースで水をかけたい時にね。水圧が足りなくて、届かないみたいなもんですよ。だから日本人はね、ラクナ梗塞というね。小さい梗塞というのが、非常に頻度が多いんです。だから、そういのが、また認知症の原因にも繋がっているというような研究もありますしね。

 ですから、その未病な人はね。うちは、生死万体モデルというのを提案しているのですが。食と心と身体を整えて、スピリチュアルな生活を目指すことでね。健康体に戻ると。つまりね、私は最新、考えているのですけれどもね。身体に芯みたいなものがあれば、この芯ですね。その芯を正さないと、あらゆる治療は効果がないというのがね。私自身の体験ですね。

《 加 》      芯を正すですか。

 

《 渡 》      例えばですね。糖尿病でね。血糖ばかり、担当の先生は注目していて、血糖下げろ、血糖下げろと言いますでしょう。そうするとね。患者さんにしてみればね。薬をいっぱい摂ると、血糖が下がるかと思いますでしょう。それで、なんとね。糖尿病患者さんの8、9割の人がね。低血糖発作を体験しているのですよ。だから、ずっとこう

血糖を。低血糖発作こそが、細胞がバサバサ死んでね。合併症の大きな原因だと言い続けてきたのですけれども。最近やっと、臨床の先生方もそうかなと思い始めた節がありますね。それで、私は糖尿病になった時にね。ほとんど同じに、数人の方が糖尿病になったのですけれどもね。

 後の方は皆さん、手厚く診療専門医にかかっていてね。ずっと治療をし続けたのですけれどもね。もう10年後になったらね。ある人は、目が見えなくなる方もいて。ある人は、腎臓がダメになるというね。また、足を切った人とかもいましたし。さらに、その後に、死んでしまった人もいたののですね。僕なんかは、糖尿病の治療が間違っているのではないかなと思って書いた本が、「 糖尿病は薬なしで治せる 」なのですよ。

 それはね、お医者さんからも相当、アングラで指示がいっぱいあったみたいですね。なんと30冊まで出ていない。20万部以上でていたのですけれどもね。それを読んで、厚生省の人が、この人に国立栄養研究所のね。糖尿病の予防の、一時司令塔になってもらったらどうかと言って、呼ばれて言ったのですよ。充分な司令塔には、なれなかったですけれどもね。

《 加 》      僕自信としては、その薬というのはこう、武器というか手段なので。必要であれば使えば良いと思うのですけれども。必要であれば使えば良いのですけれども、何を間違えてしまうのかと言うと、先生がおっしゃっていたように、芯が無くなってしまっているので。芯が無くなってしまっているまま、薬だけ使っていると、それはおかしな話になってしまうというか。

《 渡 》      だから、薬はね。基本的に症状をとるものなので、原因療法でもありますけれども。短期にね。使うべきだと思うのですよ。死ぬまで飲みなさいという、使用の仕方はおかしいと思うのですよ。

《 加 》      図式化して、患者さんにお話しをさせて頂いているのですけれども。肉体がこうやってありまして。それで、身体にくっついているのが、自律神経というのがくっついていて。そして、精神状態がくっついていまして。それで、長年経ってくると、じわじわじわじわと硬くなってきて。硬くなってくると、こういったところで、色々な症状が
ちょっとずつでだしてくるのですけれども。

 例えば、その自律神経が緊張して、出てくる症状はめまいだったり片頭痛だったりするのですけれども。その偏頭痛の薬があるから、偏頭痛の薬を飲んだら、もう痛みは取れるので、コントロールが出来るので。それでオッケーっとなってしまうと、ここがやはり緊張してバランスが悪い状態が、じわじわと酷くなってしまっていくので。結局、自律神経を使うところは体中にありますので、段々段々と片頭痛もコントロールが効かなくなりますし。色々と代謝が悪くなってきて、それこそ高脂血症だったら糖尿だったりとなってくると、今度は、動脈硬化が起こって、心筋梗塞とか脳梗塞とかになってくるので。

 まずは、やはり身体からそういった検査異常値なり、症状なりで。何か火災報知器が鳴っているのであれば、なんでそういう状態なのかなということを、もう1回見直して。ここに対しのアプローチをしながら、ここに対して体質というのは、何十年もかけて、染み込むように何というのでしょうか。出来ているので。一発で良くなるという訳ではないですから。やはり方針転換してから、何年もかかりますので。

 その間、血糖の変動が激しかったり、高血糖だったりすると。その細胞が、傷んでしまいますから。そういった意味では、その間に、日常生活を取り繕うために、薬をある程度、適切に使っていって。同時に、芯を良くしていくということが大事なんですけれども。医学では、ここしかやっていないので、全く変な話になっていますよね。医学というか、医療現場では。

《 渡 》      そうですよね。いや、僕はね。がんセンターの医療費を分析したことがありましてね。そうすると、死亡前一か月というのはですね。ものすごくかかっているのですよ。500万ぐらいかかっている。それで、何が一番かかっているのかと言いますとね。なんと、抗生物質なんですよ。

 それで僕はね。100歳以上の人達は、どうやって死ぬのかなと、考えたことがあってね。それで、全ての生物の心臓は、15回打つと止まるという説がありますでしょう。それでね、人間も最後は、自然に心臓がすうっと止まって、死ねるかと思ってたのですよ。それでね、100歳以上の老人の介護例が、700例近くあったのですけれどもね。それを、病院学園の方から提供を受けましてね。後で調べてみると、なんとね。もうほとんど、老衰心臓が止まる、老衰死かと思っていたらね。肺炎が2/3以上あるんですよ。

 だからね、 病理解剖するような立派な病院で、亡くなってる人がね。抗生物質もきっと浴びるほど使っていてね。尚且つ、肺炎がコントロールできないというのは、どういうことかと。これはやはりね。身体のの待つ、自分の自己免疫力が消えた時には、もう細菌と戦う力は無くなっていて、どれだけ抗生物質をやってもね。ダメなんだということを、示していると思うのですよね。

 ですから、そういうことっていっぱいありますでよう。だからこれはね。僕は、ターミナル。ターミナルケア緩和、緩和ケアをなさっている先生方に、是非、良く考えて欲しいと思うのですけれどもね。私たちも、自分もね。後期高齢者を、もう何年もやっていてわかるのはね。老化というのは、ずっとこう段々と落ち着いて、最後は、すーっと死ぬんだろうなと思っていたのですよね。

 そうではなくてね。やはり六十歳。七十歳、八十歳と、こういう風にね。階段状に落ちてくのですよね。ですから、その時に備えて、何をやっておくのかというのはね。とっても大事なことだと思いますね。

《 加 》      僕自身は、患者さんを診させて頂いている中で、そういった生活習慣病が危険になってくるような、五十代以上の方が病気になるポイントというのは、すごくワンパターンだと思っているのですね。それって何なのかなと言うと、さっきこう階段状とおっしゃっていたのですけれども。

 例えば、50歳を超えてくると、自分自身の頭の中の、その身体のイメージと。実際の身体がズレてくるというか。三十代、四十代でその働き盛りで、皆さん色々と頑張ってらっしゃると、無意識のうちに、朝起きて腰が痛いけれども。仕事の時に、頭が痛いけれども頑張ろうって。毎日、毎日、身体の状態を抑えて、1日が始まるということをされていくと、身体の状態が動物的に、分かりにくくなってくるということが、ちょっとお話を伺っていてあつのですよね。

 そうすると、その五十代になって、ちょっと調子が悪いのにそれに気づけなくて、それが蓄積してきて。パンクしてしまったり。足がこれぐらい動くだろうと思って、動かなくて転んでしまったりというのが出てくるんで。やはりそういったことを、それが一番、その五十代以降の自分が嫌なことが起きる元凶だと考えると、身体の状態を動物的感覚で知るということが、すごく大事だと思うのですよね。僕自身は、生きていく中で。

《 渡 》      そこはね、全くそうだと思うのですけれどもね。そういった人たちが減りましたよね。

《 加 》      そういった人たちというのは。

《 渡 》      そう思いませんか。あの現代人はと言うかね。あの自分の中の身体の声を、きちんと聞かなくて。なんか、他の欲望に引っ張られてしまったりとかね。タバコなんて、辞めれない人がまさにそうではないですか。何か依存症に引っ張られてしまうとかね。だから、あるいは、毎晩毎晩、さすがにこの頃は、酒場を飲み歩くという人は減ったかもしれないけれども。それでも、新橋あたりに行ったり。新橋とか新宿に行くと、結構、夜中までやっていますので。盛り上がっていますもんね。

 だから、そういうことを何と言うのかな。そういったやはり、自分の身体にとっては、優しい行為ではないですよ。余計な負担ばかりかけているわけでしょう。そういうのが、積もり積もってということは、充分にありますよね。

《 加 》      いや、もうその感覚が落ちてきてしまっていると思うのですよね。だから、そこを是正するだけでも、かなり色々な病気が防げると思うのですけれどもね。だからそもそも、玄米が美味しいなと思えるような感覚になっていないというのが。

《 渡 》      そうですよね。

《 加 》      だから、無理にするものではなくて。身体は何を欲しているのかということが大事だと思うのですよね。

《 渡 》      その患者さんのために、一生懸命に考えるのではなくて。ガイドラインに従って、治療をしてれば良いという風潮がね。広がってしまったからですよ。

相武台脳神経外科
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