こんにちは、相武台脳神経外科の加藤貴弘です。
今日は平成28年4月26日の火曜日です。
当院スタッフの中で週1、2回しかこない方とかもいたりして、そういう方が当院で働くことの大切さを感じていただいて凄い一生懸命やっていただいているのですけれども、働いている中でやけに緊張しているなとか、緊張感が伝わってきてしまって、患者さんからするとそういう方と接するとやっぱり不安になっちゃう部分もあるのですけれども、何でうちで働くことで緊張しちゃうのかなという部分を考えた時に、もちろん慣れてないという所はあると思うのですが、当院が目指しているということが、感覚的な部分が大きいのかなというのをその方を見てて凄く思いました。
例えば目を閉じて、そこにリンゴがありますよというふうに言われてリンゴの位置を細かく言われても、正確に目を閉じたままそのリンゴを手に取るというのはもしかしたらなかなか難しいかもしれないですけども、目を開けることによってリンゴの位置がすぐ分かって、それで一瞬で取れてしまうわけで。このように感覚として自分自身で感じているか感じてないかで全然自分自身の周りの世界への理解というのが違うのですけれども、それは経験というよりも人間としての感覚があるかどうかで、その感覚を研ぎ澄ましていこうということだと僕自身は思っていまして。
まあその中でそこにリンゴがありますよって、目に見えるためにこうしたらいいですよということを徐々に言ってはいくんですけども、ただまずそのリンゴが目に見えるようにしていくためにどうしたらいいかというと、自分自身が見えないということをまず受け入れるということが大事で、結局そういうことができないとなると、年下の若い人とか全然その経験のない人が簡単にそういう仕事ができちゃったりするのを見て、私は何かいろいろ言い訳を考えだす。私はあまり仕事に来ていないからできないのだ、私は年齢が経ってるからなかなかその仕事を覚えるのが難しいんだとか、いろいろこの人の言うことはちょっと間違っているから中々受け入れることは難しいんだ、というふうにいろいろ言い訳は考え出すのですけども。そういったこと、自分が今感じていない感覚を感じていくために僕自身が必要ではないかというふうに思っているのは、まず自分自身が感じてないということを受け入れる。
で、そういうことを感じていくためにどうしたらいいのか。逆に今まったく感じていない状況でこの場でリンゴを取るためには、その開き直ってどうすればいいのかということを考えていくっていうことが重要で、それは今の自分自身をもしかしたら違ってたかもしれないということを思うことによって自分の新しい感覚が開けてくるわけで、今の自分自身を守るということに専念してしまうとなかなか新しい感覚が開けてこないような感じがあって、新しい環境にいってなかなかこう上手く仕事ができなくて、緊張してしまって手が震えてしまうというような状況で、なじめなくて結局辞めてしまうということになってしまうのですが。
まあひとつ自分自身の新しい感覚をとっていくにはどうしたらいいかということ。それは今の自分自身を認めるというか肯定する、今の自分自身が全てと思って今の自分自身に逃げ込むのではなくて、今の自分自身で感じられてない世界があるかもしれないということを、怖いかもしれないですけれども、そういった事実を受け入れることで自分自身の新しい能力が開けてくるのかなというふうなことをその方を見ていて思いました。
今日は以上です。
職場に来るたびに緊張してしまっていた理由(目に見えない物を見えるようにしていく方法)
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