こんにちは。相武台脳神経外科の加藤貴弘です。今日は、平成27年の7月12日の日曜日です。今日は日曜日なのですが、午前中、頸動脈エコーと脳波を中心に診察させていただいていました。
日曜日に診察をするというのは、実は僕自身にとっては、少しちょっと体力的にきついのですけれども、普段の診察を円滑に進行するために、3年前からやり始めましたけれども、なんとか継続をして出来ています。やはり継続するというのは、一つの大きな力になっていくのかなと思います。今後も、ちょっと日曜日の診療というのは、午前中に月1回は、続けていきたいなと思っています。
昨日から、生活していく中で、自分が自分の身体を操縦しているという意識が薄れてしまって、車の運転で言えば、車を運転している時に運転しているという意識を失って、周りの景色ばかりを見てしまっていると。そして、あまりその運転中の速度計とか。そのエンジンの回転数とか、ガソリンの量とかなど、色々な計器の類というもの、そういったものに目をやらなくなってきていますよという。そして、車の状態が全然分からなくなってきているので、気づいたらいつの間にか、ひどいスピードで走ってしまっていたりして。
あるいは、ガソリンがほとんどないのに気付いていなくて、突然、自動車が止まってしまって、なぜ止まるんだという様にびっくりしてしまったり、前からガソリンが無いということに、急に気付いてしまったり。そういった状態に陥りやすいということで、少しずつそういった車の状態、自分が運転している車、自分が運転している身体の状態というのを、見るようにしていく。計器類を見るようにしていきましょうという話でした。
ガソリンの量とかスピードメーターとか。エンジンの回転数とか。そういった車の状態を、チェックしながら走っていくということが、うまく車のパフォーマンスを上げていく上で、身体のパフォーマンスを上げていく上で、非常に重要ですよというお話しをさせていただいたのですけれども。
じゃあ、どうやってみていくのか。なかなかずっと、そういった見る習慣をつけていなかったら、見にくいのですけれども。うちは、意識をして力を抜くという運動を、5分でも10分でも続けていくということを、診察室ではお話しをさせて頂いていて、やり方もリハビリ室の方で、お伝えさせていただいているのですけれども。
そこで一つ、ちょっと重要なことがあります。その時に、お伝えさせていただいて、2週間後にまた患者さんを診察させていただいて。前回言ったことを、意識をして力を抜くということを、毎日できましたかというお話しをさせて頂くと、できましたという話をいただきます。そして、そこでちょっとその手帳みたいなモノを書いてもらっているのですけれども。手帳にずっとやったから一緒だよということを書いて、ほとんどやってある。やらないか、書いていない方もいるのですが、ここでまずは習慣づけをするという、一つの最初のハードルは超えられたわけなのですけれども。
もし次のハードルの、次のステップに行くということであれば、次の段階は身体の変化に気付いていくということです。それが、その計器類をきちんと見ていく。スピードメーターが上がっているのか、下がっているのかというのを、見る目をつけていくというのは、身体の変化を変化として、認識ができるようになっていく。身体は絶えず変化しているもので、色々な状態があるのですが、それにも関わらず、いつも身体は一緒だよという風に、認識になってしまうと、あまりその身体のことを意識していない状態ですから、ちょっと今日は、その肩を回していて、肩の周りが良いなとか。
あるいは、昨日寝た時に、やけに寝つきが良かったなとか。寝つきが悪かったなとか。 あまり神経質にならずに、ちょっとその身体のことを、変化を捉えていくという。そして、変化というのは、捉えて。昨日、ちょっと調子が良かったなとか。嬉しいなと思っていても、思っているだけであれば、明日になったら調子良いってことをすぐに忘れてしまうので。
どういう風に調子が良かったのかというのを、簡単に記録しておくと、この時はこういうことに気付いたのか。この時は、こういったことに気付いたのかというのを、今まで全く一緒だよと言って、身体の変化のことを、ほとんど何も感じなかったのが、ちょっと感じたことを書いておく。書き記しておくと、ちょっとずつ身体に、意識を持てていくのではないかなと思います。
体に意識を持っていくと、変化が分かりますので。身体の状態が、全然変わりませんというのは、実は身体に意識はまだ持っていけていない状態ですから。昨日かな、今日かな 。その車の速度計とか、エンジンの回転数とかを見れるようになるということは、そういった 速度の変化とかエンジンの回転数の変化というのを、見る目をつけていく。
そして、それは変化に気づいていくということが、大きなことなので。そして、気づいた自分に気づく。だから、覚えておく。そして、すぐに忘れてしまうので、手帳に書いていく ということが、一つのコツになってくるのかなと思います。
今日は、身体に向き合っていく上で、はじめの最初のハードルは、一つ身体の向き合う時間を習慣にしていくこと。ちょっとずつ習慣にしていく。そういう時間を持つことができたら、もう一つは、その身体と向き合っていて、自分が本当に向き合っているのか。ちょっとでも気づいたことを、書き記していくということが、二つ目のハードルで大切ですよというお話をさせていただきました。今日は、以上です。
相武台脳神経外科
頭痛、めまい、耳鳴り、海老名、厚木、新百合ヶ丘