こんにちは。相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は、平成２７年の６月１３日の土曜日です。当院では、生活習慣を変えて、体質改善をしていきましょうという話をさせて頂いています。その中で、基本的にはその体質改善というのは、４０歳や５０歳の方であれば、４０年５０年、６０歳や７０歳の患者さんであれば、６０年や７０年かけて、今の状態を作り上げていくということです。それを変化させていくということに関しては、現実的にはとても大変なことです。
手術をして一発でパッと治すとか、何か薬を使ってパッと治すとか。１ヵ月でパッと治るような話では無いし、身体のスイッチを押したら、パッと切り替わるなんていう様な話もないのですけれども。ちょっと考えていかなければいけないのは、普段の生活の中で、やはり今、都会に住んでいると、結果はすぐに求めてしまうという思考の習慣になってしまっていますので、そういうものに対しての向き合い方というのは、まずは意識をしなければいけないのかなと思います。
その何十年もかけて固めてきたものというのは、今すぐに結果がでるわけではないので。最初は、そんなに打算的にならずというか、やったらどう結果が出るのかとか。結果をすぐに求めるのではなくて、例えば、せかせかせかせかしている気持ちがあるとか。そういった急いでいる気持ち。あるいは、身体の緊張している部分というのがあれば、すぐにそれを緩まそうとするのではなくて、毎日毎日そう言うと、ただ単に向き合っていく。それを見つめていくという時間を作っていくだけで、それを積み重ねていくということは、最初は必要なのかなと思います。
だから、その結果として、緩めたいという気持ち。せかせかした気持ちをゆっくりしたい。そうならないというか、押さえつけるとか。無理やりにゆるますとか、そういった結果をすぐに求めるのではなくて、ただ単に最初の段階では、そういう自分を見つめてあげる。そういう身体を感じてあげる。ただ、そういった時間を作ってあげるということを積み重ねていくということが、その生活習慣を作るという意味でのスタートとしては、肝心ではないかなということで、いつもアドバイスをさせて頂きます。
登山を始める時に、一歩目から山頂まだかな、山頂まだかんと言うと、すごい心が疲れてしまうように、まずは一歩一歩。登りきった結果をすぐには求めずに、まずは一歩一歩、積み重ねていくという姿勢が、最初の段階では必要かなと思います。
今日は、生活習慣を変えていくには、ただ結果を求めずに、ただそのご自身が変えたい部分と向き合っていくという時間を、ただ作っていきましょうという話をさせて頂きました。今日は、以上です。
相武台脳神経外科
頭痛、めまい、耳鳴り、海老名、厚木、新百合ヶ丘